人生100年時代、充実して生きるためにもマネープランを練ることは今を生きる私たちに必須。そこで『GLOW』2月号付録「お金が貯まる家計管理ポーチ」を使いこなして、2021年こそは貯蓄術を身につけましょう!
「『家計管理ポーチ』で支出を見直しましょう」FP飯村久美さん
『GLOW』2月号付録の「CELFORD(セルフォード) 3ステップで見える化! 家計管理ポーチ」を監修したのは、TVで活躍中の家計のプロ、ファイナンシャルプランナーの飯村久美さんです。飯村さんに、貯蓄のコツなどを教えてもらいましょう。
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家計管理ポーチを使って支出を見直そう
飯村さん「昨今はコロナ禍の影響で、人生について立ち止まり、お金のことを考える人が増えています。その意味でも2021年は家計管理をリスタートするにはいい機会です。
未曾有の事態でも稼ぐ力を維持するために複数の収入チャンネルを持つことを視野に入れるとよいでしょう。近年、副業もOKの時代になりつつあります。世帯であれば、パートナーとふたりで収入について改めて話し合うことは重要ですね。
そしていちばん家計にメスを入れやすいのが毎月定期的に決まった額が出ていく支出です。限られた収入の中でやりくりをし、貯蓄につなげることを考えると、固定費(住居費、通信費、水道光熱費など)の無駄を徹底的に削減するのが大切。シングルで高い家賃を払っているなら住む場所を見直してもいいですし、ファミリーで持ち家の人は低金利の住宅ローンに借り換えを検討するのもおすすめです。
そして、食費やこづかいなど変動費の管理で活躍するのが『家計管理ポーチ』。お金の使い方を客観視して、長い人生のためにも、貯蓄術を身につけたいところです」
ライフプランとマネープランはセットです
飯村さん「今の時代、常に何が起こるかわかりません。変化に柔軟に対応するためにも貯金は必要です。たとえば、会社員の方だったら『リタイアする65才までに1000万円貯める』という目標を掲げるとします。今45才なら、月に4万1000円の貯金をしないと65才までに1000万円貯まりませんね。そうやって自分のマネープランを考えると、やるべきことが見えてきます。
新しい年がスタートした今、将来の夢などのライフプランをご家族と話し合い、その上で『何才までにどのくらい貯めるか』というマネープランを検討してはいかがでしょうか。子育て中でなおかつ住宅ローンも組んでいるご家庭では、ライフイベントが重なって貯金しづらい時期だと思います。その場合は、子どもの教育が終わったら貯蓄のスピードを加速すればOK。幸せな未来に向けて、楽しみながら貯蓄していきましょう!」
45歳から貯め体質になるポイント5
POINT 1 使ったお金を振り返る
何にお金を使っているのかを把握していないと、気づかないうちに散財しがち。支出の内容をこまめにチェックすることで、支出パターンや無駄遣いが見えてきます。
POINT 2 具体的な目標を持つ
何の目的もなく、ただお金を貯めるというのは逆に難しいことです。「旅行をする」「バッグを買う」など、具体的な目標を設定することが貯蓄の原動力になります。
POINT 3 趣味の時間を持つ
好きなこと、楽しいことをする時間を確保して、自分の気持ちを満たしましょう。そうすれば、お金を使うことで得る刹那の所有欲に振り回されなくなります。
POINT 4 ポジティブ思考になる
ストレスをためず、未来に対して前向きな精神状態をキープして。「不安だから」とマイナス思考ベースで貯蓄すると、衝動買いなど支出のリバウンドをする恐れが。
POINT 5 健康維持を心がける
食生活に気を配り、適度な運動を習慣に。心と体とお金はつながっているので、日々の健康を維持できれば、メンタルも安定し、無理なく貯蓄できる人になります。
『GLOW』2月号付録「CELFORD(セルフォード) 3ステップで見える化! お金が貯まる家計管理ポーチ」の使い方を解説!
