全方位の"タンパク質”ケア  エステダムの “プロテインケア”美容液

開発者に会いたい

『& ROSY』で連載中の「開発者に会いたい」。薬剤師であり生物学者でもあるブランド創始者が、20年の歳月を費やして完成させた、入魂の美容液がエステダムの「エージプロテオム」。あらゆるエイジングサインにはたらきかけることで、肌細胞を健やかに保つテクノロジーを美容ジャーナリスト加藤智一さんが深掘りします。

 

開発に12年以上を費やした、先端研究の集大成がここに

加藤(以下、加):今回ご紹介する美容液は、開発に12年もの歳月を費やした製品。ブランドにとっても“10年に一度”のスター美容液だそうですね。

ヴァランさん(以下、ヴ):その通りです。今作は、分子生物・遺伝学者のラドマン博士(パリ5大学)との共同研究から生まれた美容液です。ラドマン教授はもともと長寿研究がご専門で、不老不死のヒントを得るために、そのカナメであるDNAに着目していました。ただ、放射線を浴びてDNAが損傷したとしても、DNAを修復できる機能を持つ微生物がいることが分かり、アンチエイジのカギは、じつはDNAではなく、その周辺にあるのではと推測。そして、その物質がプロテイン(タンパク質)であることを特定することができました。今作では、その新知見を応用しています。

:不老不死の研究が生かされているとは、凄くダイナミックなお話ですね。となると、美容液に生かされているのは、その微生物由来の成分ですか?

:はい。私達は「スノーバクテリア」と呼んでいるのですが、その名の通り、雪の結晶のなかでも生き延びることができる微生物です。寒さ、紫外線、酸化ストレスといった最も過酷な環境下に負けない、驚くべき能力を持っており、その微生物から抽出した成分、“バクテリオルベリン”がキー成分となりました。

:どんな成分ですか?

:この成分は、赤い生物学的な色素なのですが、強力な抗酸化作用を発揮すると同時に、タンパク質を効率的に保護する機能を持っていることが分かりました。それは“シャペロン様作用”という機能です。シャペロンとは本来は“介添人”を意味する言葉なのですが、変性したタンパク質を見つけて、その構造を再生する役割を指します。タンパク質が変性すると、肌の乾燥やくすみ、弾力低下の要因となるのですが、シャペロン様作用はこの酸化によるタンパク質の変性をケアすることができるのです。

:なるほど。シャペロン様作用というワードは少し難しいのですが、つまりは、タンパク質の構造を組み立て直す効果が得られるということですね。

:おっしゃる通りです。そして、その成分そのものは2010年には発見できていたのですが、それを美容液として配合するまで12年の歳月を費やしました。

:12年とは、かなりの開発期間を要しましたね。最も大変だった点は?

:やはり安全性と肌効果ですね。それらを追求するために、8種の試験管内での検査、7種の生体外検査、そして、6種のモニター試験を行いました。特にモニター試験は6カ月にわたり、フランスとアジアの2カ国で毎月実施。連用テストによる安全性はもちろんのこと、エイジングのサインであるハリ、明るさ・輝き、肌密度、均一性、シミといった全ての点で改善が確認できました。

生体模倣水のオーセリュレールも配合

:それほど強力な成分だった、ということですね。それに加えて、こちらの美容液の“水”には、エステダムのロングセラーである生体模倣水、オーセリュレールが使われていますよね?

:はい。浸透を促すためにも精製水ではなく、独自の水、オーセリュレールを使っています。その結果、ベルベットのようにキメ細かく肌になじみ、みずみずしく潤うようなテクスチャーに仕上げることもできました。

:こちらはエイジングケア美容液ですが、コアターゲットは40代ですか?

:40代ももちろんですが、25歳を過ぎると抗酸化力は衰え、エイジングサインは肌に現れるため、むしろ年齢や女性・男性、季節を問わずにお使いいただきたいと考えています。そのために、通年でお使いいただけるテクスチャーに仕上げていますし、アジアでモニター試験を行っているのも日本人の皆様に使っていただきたかったからです。「エージプロテオム」の前後にどのような化粧品をお使いいただいても、肌が重たくならないように設計しているので、ぜひ、いまお使いのスキンケアに取り入れていただければと考えています。

 

あらゆるタンパク質をケアすることで、
エイジングサインの根本にはたらきかける

コラーゲン、エラスチンなど、肌はそもそもタンパク質から作られていることから、全てのタンパク質にアプローチする技術を訴求。過酷な環境を生き抜く微生物から抽出した成分により、タンパク質の立て直しと保護をすることで、あらゆるエイジングサインにアプローチする。また、エステダムのエステサロンでは、パリやNYで活躍するフェイスリフトの専門家、シャンタル・レーマンが監修した施術によるリフトアップトリートメントを提供しているほか、自宅で楽しめるホームケアも案内している。

1日2回、朝晩、化粧水などで肌を整えたあとに、1プッシュ分をなじませる。その後、美容液や保湿クリームを重ねる。エージプロテオム 30mL 12,100円(NAOS JAPAN)

 

お話してくれたのは・・・・・・
サイエンティフィック・コミュニケーション・ディレクター エロディ・ヴァランさん

サイエンティフィック・コミュニケーション・ディレクター エロディ・ヴァランさん

細胞生物学および分子生物学の博士。商品開発と科学的評価に携わり、エステダムをはじめ、ビオデルマなど他ブランドを含めた製品の国際広報を担当している。

インタビューしたのは・・・・・・美容ジャーナリスト 加藤智一

美容ジャーナリスト 加藤智一

「& ROSY」でもおなじみ、美容業界歴20年超のジャーナリスト。Yahoo!ニュースのオーサーとしても活躍中。

 

photo:MAYA KAJITA[e7](still)
composition & text:TOMOICHI KATO
web edit:& ROSY編集部

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