(2020年1月27日 更新)
レジャー疲れや暴飲暴食、紫外線などで、肌はお疲れ気味。そんなときに味方になってくれるのが、栄養成分たっぷりの高カカオチョコレートです。
≪目次≫
教えてくれたのは……
井上浩義先生
1日30gの高カカオチョコを食べて元気いっぱいです。
【Profile】
医学博士、慶應義塾大学医学部教授。日本における油、ナッツ類研究の第一人者。著書に『カカオでからだの劣化はとまる』(世界文化社)など。
チョコレートについてお聞きしました!
Q 高カカオチョコレートってどんなもの?
A カカオ分70%以上のチョコレート。美容や健康によい栄養分が豊富に含まれる、毎日食べたい健康食品です。カカオは美容やアンチエイジングに効果的な栄養素がたっぷり含まれたスーパーフード。そのカカオを70%以上含んだチョコを、高カカオチョコレートと呼んでいます。普通のチョコよりカカオのパワーたっぷりで以下のような効能があるうえ、糖分控えめで太りにくく、安心して食べられます。
□アンチエイジング
□便秘解消
□がん予防
□血流UP、冷え対策
など、女性の悩みに応える効能がいっぱい!
ポリフェノールだけじゃない豊富な栄養素で美肌&健康に
最近、店頭で見かける機会が多くなった高カカオチョコレート。「チョコレートの原料であるカカオマスには、ポリフェノールやビタミンEなどのアンチエイジング成分がたっぷり含まれています。強力な抗酸化作用で、日焼けなどにより増える活性酸素から肌を守ります。
また、夏はレジャーなども重なり、体の毒素を分解する働きをする肝臓が疲れやすい季節。カカオマスに含まれるポリフェノールは、肝臓に毒素がたまるのを防ぎ、肝機能を高めるので、夏バテにも効果的。特に、低糖でカカオ分の多い高カカオチョコレートを習慣的に食べるといいですよ」と、井上先生。
高カカオチョコに含まれるポリフェノールは、一般的なチョコよりずっと豊富!さらに、食物繊維が腸内環境をよくしたり、カカオマスに含まれるオレイン酸が、血液中の悪玉コレステロールを退治して動脈硬化を防ぐなど、さまざまな健康効果が。血流をよくするビタミンEや不足しがちなミネラルも豊富。高カカオチョコレートは、どこでも手軽にとれておいしい、天然のサプリメントのような存在なのです。
高カカオチョコレートに含まれる栄養分
▶︎ポリフェノール
抗酸化で老化予防
高カカオチョコレートは、赤ワインよりも豊富にポリフェノールが含まれます。強力な抗酸化作用でエイジングケアに効果が。
▶︎鉄
貧血予防・疲労感改善に
女性に不足しがちな鉄分も、豚肉レバー並みに豊富。鉄分不足からくる貧血は、疲れやすさや頭痛など、女性に多い不調の原因に。
▶︎カリウム
血圧低下・むくみ予防
血圧を下げる効果があるカリウムも豊富で、むくみ予防も期待できる。反対に、血圧を上げるナトリウムはほとんど含まれません。
▶︎食物繊維
腸内環境を整える
チョコレートの原料・カカオマスには、ゴボウの約3倍の食物繊維が含まれます。アーモンドチョコレートなら、腸内環境改善にもより効果が。
▶︎ビタミンE
血流UP&細胞の老化を予防
天然のビタミンEも豊富に含まれる。若返りのビタミンともいわれ、強力な抗酸化作用があり、脂溶性で体内にとどまりやすいから効果が高い。
▶︎マグネシウム
動脈硬化や骨粗しょう症予防
不足すると動脈硬化を引き起こし、骨がもろくなる骨粗しょう症のリスクを高めるといわれる、マグネシウムも高カカオチョコレートには含まれます。
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illustration_Kayo Yamaguchi
text_Ema Tanaka
edit_Wemmy Chau[vivace], FASHION BOX
(リンネル 2019年9月号)
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