8月10日に22歳の誕生日を迎えた乃木坂46の齋藤飛鳥さん。お誕生日記念に実現したのは講談師、神田伯山さんとのリモート対談。齋藤飛鳥さんが“講談”界のスターに興味を持ったきっかけは？ 憧れの人を前に珍しくテンション高めな一部始終をリポートします！
《目次》●「周りに薦められて、伯山さんのラジオにハマったんです」
（乃木坂46 齋藤飛鳥）
●「イメージを背負って生きていくなんてやったことない。人として尊敬します」
（神田伯山）
●「初期は、自分なりにキャラクターを模索していました」
（乃木坂46 齋藤飛鳥）
●「齋藤さんは、考えるアイドルだ！」
（神田伯山）
●神田伯山 Profile
●乃木坂46 齋藤飛鳥 Profile
「周りに薦められて、伯山さんのラジオにハマったんです」
（乃木坂46 齋藤飛鳥）
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対談のお相手、講談師の神田伯山さんは歯に衣着せぬキャラクターでラジオやテレビに引っ張りだこの人気者。伝統芸能にあたる“講談”界のスターに興味を持ったきっかけは？
飛鳥「二年くらい前かな、周りに薦められて伯山さんのラジオにハマったんです。聴いていますって発信したら、番組でも言っていただいて」
伯山「そうそう、齋藤さんのファンの方からも反応があって。ありがたかったです。ただ、齋藤さん、あのラジオの何がいいんです？（笑）」
飛鳥「（笑）。それはもう、ただただ伯山さんの声が心地いいのと、収録も綿密に計算されて行われているっていう裏側の努力を知って、一気にファンになってしまいました」
伯山「いやぁ嬉しいなぁ」
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「イメージを背負って生きていくなんてやったことない。人として尊敬します」
（神田伯山）
伯山「ちなみにお誕生日を迎えられたとのことですが、年々ファンも増えて、仕事の内容も大きくなって、まさにアイドルを突き詰めてらっしゃる感じですよね？」
飛鳥「いえいえ（照）。うちはグループで動いているので個人の力でどうこう、っていう感じはないんです。私自身は注目されている実感もないですし。変装とか全くしないで外を歩いていても気づかれないですしね」
伯山「歩いていて声かけられたりしないんですか!? ちなみに僕は歩いてるときに声かけられるとすごいムカつくタイプなんですが（笑）。それも理由があって、だいたい歩きながら稽古をしてるんですね。しかも悪人のセリフ言ってるときによく声をかけられる。態度悪くてすみませんっていう（笑）。でも僕の立場は気楽なもので、イメージを背負って生きていくなんてやったことない。人として尊敬しますよ。太ったりとかできないだろうし（笑）。若いから甘いモノも食べたいだろうに……」
飛鳥「食べたい！（笑）」
伯山「なんか修行僧みたいな感じしますよね。かっこいいです」
飛鳥「でも、伯山さんは言葉にも活動にも重みがあるから、きっと自由に何を言っても『ああ確かにな』って、聞いている人を納得させられると思うんです。そんなことは私みたいな小娘にはまだできないことなので……」
伯山「いえいえ、それは僕に求められているモノと齋藤さんに求められているモノが違うから。でも、だからこそラジオを聴いていただいているのかもしれないですね。あんな自由な話をしちゃって、いいな〜って。僕ぐらい無名だと気をつかうことも少ないんで。ラジオでも5週連続で下ネタを言って、リスナーをふるいにかけようとしたり。でもそしたら、逆にスタッフが離れていきそうになっちゃったんですけど（笑）」
飛鳥「（爆笑）」
「初期は、自分なりにキャラクターを模索していました」
（乃木坂46 齋藤飛鳥）
伯山「勝手なイメージですけど、齋藤さんって悩んでるイメージがあるんですよね。悩みながら走ってる、っていうか歩いている？（笑）。今の自分の立ち位置とか、今後どうしていったらいいのかを、よく考えているんだなって垣間見えるところがあって」
飛鳥「そうですかねぇ（笑）。でも確かに、私は中学1年生で乃木坂46に加入したのですが、初期はなかなか選抜に入れないこともあって、自分なりにキャラクターを模索していました。今は結構、素の自分ですけど」
伯山「すごい、今年22歳ですもんね。僕なんてまだ入門もしていなかった歳ですから。ライブ動画も拝見したんですが、おっさんには若い人が一生懸命歌ったり踊ったりしている姿を見るだけで癒やしでした。若さって美しいなぁ……って（笑）。そしてそれを応援しているファンの方も、人生を捧げて人を応援するのっていいなぁ、と。その双方を見ているだけで『あぁ、精神が癒やされる〜』って（笑）。自分の子どもに対する視点に近いのかもしれない」
飛鳥「伯山さん、お子さんが生まれたあたりから柔らかくなった感じします。ラジオを聴いていても」
伯山「子どもの成長を見るのは、アイドルを追いかける気持ちと近いかもしれませんね。小さいことの重なりで急に大きく成長する瞬間があったりして」
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「齋藤さんは、考えるアイドルだ！」
（神田伯山）
伯山「齋藤さんは、大きなターニングポイントってありました？」
飛鳥「う〜ん……。大きなポイントというよりは、グループとして大きく評価してもらったり、逆に批判されたり、そんな変化に合わせて細かく自分の立ち位置とか、路線を軌道修正してみたりしてますね。ちょっと前は毒舌で妹的存在、知名度的にも中間くらい、って感じでしたけど」
伯山「それってすごいことですね。言っていいんですか？（笑）」
飛鳥「いい……と思います（笑）」
伯山「僕みたいにすぐ『疲れた〜』とか、外で会ったファンに『話しかけるな』とか、こんな好き勝手言っている身からすると、齋藤さんは年下なんですけど、スゲー自分を律して生きてるなって感じしますよ」
飛鳥「だから伯山さんのラジオを聴くとスカッとするのかも（笑）」
伯山「いやー。もう最近は齋藤さんのためだけにしゃべってる、みたいなところありますね（笑）。ちなみに、アイドル後の人生についてとか、考えることもあるんですか？」
飛鳥「考えますね〜。いわゆる裏方の仕事にも興味があります。例えばディレクターさんとか脚本家さんとか」
伯山「やっぱり考えるアイドルだ！」
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■ 神田伯山 Profile
Kanda Hakuzan／独演会のチケットは即完売、「最もチケットの取れない」講談師として人気を博す。レギュラー番組としてTBSラジオ『問わず語りの神田伯山』、テレビ朝日『伯山カレンの反省だ!!』など。自身のYouTubeチャンネル『神田伯山ティービィー』はチャンネル登録数14万人を超える。
■ 乃木坂46 齋藤飛鳥 Profile
（C）2020「映像研」実写映画化作戦会議 （C）2016 大童澄瞳／小学館
Saito Asuka／アイドルグループ乃木坂46の一期生の一人。抜群のスタイルで小誌レギュラーモデルとしても活躍中。コミカルな演技でドラマ版も話題となった主演映画『映像研には手を出すな！』（配給：東宝映像事業部）が9月25日（金）より全国公開。
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（sweet 2020年9月号）
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