セルフラブで心地よい日常/40代はもっと自分を褒めて、甘やかして!
他人の基準で自分を評価せず、幸せを感じる価値基準を自分の中に置くことは、情報にあふれた今の時代をしなやかに生きるためのカギ。「わかってはいても、いろいろと悩んでしまう……」という40代に向けて、人気心理カウンセラーの根本裕幸さんがQ&A方式でセルフラブを伝授。まずは自分と向き合い自己評価を上げましょう!
『GLOW』最新号を購入する!
宝島社公式通販サイト「宝島チャンネル」なら電話注文もOK! 詳しくはこちらをクリック
【電話注文専用TEL】0120-203-760
【受付時間】9:00~18:00(土日祝日を除く)
自分らしく生きるために自分自身に素直になって
20、30代での経験や努力、知識など培ってきたものの答え合わせ的な歳が40代。20、30代で好きなことをしてこなかった場合は今漠然と不安を抱えているかも。充実していたという方も、子育てや職場ではストレスが溜まり、更年期障害など体の不調も出始め、なんだか今の自分が好きになれないという人が多いです。いつもカウンセリングでは「自分らしい生き方ができていますか?」と伺います。若い頃は取り戻せないし未来も老いていくだけ、と諦めモードに入ってしまう人が多いのですが、日本人女性の平均寿命は約88歳。人生が半分近く残っているんです。まだまだ修正が利くし、今からでも始められますよ!
おすすめしたいのが“自分の価値観や評価の撲滅”。社会の目を恐れずにぶっ飛べるか、嫌われてもいいやと思える精神って大事です。意外と嫌われないです。周囲や相手のことを先に考えるのではなく、まず自分の気持ちにお伺いを立ててみてください。やりたくないことは、やらなくてもいいくらいの気持ちが大切。そしてそのやりたくないことが家事や仕事だったら、やりたくないことなのにやり遂げた自分を褒める。それは自分軸にもつながります。
自己評価が低いのは、社会や他人を基準にした高い理想と比べてしまうから。自分を褒めて甘やかしてあげることから始めましょう。また、「当たり前」もなくしてみてください。持っているものや今の生活が「当たり前」になると価値がなく思えてきます。それで周囲と比べ始めてしまうので、日々ありがたみを感じるように切り替えましょう。
40代女性は既婚者は子どもを、独身の方は会社で部下を育てているから面倒見もよく、気が利く人が多い。現実を見る目も備わっています。「何もない」と思うのではなくその経験を「よく頑張ってきた」「様ざまなことを乗り越えた」と正しく評価してください。
今までの経験から堅実さがある40代女性は、起業したり、移住やコスプレなどの大胆なことを楽しむと充実感が味わえます。若さを取り戻すなら、自分が一番若手になる趣味の世界、ゴルフやお稽古事を始めてみてください。あと実はほとんどの悩みは「推し活」で解決するんです。
自分磨きや無償の愛で退屈な時間は充実し、頑張る人を応援することでかなわなかった夢がかなった気分も味わえますよ。
Q:やることに追われイライラ、まわりが敵だらけに思えます
仕事と子育てをしていていつもやることに追われてイライラしてしまいます。子どもには怒り、旦那にはあたってしまいます。職場や友人関係でも、つい言葉がきつくなってしまって、自分の言動に後悔することばかり。だんだん周囲から疎まれてきていて、毎日が全然楽しくないです。
A:溜め込みすぎず、意識的に日常から一旦離れて
頑張りすぎで疲れていますよ! 周囲が敵だらけに見えるのは、自分に厳しいからです。ガス抜きの仕方がわからない真面目な人に多くみられます。このままでは人間関係が壊れるか自分の体が壊れるかになってしまいます。まずはやることを紙に書き出して、半分に減らしてみて。そして日常から離れて、週に1日は休養日、特にママを休む日を作ってください。温泉旅行やエステに行ってみるのもおすすめです。
Q:何でもやらされて引き受けてしまう
会社、学校、友人関係など、何かとリーダーになってしまうのですが、やりたくてやっている訳ではなく……。皆をまとめたり、皆のために考えることばかりで、自分のやりたいこと、したいことが何なのかわからなくなってきました。
A:他人軸をやめて自分の気持ちを最優先に
まわりはあなたに甘えています。他人を優先させる他人軸の考えをやめて、自分中心の自分軸に切り替えてみてください。鬼畜生の気持ちになって「いい人をやめる」気持ちで! 会社では自分で背負わずに人を上手く使うのもポイント。ニコニコしてありがとうと言うだけでも周りが動いてくれます。友人や学校関係では、いい意味で和を乱せる人になると気持ちが楽に。
Q:生活も仕事も中途半端だと反省してしまう
共働きですが仕事に家事、育児とやることだらけ。しかもどれも中途半端でちゃんとできていない。できないことが情けないし、同僚や家族からできないことを責められている気がします。やるべきことだらけで、自分の時間が持てません。
A:NO完璧主義、NO理想主義!
