(2020年1月29日 更新)
岩手県の名物のひとつでもある「わんこそば」。何杯食べられるか挑戦をしたことがある方もいるでしょう。東進ハイスクール地理科講師の村瀬哲史先生が「わんこそば」始まりの秘話を教えてくださいました。
Q:岩手県の「わんこそば」はなぜ何杯もおかわりをさせるの?
A:これぞまさに「おもてなし」の心!
「わんこそば」は、お椀に入った少量のソバをお給仕(きゅうじ)さんと呼ばれる人たちがかけ声とともにどんどん放りこんできて、お客さんは満足するまで何杯でもおかわりができるという、岩手県のおもしろい郷土料理です。でもなぜ、少量のソバを何杯もおかわりさせるのでしょうか?
岩手県では、冠婚葬祭などのさいにソバを振る舞うことがよくあったそうです。でも、お客さんがたくさん来てしまうと、一度に人数分のソバをゆでることはできません。そこで、たとえば100人のお客さんがいるとすれば、まず10人分のソバをゆで、これを100人のお客さん全員に行きわたるように小分けにします。そして、みんなが食べているうちに、追加分のソバをゆでておいて、どんどんおかわりして食べてもらいます。このようにすれば、その場にいる全員でソバを食べることができるというわけです。
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教えてくれたのは……
村瀬哲史(むらせ・あきふみ)先生
【Profile】
1972年3月11日、大阪府生まれ。東進ハイスクール 東進衛星予備校 地理科講師。わかりやすく、理解しながら覚えられる授業が好評。キャラのある関西弁と聞き取りやすい声で話す。『ネプリーグ』(フジテレビ系)ほかテレビのバラエティー番組や情報番組などでも活躍。
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(抜粋)
書籍『常識なのに! 大人も答えられない都道府県のギモン』
著者:村瀬哲史
イラスト:とみたかえり(SUPER MIX)
編集:九内俊彦、荒井風野(SUPER MIX)
編集協力:知野美紀子(SUPER MIX)、江藤優子、松本玲子
ディレクション:成澤景子(SUPER MIX)
画像・写真提供:宇和島プロジェクト、江崎グリコ株式会社、銀座 伊東屋、神戸肉流通推進協議会、小谷信介、サントリー食品インターナショナル株式会社、SPA大手町、ピクスタ、一般社団法人 北海道広告業協会
WEB編集:FASHION BOX
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