「最近、髪のハリやツヤがなくなってきた……」
「だんだん髪のパサつきがひどくなってきた気がする……」
年齢を重ねるにつれて、このような髪のお悩みが増えてきていませんか?
髪はからだのなかでもとくに目立つパーツ。お手入れを疎かにしていると、自分が思う以上に、老けた印象を周りに与えてしまっている恐れがあります。
このような髪のトラブルにはできるだけ早く対処したいもの。とはいえ、「加齢に伴って髪トラブルが増えるのは仕方がない」と諦めてしまっている方も多いのではないでしょうか。
しかし、実際のところ、髪トラブルは年齢のせいだけではなく、誤った洗髪やヘアケアで、知らず知らずのうちに引き起こされてしまっていることも少なくないのです。
そのため、毎日の髪のお手入れの方法を見直したり、髪に必要な栄養を摂ったりすることで、ハリツヤ髪を取り戻せる可能性があります。
そこでこの記事では、美しいハリツヤ髪を育てるためのポイントについて、詳しくご紹介します。ポイントをしっかりと押さえて、効率よく美髪を手に入れましょう!
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キレイな髪をつくる方法【洗い方編】
「ボリューム不足」「抜け毛」「パサつき」「ベタつき」など、髪の悩みにはさまざまな種類がありますが、多くの場合、「頭皮の毛穴にたまった汚れ」が原因となっています。
そのため、美髪づくりにおいて、洗髪の仕方はとても大切です。次のような手順に変えるだけで、汚れがぐんと落ちやすくなり、ハリツヤ髪につながります。
【ステップ1】まずはブラッシングから!
髪が乾いている状態で全体をブラッシングします。髪の絡まりをときほぐすことで、シャンプーをするときに、指が地肌にしっかりと届くようになるからです。また、頭皮の血行促進にもつながります。
地肌を傷つけないように、先端が丸いブラシを使うといいでしょう。
【ステップ2】1分間の「予洗い」で髪の汚れを落とす!
シャンプー前に頭皮全体にお湯をあてて、予洗いをしましょう。毛穴一つ一つを開かせる感覚で、地肌をしっかりとお湯で流します。毛穴が開くまで、最低1分は洗うようにします。
この段階で髪自体の汚れのほとんどが落ちるため、少量のシャンプーでしっかりと泡立つようになり、シャンプーのつけすぎによるすすぎ残しの防止にもつながります。
【ステップ3】「頭皮」を洗うためのシャンプーを!
次に、泡立てたシャンプーを頭皮全体になじませて、指の腹でマッサージするように、下(生え際)から上(頭頂部)に向かって、やさしく洗います。
髪は摩擦に弱いため、髪同士をこすり合わせるのではなく、根元でしっかりと泡立てることを意識しましょう。最後に十分にすすぎます。
【ステップ4】トリートメントは全体につけて十分に流す!
最後にトリートメントを手にとり、髪全体になじませます。目の粗いコームでとかすと、髪の毛一本一本にしっかり均一につけることができるのでおすすめです。
トリートメントがなじんだら、ヌルヌルしなくなるまで丁寧に流します。洗い残しはかゆみやニオイの原因になるため、十分に洗い流しましょう。
キレイな髪をつくる方法【ヘアケア編】
正しい洗髪ができたら、ヘアケアで美髪に仕上げましょう。
【ドライのポイント】十分なタオルドライ&ドライヤーの冷風仕上げが大切!
以下にドライのポイントをご紹介します。
(1) やさしくタオルドライをする
お風呂から出たら、なるべく早くタオルドライをしましょう。タオルに水気を移すように、やさしく丁寧に髪をプレスします。しっかりとタオルドライすることで、ドライヤーをかける時間を最小限にして、髪を熱ダメージから守ることができます。
(2) 根元からドライヤーを当てていく
タオルドライした髪をコームでとかし、根元を中心にドライヤーを当てます。根元が乾いたら、根元から毛先に向かってドライヤーをあてると、ツヤがアップします。毛先は傷みやすいので、風を当てすぎないように注意しましょう。
(3) 髪が乾いたら冷風仕上げをする
髪全体が十分に乾いたら、冷風に切り替えて、根元から毛先に向かって風を当てます。キューティクルが整い、ツヤとまとまりのあるサラサラヘアーに仕上がります。
(4) 最後にブラッシングをする
最後にブラッシングをすると、油分が全体に行き渡ってツヤが出るだけでなく、寝ぐせもつきにくくなります。
【ブラッシングのポイント】毛先→全体の順でとかす!
ブラッシングをするときは、まず毛先をほぐしてから全体をとかしましょう。絡まりやすい毛先を先にとかすことで、頭皮や髪に負担をかけずスムーズに全体をとかすことができます。
【アウトバスアイテムの活用ポイント】オイルやスプレーを取り入れる!
ドライヤーの前にヘアオイルを髪全体につけると、ドライヤーの熱から髪を守ることができます。また、スタイリングの仕上げや外出前にヘアスプレーをひと吹きすると、髪を乾燥から守り、ツヤ髪に導いてくれます。
からだの内側からキレイな髪を育てるには?
