生理前になると、イライラ・便秘・肌荒れなど、心や体に不調があらわれるPMS(※)。PMSには3つのタイプがあり、それぞれ対処法が異なるとゆるゆる漢方家の櫻井大典先生は言います。自分のタイプを知って、適切にケアを行っていきましょう。
(※)PMS…Premenstrual Syndrome
PMSは早寝早起き&ジャスミン茶で気分すっきり
月経前症候群とよばれるPMSは、一般に月経が始まる3~10日ほど前から不安やイライラ、動悸やめまい、腹痛などといったさまざまな不快な症状があらわれます。月経は体のホルモンバランスの変化によって起こりますが、中医学では月経前は全身の血が子宮に集まる時期と考えるため、どうしても肝に蓄えられた血は不足しがちになります。体に負担のかかる時期を適切にやり過ごすために避けたいのは、肝を弱らせること、血を消耗すること、気を詰まらせること。そのためには早寝早起きをこころがけ、自然に触れるなどして心身をよい状態にリフレッシュしておきたいものです。そして、ジャスミン茶など香りのよいお茶で気を巡らせれば、PMSの起こりやすい時期も軽やかに乗り越えられます。
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PMSは3つのタイプごとに対策が異なる
さまざまな症状があらわれるPMSは大きく3つのタイプがあり、タイプごとに対策が異なります。
潤いや血が不足して起こるタイプ(肝腎陰虚・かんじんいんきょ)は重だるさと熱っぽさがあり、ニキビができたり、肌が乾燥しやすくなります。対策には潤い(陰)を補う豆腐、れんこん、うり類などを。また、気の流れが悪くなって起こるタイプ(肝気鬱結・かんきうっけつ)は、イライラしたり怒りっぽくなるなど気分の波が激しく疲れやすくなります。この場合は、気を巡らせる柑橘類や香味野菜を。そして、ストレスが胃腸へのダメージにつながるタイプ(肝脾不和・かんぴふわ)は胃もたれや腹痛を起こしやすくなります。対策には脂っこいもの、冷たいもの、甘いものを避け、胃腸(脾)を養う、米やじゃがいもなどを食べましょう。
PMSを和らげる食材
〈陰を補う〉
れんこん/白菜/白ごま/豆腐/うり類 など
〈気を巡らせる〉
春菊/三つ葉/せり/セロリ/パクチー/パセリ/柑橘類/ジャスミン/カモミール/ラベンダー/菊花/黒酢 など
〈脾を養う〉
米/もち米/長いも/じゃがいも/かぼちゃ/キャベツ/いんげん豆/しいたけ/桃/牛肉/いわし/たら など
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このコンテンツの監修者は……
ゆるゆる漢方家 櫻井大典(さくらい・だいすけ)
【Profile】
国際中医専門員。年間5000名以上の相談をこなす漢方専門家。アメリカ・カリフォルニア州立大学で心理学や代替医療を学び、帰国後、イスクラ中医薬研修塾で中医学を学ぶ。中国・首都医科大学附属北京中医医院や雲南省中医医院での研修を修了し、国際中医専門員A級資格取得。日本中医薬研究会に所属し、同志と共に定期的に漢方セミナーを開催。中医学の振興に努めている。SNSにて日々発信されるやさしくわかりやすい養生情報は、これまでの漢方のイメージを払拭し、老若男女を問わず新たな漢方ユーザーを増やしている。おもな著書に『ミドリ薬品漢方堂のまいにち漢方』(ナツメ社)、『つぶやき養生』(幻冬舎)、監修書に『食べる漢方』(マガジンハウス)、『ゆるゆる健康法』(KADOKAWA)などがある。
公式Twitterアカウント@PandaKanpo
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(抜粋)
TJ MOOK『祖父の代からの漢方家で育った私が教える ゆるっと養生』
監修/櫻井大典
編集・制作/株式会社レクスプレス、杉浦美佐緒
イラスト/michi
WEB編集/FASHION BOX
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