洗濯表示、正しく理解してる？ お気に入りを長く着るために覚えるべき6つのこと

蒸し暑い夏こそ、一枚でおしゃれが決まるワンピースで涼しく、快適に過ごしたいもの。ワンピースを素敵に着続けるためには正しいケアが大事。家でできるお手入れ法を、家事アドバイザーの毎田祥子さんに教えていただきました。お気に入りの服をいいコンディションに保つために、毎田さんが愛用している衣類ケアアイテムは？

日々の正しいケアでお気に入りを長持ちさせて by 毎田さん

夏のワンピースは、ホームクリーニングできる素材が中心ですが、洗う前に、必ず洗濯表示を確認してください。繊細な素材は洗濯表示に従って、洗濯ネットを使う、おしゃれ着用の中性洗剤で洗う、日陰に吊り干しするなど、正しくお手入れしましょう。

汗や皮脂、食べこぼしなどの汚れをそのままにしていると、たとえ洗濯しても、シミや黄ばみの原因になるので、前処理を行うことも忘れずに。

また、生地の傷みや色落ち、型くずれなどが気になるワンピースは、日々のケアで洗濯回数を減らすのも手。しまうときも、吊るすか、たたむかを、素材に応じて分け、買ったばかりの美しい状態を長く保てるように工夫してください。

毎田さんに聞いた！ 家でできるお手入れ＆収納法

【1】表示を確認

水洗いが可能かどうか、表示をチェック。桶に×がついていなければ、洗濯機で水洗いができ、数字は洗濯水の上限温度です。乾燥機やアイロン仕上げがOKかなども確認を。

【2】前処理

部分汚れには、中性洗剤を塗り、その上に液体の酸素系漂白剤を塗って30分ほど置いてから洗濯機へ（色落ちが気になる素材は目立たない部分で試してから）。汚れが広い場合は、ぬるま湯で薄めた洗濯洗剤液＋液体酸素系漂白剤液を作って漬けおきしてから洗濯しましょう。

【3】洗濯

重要なのが、繊維の種類と縫製。レーヨン混のものは水を嫌い、色むらなどの危険が伴うので手洗いを。型くずれが心配な縫製は、洗濯で布がよれないようたたんでネットに入れて手洗いモードで洗濯し、干す前に成形しましょう。

【4】干す

表示が縦線なら自然乾燥（吊り干し）、横線なら平干し。化学繊維はもともと紫外線に弱く、綿麻も色物は夏の日差しで色落ちしやすいので陰干しがおすすめです。

【5】日々のケア

一度着ただけで洗いたくない場合は、繊維用消臭スプレーでニオイ対策を。高温OKなものならスチームアイロンも有効です。汗染みがある場合は、裏返しにしてハンガーにかけ、濡らして固く絞ったタオルで袖や脇を拭きましょう。

【6】収納

シワになりやすい素材はハンガーに吊るし、ニットなど伸びてしまうものはたたんで収納します。ハンガーは滑りにくい素材で肩部分に跡がつかないよう厚みのあるものを。たたむ際は、前身ごろが上になるようにし、折り目がつかないようタオルを挟んでおきましょう。

毎田さんおすすめ！ 3つの衣類ケアアイテム

《洗剤》

汚れが気になる部分は、洗濯の前にこれをひとふき。肌に優しい天然素材のせっけんと重曹なので、直接手で洗っても手荒れの心配が無用。

暮らしの重曹せっけん エリそで泡スプレー（280mL）¥300／ミヨシ石鹸

衿や袖の汚れ落としに便利なスプレータイプ。ほのかな緑茶の香りが心地いい。

《ハンガー》

カットソーやニットなど柔らかい素材のワンピースは、ハンガー跡が残らないよう肩部分に厚みがあり、滑らないものを選んでいます。

ハンガー 5本セット 終売につき参考商品／不二貿易

毎田さん愛用の中綿入りの布張りハンガー。可愛らしい花柄で来客用におすすめ。

《スチーマー》

アイロンOKな素材なら、ニオイケアにスチーマーが重宝。パナソニックのものは、どんな向きでもスチームがたっぷり出ておすすめです。

衣類スチーマー（NI-FS760） オープン価格（実勢価格￥14,000、編集部調べ）／パナソニック家事商品ご相談窓口

アイロン台なしでシワ伸ばしができ、日々のケアに。

教えてくれたのは……

毎田祥子さん　プロフィール

家事アドバイザー、コラムニスト。取材と実践にもとづく、洗濯術などでAllAboutをはじめ、新聞・雑誌などのメディアで活躍中。

※ 画像・文章の無断転載はご遠慮ください

edit ＆ text_Mizuki Sakaguchi
illustration_Nagisa Hamada
photograph_Aya Sunahara
（大人のおしゃれ手帖 2020年8月号）

web edit_FASHION BOX, Satoko Ishikawa[vivace]

公開日：2020.08.10