旬な映画をsweetの辛口ライターたちが星付けチェック!栄誉を手に入れた夫と、支え続けた妻。しかし彼の“傑作”にはある疑惑が……。ノーベル賞の栄光に隠された愛と嘘を描いた映画『天才作家の妻 40年目の真実』。ライター陣の評価はいかに。
Checker’s List
金子裕子……美男大好きライター。美しくなければ男じゃない!が信条。
東郷葉月……ママさんライター。サブカル大好きな割に暮らしぶりはロハス。
よしひろまさみち……おかまライター。男子に甘く女子には厳しい。
★★★……観なきゃ罪レベル!
★★☆……お時間あればぜひ~
★☆☆……評価人視点でダメ映画
『天才作家の妻 40年目の真実』
story:夫ジョゼフ(J・プライス)がノーベル文学賞を受賞し、妻のジョーン(G・クローズ)は共にストックホルムへ。だが、そこにはジョゼフの経歴に疑念を抱くジャーナリストがおり、ジョーンに接近してくるのだが……。
監督:ビョルン・ルンゲ
出演:グレン・クローズ、ジョナサン・プライス、クリスチャン・スレーター ほか
配給:松竹
公開:1月26日より、新宿ピカデリーほか 全国順次ロードショー
グレン・クローズの“凄み”は圧倒的
by 金子裕子
専業主婦を強いられ、自分の才能までも夫に注ぎ込んできた妻に充満しているのは凡庸で浮気性で無神経な夫への不満もあるが、なにより男女不平等だった時代への怒り。昨年末に話題になったノーベル賞の裏側を垣間みた気分に。
★★☆……お時間あればぜひ~
夫婦のただならぬ業が煮えまくる
by 東郷葉月
夫への愛憎が混在する妻の思いと、劣等感に苛まれる夫のスケベ爺根性。最後に向かい徐々に怒りを帯びるグレンの目は、かの日、ウサギを煮殺したとき(『危険な情事』)を彷彿とさせる。その怖さに思わず★1つ追加。
★★★……観なきゃ罪レベル!
厄介な見栄と出世欲
by よしひろまさみち
男の見栄と出世欲って超厄介なもんよね……、とこれを観て再確認。こんな夫婦が実際にいたらマジでホラーだけど、ありえない話じゃないのよね。途中、オチが読めるかもしれないけど、それを上回る結末をお約束。
★★★……観なきゃ罪レベル!
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edit_SATOKO ISHIKAWA[vivace], FASHION BOX
(sweet編集部)