春のお買い物ウィッシュリスト8選
程よいミーハー感度とブレないベーシック愛で、等身大のファッションを提案してくれる人気スタイリスト加藤かすみさんと、オトナミューズ・メインファッションエディターTの巻頭特集コンビがお届けする、春のお買い物ウィッシュリスト8選。リアルなトークと一緒にどうぞ!
<ユニクロのカラーニットを着回し> 2月中旬から初夏までOK! シーズン別6コーデ
NEW MONOTONE
自然体で着こなす「新モノトーン」の頑張り過ぎない感じがおしゃれ!
モード(クールでかっこいい)かコンサバ(ちょい甘)の二択に落とし込みがちだったこれまでのモノトーンにさようなら。我ら大人カジュアル派の心に刺さる、もっと自然体でモダンに着こなす新しいモノトーンスタイルが確立! アノラックやスエット、ショートトップス、オーバーオールなど、ラフさが今っぽい旬のファッションアイテムを取り入れたい!
エディターT:ねぇ、私たち出だしからいきなりモノトーンって(笑)。非常に“っぽい”けど、普通は春一番の欲しいものリストなら、最初にドーンとトレンドカラーとかやるよね(笑)!
スタイリスト加藤かすみさん:いやいや、たくさんトレンドカラーのものリースしてきたでしょ? それをかき分けかき分け、欲しいものに辿り着いたら2人してモノトーンだったんだもの、しょうがない(笑)。それにね、いつものモノトーンとはちょっと違うから!
エディターT:分かる!! 定番だけど新しいんだよね。
スタイリスト加藤かすみさん:白黒コーデってどうしても印象が一辺倒というか……、本人は毎回違う服を着ていても、まわりから見たらあの人いつも同じ格好しているよねって思われがちなんだけど、この春はいい感じに肩の力の抜けたラフさが、モノトーンを面白くしてる。着慣れた色は癖あるトレンドネタも放り込みやすい!
THE DEFINITION OF SPORTY CHIC
これがイマドキ洒落見え最強タッグ! 「トラックスーツ+トレンチ」
春先、おしゃれ偏差値UPのカギを握るのはラウンジウェア代表、スエット。なかでも新しいファッションコードである、トラックスーツ(上下スエット)をいかに我がものとして着こなすかは、近年ちょっとない冒険に胸が躍ります。カギを握るのはアウターの存在。定番トレンチを合わせた着こなしは、都会的なのに力が抜けた洒落感 & イマドキ感があって最高! ファッションは挑戦あるのみよ!
エディターT:カラースエット上下、これね、難易度高めと分かっていても手を出したい、気になってしょうがない存在! 海外のおしゃれインフルエンサーの着こなしとか、ずっとチェックしちゃう。
スタイリスト加藤かすみさん:分かる。私はグリーンを狙ってます。
エディターT:しかし若い子は勢いでそのまま着ても可愛いけど、大人はただのオバサンの部屋着(恐怖でしかない!! )に見せないお外着演出が必須!
スタイリスト加藤かすみさん:それを助けてくれるのが定番のトレンチ。少しオーバーサイズが◎。スエットパンツのお尻見せたくないし、もうね、脱がなくていいの。セットでコーデが完成してるんだから、ずっと着てて!
エディターT:嘘でしょ(笑)! 脱ぎたいよー!
T-SHIRT ♡ TREND COLOR
無地より断然こっち! 「大人Tシャツ+流行色パンツ」
いつもなら断然シンプルな無地T推しですが、この春は色や写真がある1枚を買い足したい! なぜならばカラーパンツと合わせたいから。グリーン、ピンク、ブルー……取り入れたい流行色はパキッと強い発色がポイント。それゆえトップスよりもボトム、なかでもきれいめパンツとしてアイテム化しているところが多め。この組み合わせにいつもの無地Tだと、なんだかこざっぱりし過ぎで物足りなさを感じません? ストリート過ぎないモダンなロゴやプリント、写真のある大人Tシャツが欲しくなるのです。
スタイリスト加藤かすみさん:A.P.C.のロゴTとか、絶妙なニュアンスカラーがおしゃれなんだよね。白ベースのプリントTも、文字に色を使っているのが新鮮! 昨年までは見なかったタイプ。この春の新顔よね。
エディターT:ウェブさんが着たフォトTも好きよ。
スタイリスト加藤かすみさん:写真って色が複数使われているから、カラーパンツとリンクさせやすいのよね。袖丈の長いユニセックスなサイジングもグッド。
エディターT:ビーズのネックレスも最高! こういう懐かしいハンドメイドアクセも気分だよね。好き♡ 好き♡
NEO BORDER
不動のベーシックに異変あり! 「ネオボーダートップス」
ボーダーアイテムほど浮気しづらい定番ベーシックはないと言っても過言ではないなかで、小洒落た進化を遂げた姿にズキュンな春。いつものボーダーがパリジャンだとしたら、この春欲しいボーダーはもっと自由で開放的なムードが魅力。リラックスしたサイジングにドロップショルダー、全面ボーダーじゃなくて途中から始まるのもいい感じで、白い無地の部分があるのもにくい!
