「20代は自分を鍛えた」 ストイックだった前田敦子が30歳で感じた心境の変化とは?

「20代は自分を鍛えた」 ストイックだった前田敦子が30歳で感じた心境の変化とは?

フォトエッセイ集『明け方の空』を発売して、注目を集める前田敦子さん。AKB48の1期生としてデビューし、グループの中心的存在に。グループ卒業後も女優業をメインに活躍し続けています。デビュー当時は14歳だったそうですが、今年の7月、いよいよ30代に突入。『明け方の空』では、30代を迎えた今の素直な気持ちも綴られています。近頃の心境の変化や将来の目標について、特別にご紹介します。

書籍『明け方の空』

著者:前田敦子

≪前田敦子フォトエッセイ≫

AKB48で不動のセンターとして活躍し、卒業後は女優としてキャリアを重ねている前田敦子さんの初めてのフォトエッセイです。
30歳という節目を迎えるにあたり、前田さんの「今」を切り取ったとっておきの撮り下ろし写真とともに、仕事のこと、日々の暮らしのこと、子育てについて、そして恋愛観まで、等身大の思いを綴ります。

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30歳を迎えて

2021年7月に30歳を迎えました。
30歳になって……まず体は、10代の頃のようにはいかないということを痛感しました(笑)。
20代まではどんなに忙しくても、走り続けてもなんともなかったんです。でも今回、舞台が始まるやいなや足を怪我して、肋間筋損傷を患い。お医者さんからは「原因はわからないけど、病気じゃないから大丈夫」とのコメントをいただき、アイシングしながら乗り切りました。大人になるってこういうことかと思い知らされました(笑)。
そして続く映画の、私の役どころは「年下が憧れるお姉さん」。初めての役柄です。
このフォトエッセイもそうですし、他にもアクターズ・ショート・フィルムでは初めて監督をやらせてもらうなど、新しい扉がどんどん開いていて、ワクワクいっぱいのスタートを切ることができました。

自分のすべてを受け止め、自己肯定感を高めて、自分が自分の一番の理解者になってあげないと幸せにはなれない。

30歳になってから、そう思える出来事に何度も直面しました。そしてこの書籍のビジュアル撮影もまさにそのひとつでした。
「もっと恥ずかしがらずに自分をオープンにしてみよう!」。そう心から思えて、それはとてもハッピーなひとときでした。妥協なきクリエイターたちから発散されるエネルギーに満ち溢れた仕事現場が本当に大好きで、自分自身を解放できる数少ない場所なんです。

周りにどれくらい自分のことを思ってくれている人がいるのか、
どれくらい支えられているか。
人生には、それに気づかせてくれる瞬間が時々訪れます。
ふと、自分の周りを見渡すと本当に大事な人たちがはっきり見えてきて、改めて「ありがとう。幸せだよ」と思えるのです。

「好きなこと、好きなものはみんなたくさんあるはず。
好きな食べ物、好きな色、好きな場所をたくさん見つけていって、
好きで自分の人生を埋め尽くしていくとたくさんのいい人と出会える。
楽しく生きていると、素敵な新しい出会いが確実に増える。
自分を愛してあげて、幸せにしてあげないと周りの人を大切にできない」

最近教えてもらった大切な言葉です。

20代はストイックに自分と向き合い、鍛えていたので、
30代は自分を好きになって、とことん楽しませてあげよう。
私の人生をたくさんの“楽しい”で埋め尽くしたい。
“自分ファースト”でいてあげたい。
そんな心境の変化がありました。

 

いいタイミングなので、ここで夢を語らせてください。ちゃんと言葉にすると叶う、それは私の仕事の法則でもあります。
アジアの映画に出てみたい、現場を見てみたいという好奇心がすごくあるんです。昔からウォン・カーウァイの『恋する惑星』とか、大好きなアジアの映画もたくさん。今は中国映画にすごく興味があります。
映画祭へ行くたびにいろんな国の監督がいろんな作品を撮っているのを目にするけれど、私はまだ海外の作品に出たことはありません。このまま何も知らないのはいやだなと常々思っていて。
今は子どもがいるので、プライベートで、というのはなかなか難しいけれど、仕事という大義名分があるならば、すぐにでも息子と二人で海外に行きたいです(笑)。
違う国でお仕事、これが目下の私の夢なのです。

 

前田敦子/Profile

1991年7月10日、千葉県に生まれる。2005年に約8000名の応募者から「AKB48オープニングメンバーオーディション」に合格。同年12月8日、AKB48の1期生として活動を開始。グループの中心メンバー「あっちゃん」として舞台に立つ。また2011年には映画初主演も務め、ソロデビューも果たし、個人としても様々な活動に挑戦。翌年の8月27日、AKB48を卒業した。

現在は舞台や映画を中心に女優として活動し、2019 年の主演映画『旅のおわり世界のはじまり』は、日本史上初となる「第72回ロカルノ国際映画祭」のクロージング作品として上映された。同作で第11回TAMA映画賞最優秀女優賞、第43回山路ふみ子映画賞で女優賞を受賞。

2021年より個人事務所Office MAEDA ATSUKO所属。

(抜粋)

書籍『明け方の空』

著者:前田敦子

≪前田敦子フォトエッセイ≫

AKB48で不動のセンターとして活躍し、卒業後は女優としてキャリアを重ねている前田敦子さんの初めてのフォトエッセイです。
30歳という節目を迎えるにあたり、前田さんの「今」を切り取ったとっておきの撮り下ろし写真とともに、仕事のこと、日々の暮らしのこと、子育てについて、そして恋愛観まで、等身大の思いを綴ります。

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撮影:217..NINA
ヘア&メイク:高橋里帆
スタイリング:濱本愛弓、小山田早織
編集協力:飛谷朋見、村岡俊也
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

WEB編集:FASHION BOX

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