笑いのルーツは母親? 双子漫才師・ダイタクの漫才を語る

M-1グランプリで3年連続準決勝に進出するなど、実力派漫才師のダイタクの単独ライブ「ダイタクの60分漫才~2022 夏~」が7月22日(金)にルミネtheよしもと(東京・新宿)で開催されます。今回はFASHION BOX限定で、単独ライブの見どころや、相方であり、双子の兄弟でもあるふたりのパーソナリティについてインタビューしてきました。

60分漫才は1本のショーとして見てほしい

――「ダイタクの60分漫才~2022 夏~」が7月22日(金)にルミネtheよしもと(東京・新宿)で開催されますが、60分漫才とは?

吉本 大(以下大) 何本かの漫才を60分間ぶっつづけでするライブです。1本のショーとして見てほしいので、それぞれのネタのつなぎ目とか、ネタの設定をかぶらないように。60分続けて漫才をするので飽きさせないような構成を意識しています。

――双子という特性を生かした漫才をするおふたりのネタの作り方は?

吉本 拓(以下拓) 普段の漫才と、60分漫才の作り方がちょっと違うんです。60分漫才のときは作家さんとずっとしゃべりながら作っていますね。漫才の前後で矛盾が生じないように、テーマを多めに出したりして。単純に新ネタ3本作ることに比べて、ボツになる設定も多いです。

 

漫才が好きだし得意だからこそ仕事として続けたい

――逆に普段の漫才はどんな感じなんでしょうか?

大 僕たちは基本的にネタを決めず寄席に出るんです。僕がネタ振りしたら、拓が「今日、このネタやるんだ」って理解して始めるんですよ。僕ら37年間一緒に居るので、そっちの方が緊張感持てるし、ふたりでやる楽しみもあるなって思うんですよね。この間、やすともさん(海原やすよ  ともこ)とお話する機会があったのですが、おふたりもネタ合わせしないそうなんです。中川家さんもそうですし、兄弟芸人って他人同士で組むよりも意思疎通ができるから、ネタ合わせせずにできるんじゃないかなって。そうした方が、マンネリも防げるし、新鮮な気持ちで漫才ができるような気がするんですよね。

拓 台本通りに漫才を仕上げるというよりかは、アドリブで漫才ができるので、そっちを強みにしていきたいです。即興漫才もよくするので、単純に僕らは漫才が得意なのかも。漫才が好きだし得意だからこそ仕事として続けたいな、って思いますね。

大 でも寄席って1回に10分くらいで、1日3公演やったとしても、実働はほんのちょっとで、ほぼ待ち時間なんですよ。それでお金もらえるなんて、いい仕事すぎてやめられないですよね(笑)。社会に出て働いている人の方がよっぽど大変だと思います。

吉本大(写真・右)、吉本拓

――子供のころから会話している内容が面白い、とか言われていたんですか?

拓 どうなんですかね? 双子ってちゃんと意識したのは、芸人になってからなんですよ。NSCのネタ見せで普通のネタをやったら、講師に「なんでお前ら双子なのに、普通のネタやってんだ」って怒られて、そこで初めて「双子を生かさなきゃいけないんだ」って気づいたんで。子供のころは、ツッコミにまわることが多かったですね、それぞれ。人前で意識的に面白い会話しようとかはまったく。

大 おふくろが天然ボケなんですよ。どこに行っても面白いって言われるような人で、だから自然と家ではふたりともツッコミに。まぁ、でもふたりで遊びでネタをしてたこともあったんですよ。小学生のころかな?自作で。

拓 ふたつ上の兄貴に見てもらってましたね。

先輩、後輩問わずリスペクトする人たちと一緒にやっていきたい

――おふたりの今後の目標は?

拓 名前売るにはM-1出るしかないので、M-1で結果残して、あとは全国ツアーですね。

大 ナイツさん、サンドウィッチマンさん、中川家さんが3組で『漫才サミット』というライブをして、全国をまわっているんですけど、あんなことやれたらいいなって思います。3組ともネタのやり方は違えど、お互いを認め合っていて、いい関係だなと思っていますし、あの3組ができないようなこともやってみたいな、とも思います。

――ダイタクさんと一緒に全国をまわるコンビをあげるとしたら?