完璧・理想が高いから自分を責めるけど、それは世間の標準に合わせているから。母親や義母が完璧にこなしていてそれを理想とするケースも多いですが、今は時代が違います。また、「やるべき」と思うのはしたくないから。自分にウソをつかず「したくない」ことを認め、そんなやりたくないことをやっている自分を「偉い!」と褒めてあげましょう。
Q:まわりに認められないと不安になります
子どもの送り迎えから学校行事、親の介護に夫の身のまわりのこと……自分のことは後回しにして、日々をこなすのに疲れてきました。どんなにやっても当たり前のように思われて、自分を犠牲にしているように思えてなりません。
A:自分のことを後回しにしないで自己中心的になってみましょう
自分を後回しにし続けると、このような悩みが生じます。人に喜んでもらえるからやっていたんだけど、嫌々になっていき不満が出る。寂しいから認めてほしくて無価値感を感じている状態です。自分が自身のことを認めていません。自分自身のことを認めていなければ、しんどくなるのは当たり前です。子どもや友だちを褒めるように、自分のことも褒めて認めてあげてください。
同世代から取り残されている気がする
40代で未婚、仕事もプライベートも満足していますが、同世代での既婚の友人から子育てや進学の話、持ち家購入の話を聞くと、自分が一人前でないように思い、引け目を感じます。このままではいけないと不安になりますがどうしたらいいのでしょうか。
A:本当にしたいことを探してみましょう
ある程度の満足感はあるけど満たされていないのかも。周囲と比べているけど、結婚や持ち家購入は本当にしたいことですか? 若い頃に諦めたことがあったり本当に欲しいものが手に入ってないのかも。自分がしたいことを探してみてください。好きなことをしている人の講演会やYouTubeを見ると刺激をもらえて、ヒントになることもあります。
Q:何もできずこのまま老後を迎えそう
就職は氷河期世代、アラフォーからの婚活はなかなかいい人に巡り合えず独身のまま40代後半に。会社では50代後半の先輩世代が多く、平社員のまま定年を迎えそう。姉は結婚しているし、ひとりで老後を迎えると思うと何もかもむなしくなります。
A:若くないという事実が無力感を強めています
夢中になれることを探しましょう。若さ信仰が強いとこの悩みに陥りがち。若くないという事実が無力感を強めているので、自分が一番年下になれる場所に行ってみてください。例えば着物の着付けや茶道、ゴルフなど。あとは推しを見つけるのも生活に張り合いが出ます。プライム ビデオやネットフリックスなどでドラマや映画を観たり、あとは友人のおすすめや誘いなどに乗っかってみて。
スマートフォンなどで簡単にみられる月額制のビデオ・オンデマンド・サービス。人でも作品でも推しが見つかりそう。
自分を好きになる8つのエクササイズ! 心にチャウチャウ犬を飼う etc.[心理カウンセラー監修]
運を引き寄せる8つの口グセ ポジティブな言葉で生活を変える!
教えてくれたのは……予約の取れない心理カウンセラー 根本裕幸さん
【PROFILE】
カウンセラー・講師・作家でココロノオフィス代表。現在は東京・大阪・オンラインを中心にセミナーや講座をこなす。『今日こそ自分を甘やかす』(大和書房)など著書多数。https://nemotohiroyuki.jp
宝島社公式通販サイト「宝島チャンネル」なら電話注文もOK! 詳しくはこちらをクリック
【電話注文専用TEL】0120-203-760
【受付時間】9:00~18:00(土日祝日を除く)
ネガティブな口ぐせが人をダメにする! 言葉の力について心理カウンセラーが解説
「自信がない」のは口ぐせのせい? 言ってはいけないひとりごと[心理カウンセラー 監修]
MEGUMI|40代を迎え“毎日自分を癒やす”! ご機嫌でいるためのお気に入りアイテムを教えて[インタビュー]
監修=根本裕幸
取材・文=中村三枝子
写真=AFLO
(GLOW 2022年5月号)
※ 画像・文章の無断転載はご遠慮ください
WEB編集=FASHION BOX