体温を上げる生活術を習慣に/食
体のコンディションづくりに有効なのが“体温を上げること”です。体温が上がると、免疫力などの体本来の機能が高まったり、代謝や血流がよくなるなど、嬉しい効果がたくさんあります。体温を上げるなら、毎日の食事にも意識を向けてみましょう。芝大門いまづクリニック院長の今津嘉宏さんに、体温を上げる食事のポイントをお聞きしました。
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体を芯から温めるベストな方法のひとつ
食事ではまず「炭水化物・たんぱく質・脂質」をバランスよくとること。これが昔から変わらない健康な体づくりの基本です。そのうえで、体を温める食習慣をプラスしましょう。
白湯は〇。具入りスープは◎
体を芯から温めるには、温かいものをとるのがいちばん。朝起きたら「白湯を飲む」という習慣はよく知られていますが、白湯はサーッと胃腸を流れてしまうので、温める効果は実は一時的。そこでおすすめなのが、朝食に具入りスープやみそ汁をとること。具材があると消化に時間がかかるので、胃腸に食べ物がとどまる時間が長く、体温の上がった状態が持続できます。具材には肉や魚、卵などの良質なたんぱく質や、食物繊維の多いものがおすすめ。またみそや納豆、漬物、ヨーグルトなどの発酵食品は、腸管の働きを高めて、体温を上げます。そのほか、朝食におすすめの食材をまとめたので取り入れてみて。
白湯で胃腸をやさしく目覚めさせ、具入りのスープやみそ汁で体のエンジンをかければ、朝のスタートダッシュは合格。
【今津さんおすすめ 朝食向きの食材】
トマト、きのこ、ブロッコリー、大豆、高野豆腐、ヨーグルト、ドライフルーツ
トマトやブロッコリー、ドライフルーツは高い抗酸化力をもち、老化やがんの原因となる活性酸素を除去、肌や髪の若々しさを保ちます。食物繊維が豊富なきのこは腸内環境を整え、免疫力アップにも〇。大豆や高野豆腐には良質なたんぱく質。大人世代に必須のイソフラボンやカルシウムも豊富です。
食事は温かいものから食べはじめる
食事のとき、サラダから食べ始めるという人もいるかもしれませんが、それでは体を冷やすことに。最初は、スープやみそ汁など温かいものを口にして体を温めましょう。「冷たいものを食べて胃腸が冷えてしまうと、あとから温かいものを食べてもなかなか温まらない。でもいったん胃腸が温まれば、その後に冷たいものをとってもあまり冷えません」。胃腸を先に温めておくと働きが活性化されて、栄養素の消化吸収もよくなります。
とうがらしは、体を冷やすことも
とうがらしを食べると、「カプサイシン」の作用で体がポカポカして、汗が出てきますが「この大量に出た汗がひくときに、気化熱で涼しく感じる。つまり体を冷やすんですね。だから、熱い地域でとうがらしをよく使うんです」。体を温める食材としては、ネギやニンニク、ショウガがおすすめ。ネギやニンニクの温め成分「アリシン」は熱に弱いので加熱しすぎないのがコツ。ショウガは加熱したほうが温める力が強くなるので、温かい料理に使ってください。
とうがらしで体が温まるのは、短い時間だけ。とりすぎは下痢を招くこともあるので注意。
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教えてくれたのは……今津嘉宏(いまづ・よしひろ)さん
【PROFILE】
芝大門いまづクリニック院長。慶應義塾大学医学部外科助手、同漢方医学センター助教授などを経て、2013年に芝大門いまづクリニックを開設、現職に。『病気が逃げ出す上体温のすすめ』(ワニブックス)、『病気知らずの名医が食べている長生き朝ごはん』(ワニブックス)など著書多数。
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illustration:Kana Nakajima
text:Aya Teramoto
(大人のおしゃれ手帖 2021年11月号)
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