大 それはやっぱり、ダンビラムーチョ、ワラバランス、キンボシあたりじゃないですかね。

――なるほど……。

大 ……わかりますか(笑)? すみません、知らないコンビ名挙げて。

――大丈夫です(笑)。存じ上げています。

大 ニューヨーク、オズワルドと、僕らの大将、囲碁将棋の4組で8月に「以後勝利・漆黒~囲碁将棋・ダイタク・ニューヨーク・オズワルド これより我ら大阪にて修羅に入る~」というイベントをするんですけど、この前(囲碁将棋)の文田さんと10年後もこのメンバーでできたらいいですね、ってちょうど話していました。後輩だろうと先輩だろうとリスペクトする人たちと一緒にやっていきたいですね。

ふたりの違いはギャンブルの賭け方を見ればわかる

そっくりだけど、ちょっと違うふたり。写真左より大、拓

――そっくりなおふたりですが、お互いの特徴をあげるなら?

大 まぁ、僕はちょっと拓と違って、拓は僕とちょっと違うっていうことですかね。

――(笑)。その違いを教えてほしいのですが……。

拓 趣味も一緒ですからね、お酒、ギャンブル、スポーツ……。割と全部に本気ですね、ふたりとも。お酒飲むときも徹底的に飲みますし、美味しいもの食べるときも金に糸目をつけずに使いますし。

大 違いですもんね。なんだろうな。論理的に考えるのが俺で、直感的に考えるのがタクですね。これでどうですか?

――はい(笑)。でも考え方は結構真逆なんですね。

大 あえてしているところもありますね。同じ考えするよりも視野が広がるから、小さいころから自然と心がけていたかも。

拓 ギャンブルの賭け方とかも違いますね。大は割と本命を絞ってドンと賭けるタイプ。僕はほんのり穴を狙って広く賭けるタイプ。

――リスクの取り方がそれぞれ違う感じがしますね。最後の質問です。素敵だな、と思う女性のタイプを教えてください。

拓 ファッションや髪形などの外見の流行に左右されず、自分を持っている人。僕がまったくこだわりがない人間なので、逆にこだわりがある人だといいですね。

大 よく笑って、よく食べる子ですかね。食べるときに食べ方汚いと思われたらどうしようとか、笑うときに歯になんか付いていたらどうしようとか、そんなこと気にしないカッコつけずにいる子が好きです。

拓 いいよね。そんな子。あと僕は字がキレイな子も好きです。子どものころからの習慣じゃないですか、字の上手下手って。それが大人になってもキレイな子は好きになりますね。結局、自分にないものを持っている人が好きかもしれないです、僕は字が下手なので。

「ダイタクの60分漫才~2022 夏~」が7月22日(金)に開催!

「ダイタクの60分漫才~2022 夏~」が7月22日(金)にルミネtheよしもとにて開催。配信チケットは、FANY Online Ticketにて販売するので、ぜひチェックを。

ダイタク プロフィール

吉本大(写真・左)と吉本拓による双子コンビ。1984年生まれ、熊本県出身。オンラインサロン「ダイタクの家」で、生配信や日記など会員限定コンテンツを配信中。https://mosh.jp/services/32078

ダイタクのサイン入りフォトを2名様にプレゼント!

ダイタクのサイン入りフォトを、steady.公式ツイッターの該当ツイートをフォロー&リツイートした人の中から抽選で2名様にプレゼント。公開アカウントのみが対象で、当選結果は当選者へのDMを持ってかえさせていただきます。詳細はツイッター(@steady_twjp)にて追って告知しますので、フォローして待っていてね!

撮影・取材/steady.編集部

※文章・画像の無断転載はご遠慮ください。

RELATED CONTENTS

関連コンテンツ