SEIKO「キングセイコー」|約60年ぶりに復活し昭和レトロに現代のクオリティがプラス! 時計ジャーナリストが解説

昭和レトロな名作「キングセイコー」が約60年ぶりに復活! プラスされた現代的な性能とは? 時計ジャーナリストが解説

時計を知る

『MonoMaster』で連載中の「時計を知る」。今回は60年余りの歳月を経て復活を遂げた、SEIKOの「キングセイコー SDKS001」の魅力を時計ジャーナリストの菅原茂さんが紹介する。

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<SEIKO>セイコーのキングセイコー SDKS001

SEIKO「キングセイコー」|約60年ぶりに復活し昭和レトロに現代のクオリティがプラス! 時計ジャーナリストが解説
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ダイアルは、1965年の“KSK”のオリジナルカラーを再現するシルバー(写真モデル)に加え、メタリックグレー、チャコールグレー、ブラウン、レッドの全5種類。ステンレススティールのケースは腕なじみが良好な直径37mmで、10気圧防水。自動巻き(手巻きつき)。パワーリザーブ約70時間。

21世紀の高品質をもって昭和の名作が復活

最近「昭和レトロ」が話題だ。懐かしさが新鮮……そんな昭和の魅力を再発見する気運が高まる中で注目されるのが1960年前後から70年頃の高度経済成長期。当時は日本の時計産業も本場スイスと肩を並べるまでになり、牽引役のセイコーから1960年に「グランドセイコー」、1961年に「キングセイコー」が相次いで発表された。名称にあるように高級感を誇るトップクラスの腕時計だ。

その「キングセイコー」が60余年を経て2022年に復活した。開発のベースになったのは、1965年に登場した“KSK”と呼ばれる2代目モデル。1961年の初代モデルにはなかった防水性能や秒針規制機能を装備して実用性を高めたKSKはまた、簡潔で視認性の高いダイアル、エッジを際立たせたシャープなケース形状、ボックス型ガラスなど、「キングセイコー」特有のスタイルを確立したことでも有名なモデルだ。

最新作は、60年代を反映したレトロな味わいはもちろん、現代的な高品質が行き渡るケースやブレスレット、サファイアガラス、自動巻きムーブメントなども魅力的だ。さらには、ダイアルの色を選んだり、メタルブレスレットをレザーストラップに付け替えるなどして好みの「キングセイコー」スタイルを演出できるところも新世代モデルの良さである。

【知るべき時計用語:秒針規制】

リュウズを引いてムーブメントの秒針を停止させる仕組み。針を正しい時刻に合わせる際に便利なこの仕組みは、ストップセコンド機能やハック機能とも呼ばれる。

注目すべき“価値”あるポイント

SEIKO「キングセイコー」|約60年ぶりに復活し昭和レトロに現代のクオリティがプラス! 時計ジャーナリストが解説

「キングセイコー」を象徴する「盾」のモチーフもケースバックとリュウズに復活。

SEIKO「キングセイコー」|約60年ぶりに復活し昭和レトロに現代のクオリティがプラス! 時計ジャーナリストが解説

KSKに通じるボックス型サファイアガラスや、エッジが際立つシャープなケース。

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細かなリンクを連ねたメタルブレスレットは、しなやかで腕への装着感が快適。

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教えてくれたのは……時計ジャーナリスト 菅原 茂さん

【PROFILE】
1954年、神奈川県出身。四半世紀にわたりスイス時計のフェアを取材し、専門誌を中心に執筆。『ブレゲ 天才時計師の生涯と遺産』(アラン・ド・グルキュフ出版)など時計専門書の翻訳も手がける。

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撮影/小田昭二
文/菅原 茂
MonoMaster 2022年7月号

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WEB編集/FASHION BOX

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