新型コロナウイルス(COVID-19)感染症が全世界に影響を与えるなか、健康な体作りや免疫力アップへの関心がますます高まっている。意外なことに、パートナーとの愛を育むセックスは、体の健康もサポートしてくれるというデータがある。世界保健機関(WHO)が勧める“セクシャル・ヘルス”についてご紹介。
≪目次≫●性的快感で免疫力アップ!? WHOがすすめる“セクシャル・ヘルス”とは
●日本人はセックスが少ない? 健康な体作りは、豊かな性生活から
●教えてくれたのは……
性的快感で免疫力アップ!? WHOが勧める“セクシャル・ヘルス”とは
世界保健機関(WHO)は、人間が健康を維持し長生きするための方策として「セクシャル・ヘルス(性の健康)」を推奨している。人間が性行為を行う大きな理由は快楽を求めてのことだが、性的快感を得ると、新陳代謝が活発になり、免疫力がアップするというのだ。WHOがセクシャル・ヘルスを推奨する理由はそこにある。20歳以上の男女の場合、世界平均で週3回。つまり年間140回以上のオーガズムを体験することで、病気に罹患しにくい健康な体になるとWHOは提言している。
恋の快楽をもたらすドーパミンとは。免疫力や創造力がアップする……!?病気になったら我慢はNG! わがままな患者ほど免疫力が高いワケ
日本人はセックスが少ない? 健康な体作りは、豊かな性生活から
実際、週に1~2回のペースで性行為を行うと、病原菌やウイルスなどの侵入を防ぐ「免疫グロブリンIgA」が産生され、さまざまな感染症に対する抵抗力が増すことがわかっている。WHOのこの国際基準を満たす欧米人は、がんに罹患する比率が日本人の1/3という報告もあるほどだ。つまり、免疫力を高め、病気にならない健康な体を作るためには、豊かな性生活を送ることが重要だということである。日本人は世界的に見て、もっともセックスレスな国民であるといわれている。免疫力を上げる意味でも、日本人は性生活に対する見直しが必要なようだ。
●豆知識:セックスの世界平均は週3回!
イギリスのコンドームメーカーのデュレックス社が世界各国の世論調査機関に委託した「年間セックス回数」の結果によると、平均回数は97回であったことが判明。最高はアメリカの124回で、日本は調査対象国の中で最少の36回という結果が出ている。
雨の日の頭痛やダルさは低気圧&湿気が原因! 体調不良の仕組みを解説痛い? 気持ちいい? みんなの初体験の平均年齢や準備などのエピソードを集めました
生理痛は子宮の潤い不足が原因!? 月経中の健康チェックポイントを助産師が指南
教えてくれたのは……
クリエイティブ・ユニット
トキオ・ナレッジ
【Profile】
誰でも知っていることはよく知らないけれど、誰も知らないようなことには妙に詳しいクリエイティブ・ユニット。弁護士、放送作家、大手メーカー工場長、デザイナー、茶人、ライター、シンクタンクSE、イラストレーター、カメラマン、新聞記者、ノンキャリア官僚、フリーター、主夫らで構成される。著書に『正しいブスのほめ方プレミアム』『ずっと信じていたあの知識、実はウソでした!』(ともに宝島社)など。
(抜粋)
書籍『大人の免疫学常識』
著者:トキオ・ナレッジ
編集:株式会社G.B.
イラスト:大野文彰(大野デザイン事務所)
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください
WEB編集:FASHION BOX、株式会社エクスライト