第3回フェムテックトーキョーを徹底解剖! 注目の3ブースをレポート

10月17〜19日、東京ビッグサイトにて第3回フェムテックトーキョーが開催されました。今年も女性のライフステージの変化による悩みや問題を解決するため、多くの企業が参加していました! この記事では、特に魅力的だった3つのブースをご紹介します。

◼️2回目の出展であるロート製薬は、更年期対策を中心にブースを展開

今年から、女性が体や心の悩みについてオープンに語り合うYouTube番組を開設したロート製薬。MCに青木さやかさんを迎え、ロート製薬社員がざっくばらんにトークする「フェムトーーク」が話題になっています。今まで妊活やニオイケア、育毛まで、女性の悩みを解消する商品を作り出してきましたが、それだけではなかなか一人一人の声を拾いきれていない、対話を持つようにすることが大事なのでは?という思いに至り、スタートしたのがこちらのYouTube番組なのだとか。

そんなロート製薬のブースは、更年期対策がメイン。どこから更年期なのかわからない、病気ではないから辛い症状を我慢しがちという側面もあり、更年期症状を人に話せないという悩みを持っている人は多くいます。そこで、更年期真っ只中の人、これから迎える人、すでに経験した人、家族や仕事先などまわりにいる男性の方など、状況の異なる人たちにアンケートをとり、さまざまな声を集めました。

実は月経痛と同じく、人によってかなり症状の差がある更年期症状。アンケートを取ってみると、それぞれ更年期に対するイメージが違うことがわかりました。たとえば、代表的な症状について、これから経験する人や男性は、汗が出る、イライラするなどと予想して回答していましたが、実際経験した人に聞くと疲労感やだるさが上位に。また、更年期で病院には行きづらいという回答も多く、正しい情報を受け取れていない現状も浮き彫りに。話を聞いてもらうだけでも不安は取り除けるので、婦人科に足を運ぶことも大切です。

そんな更年期で悩む女性のために、漢方薬やサプリメントを提案しています。ゆらぎに着目した成分・PQQのサプリメントのほか、症状に合わせた漢方も幅広くラインナップ。女性ホルモンの乱高下や、更年期による腰痛などの痛みに寄り添うもの、さらに不安や不眠にアプローチするものなど、東洋医学の力で、根本からケアしてくれる心強いアイテムです。

デオコシリーズやリフレアシリーズは、ホットフラッシュによるデオドラントケアに。デオコは、中年女性のニオイのもとを洗浄して、ほのかに甘い香りを漂わせてくれます。実は、更年期はワキガ症状が出ることもあるのだとか。そんなときはリフレアでケアを。女性の髪悩みに特化した育毛剤や、更年期後の体に向けたサプリなども紹介されていて、知識を深めることができました!

◼️温活に特化した「美温活」シリーズが大注目の福助

最旬のストッキングやタイツ、ソックス、インナーアイテムが揃う福助からは、温活アプローチのフェムフレンドリーウェア「美温活」シリーズが盛りだくさん! ブース内は、多くの女性で賑わっていました。

 

毎月の女性のリズムに対して、冷えがどれだけ関与しているかを考え、どのように温めるかを模索して作られたアイテムが揃います。まず、「美温活」シリーズの一番人気が、お腹を集中的に温める腹巻タイプ。「腹巻ってちらっと見えてしまうと、やぼったいよね」という悩みを解消するために、リブ編みにしたり、ざっくりとしたローゲージにしたりとデザインにこだわって作られています。夏の冷房対策にも使用している人は多いようで、年間通して人気のアイテムです。

とにかく使い勝手の良さを重視して作られたのが、「おふとん心地」シリーズ。パジャマの上からでもズボッとはける、脱着しやすい総パイル地のロングソックスや、二重構造ではき心地がなめらかなロングソックスなど、好みのはき方を選べます。やわらかい起毛素材が自慢のパンツやトップスも。一分丈パンツは直ばきOK、トップスはカップの取り外しができるため、そのときのファッションによって着方を選べるのがグッド。