金運・幸運を呼び込むゴールドカラーのポーチで、2021年こそはしっかり貯蓄のできる人になりましょう。
Point メッシュポケットには予算&支出シート(*)を入れて
領収書や予算&支出シートの予備なども収納できる余裕のあるサイズのポケット。メッシュなので中に何が入っているかもパッと見て判別できるところも高ポイントです。また通帳もまるっと入る大きさでマルチに活用可能!
*予算&支出シートは『GLOW』2月号に掲載しています
Point カードは4枚まで! それ以上は持たないのが得策
カード類は自分のライフスタイルに合ったお得なものを選び、数を少なく集約した方が効率よくポイントを貯めることができ無駄遣いも防げます。クレジットカードはできれば1枚、多くても2枚まで。キャッシュカード、ポイントカードも集約しましょう。「口座はふたつ」がおすすめですが、貯める用口座のキャッシュカードは持ち歩かないこと!
お金が貯まる家計管理ポーチを使う前に、まずは予算出し!
手取り月収に対する大まかな家計割合(固定費4:変動費4:貯蓄など2)を算出することで、「自分の場合は、何にいくらまで使えるのか」の目安が見えてきます。この金額から大きく逸脱しない範囲で毎月の予算を設定すれば、貯蓄計画を具体的に立てやすくなります。逆に、今までのお金の使い方の反省点もクリアになるはずです。
理想の家計割合は……
固定費4:変動費4:貯蓄など2
☆家計管理ポーチで管理するのは変動費の部分!
現金派の「家計管理ポーチ」基本の使い方
STEP 1 予算を決める
STEP 2 日付別または費目別に分けて現金をクリアケースに入れる
STEP 3 使う分だけを出して家計管理
■予算=現金そのものだから支出を把握しやすい
給料が振り込まれたら、貯めたいお金を銀行口座に残して、現金でやりくりする予算を1ヶ月分一気にATMでおろします。日付別、もしくは費目別に使える予算を頭の中に入れておくと、上手にやりくりできるようになります。費目別の場合、1ヶ月分の食費の管理は難しいのでさらに細かく分けて管理するのもおすすめです。
・計算しやすいよう、入れる現金は1000円札がベター
日付別も、費目別も、最初にケースに入れる現金はATMでおろす際に1000円札に両替を。予算を使っていく中で、1000円札+小銭なら管理しやすい。
・日付別または費目別に分けて、現金をクリアケースへ
使いやすい方の予算&支出シートをケースに入れて管理。ちなみに現金派でクレジットカードを使った場合は、そのぶんの現金をケースから取り出して把握すべし。
キャッシュレス派の「家計管理ポーチ」基本の使い方
STEP 1 日付と予算を記入し、クリアケースに入れる
STEP 2 カード、電子マネーを使ったら「予算&支出シート」に使用金額またはチャージ金額をその都度書く
STEP 3 レシートをクリアケースに入れておく。内容は月末に確認すればOK
■とにかくメモしてお金の“見える化”を
キャッシュレス派は、お金を使っている感覚が薄いまま、知らないうちに予算オーバーしがち。肌で残高をイメージすることが大事なので、しっかり予算と使った金額をメモしていくことが必須です。できることなら、Suicaは交通費専用、PayPayは食費専用など、用途を絞ると予算を守りやすくなります。
・日付、支出金額は必ずメモしよう
キャッシュレスの場合は、細かい内容まで把握できなくてもいいので、トータルで予算を守れるかが重要。「絶対に予算を守る」という意識を強く持つことが大事です。
・余裕があればレシートを入れて内容まで確認を
支出シートに書くのは金額だけだから、何に使ったかも知りたい人はレシートを入れておき週末または月末に確認します。
・チャージの場合はお金を入れた日ベースでメモ
あくまでその月の中での予算のやりくりなので、チャージはお金をアプリやカードに入れた日、クレジットカードやリボ払いは、商品を購入した日をベースに書き出す。
教えてくれたのは……
ファイナンシャルプランナー 飯村久美さん
「アイプランニング」代表。『ズボラでもお金がみるみる貯まる37の方法』(アスコム)など著書多数。「ホンマでっか!?TV」に家計評論家として出演するなどテレビでも活躍中。
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撮影=草間大輔
取材・文=土谷沙織
(GLOW2021年2月号)
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WEB編集=FASHION BOX