カネボウの新商品は2ステップでスキンケアが完結|“角層を模倣”する技術とは

化粧水+クリームだけでスキンケア完了!KANEBOの新アイテムでラクに美肌が叶う理由

『& ROSY』で連載中の「開発者に会いたい」。今回はプレステージブランドながら、シンプルケアを打ち出したKANEBOをご紹介。角層を潤すヴェールオンスキン処方の化粧液と、「胎脂」に着想を得て開発したベビーソフトオイル処方クリーム。その画期的な技術と誕生秘話とは?

 

リブランディングしたKANEBOのスキンケアは2ステップで完結!

肌保湿の根本に立ち返る。
まず、角層を潤いで包み込み、続いて、ハリとやわらかさで満たす

これまでのスキンケアステップを変える、2ステップで肌の美しさを引き出すシステム。ステップ1では化粧液で角層を潤いで満たし、柔らかな肌を目指す。続くステップ2では、朝と夜のクリームによるお手入れで、潤いを1日中持続させて、使うたびに肌の美しさを高めていく。茶花の香り、「ティートピア」をアクセントにした香りも華やか。

カネボウの新商品は2ステップでスキンケアが完結|“角層を模倣”する技術とは

A. 瞬時に肌の表面にヴェールを形成し、角層内部へ成分が浸透。潤いに満ちた柔らかな肌へ。さらに光の拡散効果で、ふんわりと明るく見せ、肌印象まで高める。

カネボウ オン スキン エッセンス V 100mL ¥10,000

 

B. ナノサイズ化する乳化技術を採用した化粧液が、角層内部まで浸透。オイルを配合しながらも、みずみずしい感触で、潤いが角層をめぐるように、心地よく肌になじむ。

カネボウ オン スキン エッセンス F 125mL ¥10,000

 

C. 日中の紫外線を防ぐとともに、乾燥から守り、潤いとハリを与える。やわらかな感触で心地よく肌になじみ、メイクのノリを高める他、もちもよくする。

カネボウ クリーム イン デイ 40g SPF20 /PA+++ ¥8,000

 

D. リッチなコクがありながらも、なめらかな感触で塗った瞬間にとろけるように肌になじみ密着。一晩中、クリームマスクのように肌を潤いで包み込む。

カネボウ クリーム イン ナイト 40g ¥10,000

 

美容ジャーナリスト・加藤智一がKANEBOの開発者にインタビュー!

肌本来がもつ美しさを引き出す、生体模倣技術を採用

美容ジャーナリスト 加藤智一(以下、加) リブランディングしたKANEBOは2ステップで基本のスキンケアが完結するというシンプルさ! 百貨店ブランドは4~5ステップが一般的なので驚きました。

KANEBOブランドグループ 藤田ゆき江さん(以下、藤) 確かにプレステージブランドのお客様はしっかりとお手入れしたいというスキンケア志向をお持ちです。ただ、今回、リブランディングに際して肌の根本から美しくする方法を研究したところ、結果として2ステップで完結するベーシックケアに仕上げることができたのです。

 なるほど! 決して時短ケアではないということですね。その特長とは?

 第一に肌を潤いで包んであげること。次のステップでエネルギー産生により美肌を育むことです。化粧液とクリームの2アイテムでお手入れが完了します。このスキンケアの着想を得たのは生体模倣技術です。

 自然界に生息する動植物の機能や仕組みを真似して開発をする技術のことですね。液晶テレビのパネルに蛾の目の凹凸構造を応用したり、冷却ファンにアホウドリの翼の形を応用したり……。

 まさにそうです。じつは弊社は早くから生体模倣技術を化粧品に応用していまして、1997年に開発した脂肪処方も、生まれたばかりの赤ちゃんを包む脂質である“胎脂”の組成をもとに開発しています。今回もそれぞれのアイテムに生体模倣技術を応用しており、その技術をスキンケアに応用したところ、2ステップのスキンケアであっても、長時間潤いが続くケアを実現することができました。

 だから、2ステップというシンプルなお手入れながら、5、6ステップのプレステージスキンケアに負けない効果を得られるのですね。なかでも、今回画期的な技術を応用しているのが、オン スキン エッセンス Vだとか。

KANEBOブランドグループ 津志田文香さん(以下、津) はい。こちらは、ベントナイトに特定の乳化剤を合わせたところ、肌の上にキレイな層状の保湿ヴェールを形成できたことを発見しまして。この整列はまさに角層そのもののようで、私達が求めていた“角層の模倣”が実現できたと! こちらは本当に大きな発見になりました。


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美の根本を引き出すために人類の潤いを模倣

 赤ちゃんからヒントを得た脂肪処方はクリームそれぞれに、角層を模したベントナイトの処方は化粧水のVタイプに生かされてるんですね。もうひとつ、Fタイプの化粧水は?

 こちらは細胞間脂質から着想を得ています。オイル成分をナノサイズ化する乳化技術を採用したことで、角層内部まで潤いを浸透させます。

 では、クリームはいかがですか? こちらは脂肪処方を採用している他、ポイントはありますか?

 クリームは“美しさを高める工夫”を強化しています。特に日中用クリームである、クリーム イン デイはSPF20・PA+++を実現し、また、ファンデーションの肌とどまりがよくなるよう工夫を施しました。

 確かに、こちらのデイクリームは肌の上にピタッととどまりますよね。軽いのに膜感があって頼もしい感じに。

 なので、“化粧上地”としても活用できるのが魅力です。日中に乾燥を感じたときに、上から重ねてもファンデーションがよれにくく、美しい仕上がりに。

 コンセプトの点でも“24時間エネルギー活性”を掲げており、朝晩のクリームを使うことで、1日中潤いが続くように工夫をしています。
これまで複数のアイテムを重ねていくケアを提唱してきましたが、肌の根本保湿と生体模倣技術を組み合わせたところ、この2ステップが完成しました。KANEBOでは究極の2ステップケアとしてご紹介していきたいと考えています。


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インタビューしたのは……

カネボウの新商品は2ステップでスキンケアが完結|“角層を模倣”する技術とは

美容ジャーナリスト
加藤智一

【PROFILE】
『& ROSY』でもおなじみ、美容業界歴20年超のジャーナリスト。アンチエイジングから最新メイクアップ、美容医療まで幅広い知識をもつ。


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教えてくれたのは……

カネボウの新商品は2ステップでスキンケアが完結|“角層を模倣”する技術とは

KANEBOブランドグループ
左:藤田ゆき江さん
右:津志田文香さん

【PROFILE】
ともに海外展開ブランド業務経験を経て、現在はKANEBOブランドのスキンケア商品開発に従事。グローバル視点で、未来に希望を感じられる商品づくりに邁進している。

 


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photo : TETSUYA NIIKURA SIGNO (still)、YAMADA HIDEHIRO (model)
composition & text : TOMOICHI KATO
& ROSY 2020年12月号
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web edit:FASHION BOX

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