よしひろまさみちの突撃セレブ!
クレイモデルを使ったストップモーション・アニメーションの大家、ニック・パーク大先生!彼が久しぶりの単独監督で手がけた『アーリーマン 〜ダグと仲間のキックオフ!〜』について聞きました〜。
素人相手にベテラン俳優が四苦八苦?
粘土モデルをちょっとずつ動かしてアニメーションにした『ウォレスとグルミット』や『ひつじのショーン』で知られる製作スタジオ、アードマン・アニメーションズ。そのスタジオが誇る巨匠がニック・パークさん。でも彼が新作『アーリーマン 〜ダグと仲間のキックオフ!〜』で単独監督を務めたのは、じつは超久しぶりなのよ。
「ここ近年の共同監督作業の場合は、負担を分担できて色んな話を互いに分かち合えるけれど、私一人で台本・絵コンテ、ジョークが受けるかどうかを想像しながら作ったのは骨が折れましたね(笑)」
それでも原始時代のマンチェスターを舞台にするって、奇想天外なアイデア。こんなの誰も思いつきませんってば。
「今まで『ウォレスとグルミット』では現代のイギリスを描いて、『ひつじのショーン』ではイギリスの片田舎を描いて、本作は初めて原始時代のイギリス。それも熱帯雨林やサッカースタジアム、色んな世界が混じっています。違う世界観を、この大きな規模でできたのは楽しかったですね。じつは原始時代にはもともと興味があったんです。子どものときに恐竜が好きで、恐竜のモデルを集めたり、美術館や博物館を訪れて原始時代についてリサーチしてましたので、今回の作業はすごく楽しかったですねー。しかも、石器時代って設定はクレイに向いてたんです。ボサボサの髪や太い眉毛も、粘土で表現するのにぴったりだったんですよ。影響を受けたのは、11歳のときに観たレイ・ハリーハウゼンの『恐竜100万年』。本作に出てくる恐竜にもレイとハリーと名前をつけて、オマージュを捧げてるんですよ」
めちゃくちゃ可愛いアニメーションの裏に、こんな苦労があったなんて……。
【Profile】
Nick Park
1958年12月6日、イギリス・ランカシャー生まれ。ストップモーション・アニメーションの大家。80年代から制作している『ウォレスとグルミット』シリーズをはじめ、彼の手がけたTV、CM、映画が大ヒット。アードマン・アニメーションズには85年から参画。00年の『チキンラン』など、アカデミー賞受賞作を数多く手がけた。
『アーリーマン 〜ダグと仲間のキックオフ!〜』
story
原始時代のマンチェスター。隕石の落ちた跡地に暮らす石器時代の部族民ダグ(E・レッドメイン)は仲間達と楽しく暮らしていた。そんなとき、ヌース(T・ヒドルストン)率いる青銅器時代の文明民族が彼らの土地を侵略。そこでダグは、彼らの編み出したスポーツ・サッカーで勝負を挑む。
製作・監督・声の出演:ニック・パーク
声の出演:エディ・レッドメイン、トム・ヒドルストンほか
配給:キノフィルムズ
公開:7月6日より、TOHOシネマズ 上野ほか全国ロードショー
(sweet編集部)
取材・文:よしひろまさみち
編:坂野和泉[vivace] , FASHION BOX
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