エディターT:彼シャツばりのトゥーマッチなオーバーサイズにキュンとくるよねー! 指先しか見えない萌え袖具合とか、たまらなくあざと可愛いわー(笑)!
スタイリスト加藤かすみさん:オーバーサイズのトップスに、あえてショート丈パンツを合わせてるのも可愛いのよ。チラッと裾から見えてる感じが♡
NEWLY BALANCE
大人がマスターすべきバランス「シャツにショーパン」
少しオーバーサイズのシャツにショートパンツのセットアップ。ヘルシーかつ大人の女性の知性も感じさせる着こなしって、問答無用で素敵! ここ数年常にトップスの裾はボトムにINしてきましたが、この春はOUTです。チラッと覗くミニ丈ボトムのアンバランスな感じがまた可愛い!
エディターT:このバランスならむしろ全身で色を着たいと思ったの。イエローは今季ランウェイを席巻した見逃せないホットカラーよね。
スタイリスト加藤かすみさん:2021年のカラー・オブ・ザ・イヤーのひとつにも選ばれていたけど、私はこんなメローなイエローのほうがリラックスしたムードに合っていて好きかも。着やすいしね!
エディターT:そうね、シャツってオーセンティックなアイテムなところもポイントよ。シルエットがキチンとしているから、色で冒険しても安心!
STATEMENT COLLAR
まだ始めていないあなたに警報発令! 「ロマンティック襟」
昨年の秋の初めから火が付いたステートメントカラー。存在感のあるオーバーサイズの襟付きブラウスは、この春、さらに進化。ちょっとヤングだった分かりやすいフリル襟ではなく、ヴィンテージシックで上質なディテールの大人向けデザインがたくさん登場! 欲しいのにイマイチ似合うものに出会えないと嘆いていたあなた、今ならありますよ! そしてシーズンを跨いで流行っているアイテムを着るときのポイントが靴。足元はアップカミングなグルカサンダルを合わせるとより旬度UP!
スタイリスト加藤かすみさん:流行り始めた昨年の夏ごろから、たくさんスタイリングで使ってきたから、個人的にはすでにお腹いっぱいな感がややあるのですが……(笑)。やっぱり可愛いよね。ニットに重ね着して襟だけ出しているのもよかったけど、1枚で着る春夏もいい。うん、やっぱりいるよこれ。
エディターT:ねぇ、ぶっちゃけ過ぎよ(笑)。
スタイリスト加藤かすみさん:ごめんごめん(笑)。
エディターT:でも、かすみさんがコーディネートを組んでいるとき靴とバッグの合わせにすごく気を使っていた意味が写真を撮って分かったの! グルカサンダルも買わなくちゃ!
DOPE IN ROMANTIC
ときにテンション爆上げでステイホームしましょ!
「Simone Rocha × H & M」
3月頭の発売のシモーン・ロシャ(アイルランド出身でロンドンを中心に活躍するファッションデザイナー)とH & Mのコラボ「Simone Rocha × H & M」コレクションには、欲しいものがたくさん! チュールドレスやスパークリングジュエリー、パーツの付いたシューズなど、彼女のシグネチャーであるディープなロマンティシズム溢れるアイテムたちにうっとり。
スタイリスト加藤かすみさん:そもそもSimone Rochaのファンだから、このコラボは本当に楽しみにしているの! パールが付いたシューズが欲しいな♡
エディターT:私はチュールドレスも狙ってる。Tシャツ & スラックスパンツの上とかに重ね着したい!
エディターT:あ! 今回はSimone Rocha初のメンズとキッズウェアのコレクションもあるんだって。お子さんいる方は絶対見逃さないで!
FIRST OF ALL
買い足し小物マストは「ボリュームブレス」と「トングサンダル」
欲しいものをあげたらキリがない(だってお買い物大好きコンビですもの)けど、まずこれだけ手に入れておけば、手持ちの服すら鮮度が上がって見えると思う買い足しアイテムが、この2つ。ボリュームありまくりのチェーンブレスとラグジュアリーなトングサンダル。この盛りとヌキのバランスが大人のシンプルで素敵を叶えるカギ!
スタイリスト加藤かすみさん:ボリュームブレスは断然チェーン。モダンに見える!
エディターT:見た目と比例した重さだったらどうしようかと思ってたんだけど、そうじゃなくて安心したわ(笑)。
スタイリスト加藤かすみさん:あはは(笑)。ちゃんと軽いのが出てますから! このビーチサンダルをラグジュアリーにしたみたいなトングサンダルも必須! レザーやサマースエードなどカジュアルじゃない質感で仕上げてあるところがポイントね。
ディオール、ルイ・ヴィトン、ザ・ロウetc. 3月発売のハイブランド新作をチェック!
~2000円のGUスエットを着まわし! スタイリスト金子綾に学ぶ大人のチープシック
photograph_MAI KISE
styling_KASUMI KATO
hair & make-up_KYOHEI SASAMOTO[ilumini.]
model_YOSHIKO KRIS-WEBB
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(otona MUSE 2021年4月号)
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