 

昨今、女性の間でブームになっているよもぎ蒸し。そこから着想を得て作られたショーツやソックス、タイツもラインナップ。ショーツはデリケートなマチ部分は綿でできていますが、3層構造になっているため間に発熱素材も入れています。よもぎ蒸しかのようなじんわりとした温かさを体感できるショーツです。ソックスやレッグウォーマーは発熱糸で編みたて、さらによもぎオイル加工もされているので、温かくなめらかなはき心地です。


ユーザーからの声に応えて誕生した商品も。実は男性の間でも冷えで悩んでいる人は多く、男性向けの腹巻がリリース。薄手で伸びがいいので、スーツの下に仕込んでも違和感なく着られると好評。女性からのリクエストで生まれたのは、温かさとすっきりとした見た目を両立した「おふとん心地」シリーズなどがあります。体の冷えにとことん向き合って作られた「美温活」のアイテム。寒さが厳しくなってくるこの冬におすすめです!

◼️創業11年目を迎えるBELTAは、ユーザーの声に寄り添うアイテムを数多く提案

女性のライフステージに合わせて、悩みを解決できる商品を世に送り出している、BELTA。BELTAといえば、妊活サプリのイメージがありますが、プレ更年期のアイテムなどバリエーション豊かに商品を展開しています。また、商品販売だけではなかなか女性の悩みに寄り添えないと考え、自治体やクリニックと連携した活動も行っています。今年は都立高校で、生殖の授業を担当。生殖に関する正しい知識を知ってもらうため、BELTA社員が教壇に立ちました。

妊活ファスティングや産後ダイエットにもよく活用される酵素ドリンクも、代表アイテム。すっきりとした甘さで、そのままでもおいしい! 水や炭酸飲料で割ったり、豆乳で割るとラッシーのような味わいになるのでおすすめなのだそう。

妊活中や妊娠期間に飲むといいのが、ベルタプレリズムやベルタ葉酸サプリ。また、産後向けのベルタママリズムなど、サプリメントもライフステージに合わせて選べます。何より、無添加にこだわって作られており、安心安全に服用できるのが心強い!

BELTAがここ1〜2年の間で力を入れているのが、更年期ケア。「レジリエンスビューティー」を掲げ、ありのままの美しさを大切にして、しなやかに生きることを提案しています。更年期ユーザーに向けたサプリや、生薬を使用した入浴剤などをリリース。これらの商品開発の背景には、ユーザーの声があります。創業11年目のBEL TAは、妊活世代だった当初のユーザーがプレ更年期に突入し、また新たな悩みを抱えていることを知り、開発に取り組んだのだそう。専任担当制サポートのカスタマーサクセスを設けていて、商品の使い方を教えてもらったり、ちょっとした悩みやグチまで聞いてもらえるというのが大きなポイント。それだけユーザーとの距離が近く、信頼関係が築けていることから、より悩みに寄り添う商品が生まれるのです。

ビジネスデーに来場したところ、こんなお土産をいただけました! サプリ各種、酵素ドリンク、生薬入りの入浴剤、ベビーソープが入っており、BELTAの魅力的な商品を体験できます。

◼️宝島社の「ハロー フェムテック」活動もチェックできる

会場の奥には、メディアサロンを設けており、フェムテックに積極的に取り組んでいるメディアが大集結。宝島社の雑誌もいくつかディスプレイされており、一般の方にも知ってもらえる良い機会に。

今年も、多くの企業がフェムテックにおけるさまざまなアプローチをしているのが見て取れました。特に、ユーザーの声を汲み取ることに尽力している企業が増えているようです。今後もどのように展開していくのか楽しみです。 みなさんも注目しているフェムテック企業があれば、ぜひご自身で調べてみたり、商品やサービスを試してみてくださいね。

取材・文/弓削桃代

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