北欧式整理収納術で心地よいお部屋づくり
日々の生活をただ快適にするだけでなく、心に豊かさももたらしてくれるという北欧式整理収納術。そのメソッドを自分らしく実践中のSAYAさんのご自宅へお邪魔して、極意と魅力を伺いました。
「機能性と美しさ、そして“好き”を諦めない収納を」(SAYAさん)
白と明るめ色のウッドを基調に、マリメッコなどのプリントファブリック、挿し色の小物や椅子などを効果的にあしらったSAYAさんの家。すっきりと片付いているけれども決してミニマルではなく、むしろぬくもりを感じる空間。
そして収納は、無印良品や100円ショップのものなど、身近に買えるアイテムを使いつつも美しく機能的に。リアリティのあるナチュラルなインテリアや収納テクニックが、インスタグラムなどのSNSで注目を集めています。
「以前はすごく狭い部屋に住んでいて。そのときに収納の工夫は身についたかもしれません」と笑うSAYAさん。現在の家は6年前から。時々気分を変えて部屋の模様替えを楽しみながら、よりよい家具の配置、収納を探求中。
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そんなSAYAさんが実践するのが、北欧式整理収納術。
「家で過ごす時間を大切にし、暮らしを楽しんでいる北欧の人々。そういったスピリットを取り入れ、見た目の心地よさも重視する整理収納のメソッドです」
もともと興味があり、我流でしていた収納術について、きちんと学びたいと思っていたSAYAさん。大好きな北欧のインテリアのことも学べる北欧式整理収納プランナーの養成講座を受講し、約1年半前に資格を取得したそう。
「収納もインテリアの一部。だからこそ、ただ使いやすく片付ければいいのではなく、その収納自体の見た目にもこだわりたい。そして、私の場合は食器や北欧グッズですが、好きなものを愛でたり、飾ったりすることで生まれる豊かな気持ちはあくまで大切にする。
私自身、実は以前から無意識で実践していたことだったのですが、北欧式整理収納術の講座を受けてみて、改めて私のやり方は間違っていなかったことを実感しました。これからは、自信を持って居心地のいい住まい作りを楽しんでいきたいですね」
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“北欧式整理収納術”は北欧のスピリットを取り入れた整理収納メソッド
「一般的な整理収納のポイント」に「北欧の暮らしの考え方」をプラスしたものが、北欧式生理収納術です。
一般的な整理収納のポイント
POINT 1:動線を考えて置き場所を決定
日々使うものは、それが必要となるシーンや用途別に仕分けて置き場所を決めること。ものの出し入れに無駄な動きがなくなるので、家事が楽になります。
POINT 2:スペースにものは7~8割
収納スペースは常に余白を残しておくこと。すると、必要なものがワンアクションでスムーズに取り出せるので、中身が見渡しやすくなり、余分な買い物防止にも。
POINT 3:ものの置き場所にラベリング
片付けしやすい収納場所を決めたら、そこにはラベリングを。ものの置き場所を誰にでもわかるように共有することで、みんなが自然と片付けしやすくなります。
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北欧の暮らしの考え方
北欧のスピリット 1:好きなものに囲まれて心地よく暮らす
好きなものは無駄ではなく、暮らしに潤いを与えてくれるもの。
「北欧の食器や雑貨が好きなので、お気に入りアイテムをアクセントとして飾っています」
白やウッドを基調にした、すっきりと片付いたナチュラルな空間に映えます。
アラビアやイッタラなど食卓が華やぐ北欧の食器集めもSAYAさんの楽しみ。
チェストの上に置かれたシロクマは、フィンランドのノルデア銀行のノベルティだった貯金箱の復刻。
北欧のスピリット 2:家で寛ぐ時間を何よりも大切に
家族と過ごす時間を大切にする北欧の人々。そのためにSAYAさんが心がけているのがこまめな掃除。
「実は掃除が苦手。だからこそ、汚れをため込まないように毎日掃除しています。余計な手間と時間をかけずに快適さが保てます」
教えてくれたのは……
北欧式整理収納プランナー SAYAさん プロフィール
旦那さまと2人の息子の4人暮らし。日々の家事や収納術などを綴るインスタグラムが人気。「みんなの暮らし日記ONLINE」のプレミアムアンバサダー、ひなたライフ公式アンバサダーなども務める。
“断捨離(R)=とにかく捨てる”は間違い! やましたひでこさんに聞いた正しい断捨離(R)
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photograph_Akira Yamaguchi
text_Kazuyo Nojiri
(リンネル 2020年12月号)
web edit_FASHION BOX, Satoko Ishikawa[vivace]