健康的で美しい髪を手に入れるためには、髪の毛の材料となる栄養をしっかり摂ることも大切です。本章では、からだの内側からのケア方法をご紹介します。
美しい髪を育てる栄養素
美しい髪を育てるために欠かせない栄養素には、次のようなものが挙げられます。
(1)タンパク質
(2)ビタミン
(3)ミネラル
それぞれ詳しくご紹介します。
(1) タンパク質
髪は主にタンパク質からできているため、良質なタンパク質を積極的に摂るようにしましょう。
<タンパク質が豊富な食材>
大豆製品、魚介類、肉類、乳製品、卵など
(2) ビタミン
タンパク質をからだの中に取り込むためには、ビタミンも必要です。美髪のためには、とくにビタミンA、B6、Eを積極的に摂りましょう。
<ビタミンAが豊富な食材>
緑黄色野菜、うなぎなど
ビタミンAは、肝臓に蓄積されて、髪や皮膚、爪などを健やかに保ちます。
<ビタミンB6が豊富な食材>
魚類、鶏肉、玄米、バナナなど
ビタミンB6は、タンパク質の代謝に大きく関わり、健康な皮膚や髪をつくります。
<ビタミンEが豊富な食材>
ナッツ類、植物油、ごま、玄米など
ビタミンEは、血行をよくして、皮膚や頭皮に酸素や栄養を供給します。
(3) ミネラル
美髪づくりには、ミネラルの中でも、とくに亜鉛やヨウ素を摂ることが大切といわれています。
・亜鉛:タンパク質の合成に関わり、健康な肌や頭皮をつくります。
<亜鉛が豊富な食材>
魚介類、肉類、緑茶、抹茶など
・ヨウ素:基礎代謝促進作用や成長作用があり、髪ツヤをよくしてくれます。
<ヨウ素が豊富な食材>
海藻類、魚類など
漢方で内側から美髪に
からだの内側からキレイな髪を育てるためには、漢方薬を生活に取り入れることもおすすめです。
漢方医学では、髪は「血余(けつよ)」と呼ばれ、からだの隅々まで血(けつ:血液・栄養)」を巡らせたその「余り」でできていると考えられています。つまり、最後に栄養が行き渡る髪が美しい人は、心身ともに健康であるといえます。
今回は、不足した血を補い、全身の血の巡りをよくしてくれる漢方薬をご紹介します。
<髪のハリツヤ低下に悩む方におすすめの漢方薬>
・十全大補湯(じゅうぜんたいほとう):疲れやすい方におすすめ
髪の気や血を補います。食欲不振や倦怠感、貧血などにも用いられます。
・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):冷えや貧血、むくみなども気になる方におすすめ
産婦人科の三大漢方薬のひとつです。血を補い、巡りをよくしてからだを温めます。
・温経湯(うんけいとう):肌の乾燥や髪のパサつきが気になる方におすすめ
血を補い巡りをよくしてからだを温めます。月経不順や不妊に悩む女性にも用いられます。
ただし、効果が認められている漢方薬でも、その人に合っているか否かが重要なポイントです。合わないものを服用すると、効果が見込めないだけでなく、副作用が起こることもあります。服用前に、漢方に詳しい医師や薬剤師等に相談するようにしましょう。
最近では、症状と体質に合った漢方薬を漢方に精通した薬剤師に選んでもらえる「あんしん漢方(オンラインAI漢方)」という、AIを活用したオンライン相談サービスも登場しているので、利用してみるのもいいでしょう。
スマホから、専門家への個別相談を気軽に申し込むことができますよ。
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ハリツヤ髪を育てて美しく歳を重ねましょう
髪トラブルは、年齢とともに増えていくつらいお悩みです。年齢を感じさせない美しい髪を育てるためには、正しい洗髪やヘアケアの方法を身につけたり、髪の毛の材料となる栄養素を摂ったりすることが大切です。
ハリツヤのある美しい髪を育てて、いつまでも魅力的でいてくださいね。
教えてくれたのは……あんしん漢方 竹田 由子
【Profile】
薬剤師。元漢方・生薬認定薬剤師で薬膳漢方マイスター。
大学院では臨床薬学を専攻、病院に10年間勤務。結婚後は調剤薬局へ勤務するのと並行して、ライターとしての活動も始める。
腎機能低下を機に、月経痛への鎮痛剤使用量を漢方で減量成功した経験があり、「日常の不調はまず漢方」をモットーに生活を送る。
病院時代の長いDI(ドラッグ・インフォメーション)経験を生かし、薬の面から分かりやすくサポートしたいと考えている。
現在は、漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選びお手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」でも情報発信をしている。
付録はジョンマスターオーガニック電動ヘアブラシ! 頭皮&ヘアケアが一気に完了!! 2021年12月22日発売予定 & ROSY(アンドロージー)2月号
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