使いやすくて整えやすい kazumiさんちのクローゼットづくり
新年を機に、引っ越しを決めたkazumiさん。新居では「使いやすいクローゼットを絶対につくりたい!」と、自宅にたっぷりある洋服や小物の見直しを一念発起。ライフオーガナイザー(R)の田中由美子さんと一緒に、見た目も素敵な機能性に優れたクローゼットをつくります。
kazumiさんちのクローゼットはここが悩み
悩み 1. 「とにかくものが多い!」
洋服に加え、小物もたくさん。丈の長いワンピースも多いので、クローゼットが飽和状態……。どこに何があるのか一目瞭然にしたい。
悩み 2. 「シーズンの切り替えが難しいです」
以前の自宅のクローゼットは狭かったため、夏でも冬のコートが掛かっています。季節ごとの衣替えが難しい状況です(汗)。
悩み 3. 「かごバッグや麦わら帽子などはどう保存するのが正解?」
かさばりがちなかごバッグや麦わら帽子が豊富なので、アイテムの形を崩さないよう、迷子にならない収納を心がけたい。
悩み 4. 「コラボレーションしたものは大切に保管したいです」」
仕事柄、メーカーとのコラボ企画が年々増えてきたので、それらをしっかり保管しておけるコーナーをつくりたいです!
kazumiさんちのクローゼットづくり<考えを整理する>
kazumiさん(以下K):ついに憧れだったウォークインクローゼットのある家に引っ越しました! 前回の家は、1部屋をつぶしてなんでも詰め込んでカオス状態に……。使いやすくて、いつもきれいなクローゼットにしたいと思っています。
田中さん(以下T):素敵な収納をつくりましょうね! まずは、どういう収納が向いているのか“利き脳”をチェックしましょう。(下のコラムを参照)
T:kazumiさんは“右右脳”タイプなので、感性が優れていて、視覚でものを捉える人ですね。このタイプは、空間認識は得意なのですが“使ったら戻す”というルーティンワークが苦手な人が多いんです。あと、目視できることが重要で、奥のほうにしまった洋服は「なきもの」になることが多くないですか?
K:その通りです(笑)!
T:なので、必要なものはすぐ取り出せて、片付けるときも簡単なワンアクション収納が向いていますね。中身がちゃんと見えていることも大事なんです。あと、kazumiさんはお仕事柄もあって、入ってくる洋服の量が多いですね。
K:そうなんです……。シーズンごとにどんどん増えて、今まで着ていた服と合わせると自分でも管理しきれない量になってきています。あと、過去にメーカーさんと一緒に手がけたコラボ商品を大切に保管しているので、それらのスペースも確保したいんですよね。
T:ワードローブに対して収納場所が少ないので、今回を機に過去のコラボ商品などは思いきって外に預けてみませんか? 最近はトランクルームのサービスも充実していて、出し入れも簡単なんですよ。しかも、湿度や温度が整った環境で保管してくれるので、家での管理より安心。
K:なるほど! コラボ商品は今後も増えていくと思うので、自宅の他に保管スペースがあるのは助かります。こういう場所に使用頻度が低い服を預けるのも方法ですね。
T:そうですね。新しい洋服を迎えるための空きスペースの「入り口」と、手放す&トランクルームに預けるなどの「出口」を決めてクローゼットをまわしてあげることが大切です。ほかに希望はありますか?
K:私、とにかく洋服が大好きなので、それを収める空間自体もおしゃれにしたい気持ちがあって。毎朝、出かける準備するたびに気持ちを上げられる場所であってほしいなと思っています。
T:ええ、そこにもこだわりましょう。今回はおしゃれに、見やすく、使いやすく、がテーマですね。
K:どう仕上がるか楽しみです!
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Column:利き脳で変わる自分に合った収納方法とは?
利き腕、のように脳にも右脳、左脳のどちらがよりスムーズに使えるかという「利き脳」があり、片付けの考え方にも役立てることができます。指と腕の組み方で簡単に確認ができるので、さっそくやってみましょう。
インプット
指を組んで右の親指が下なら、情報を取り⼊れるとき(インプット)の利き脳は「右脳」、左の親指が下なら「左脳」。⽚付けではものを探すときに使います。
アウトプット
腕を組んで右腕が下なら、表現するとき(アウトプット)の利き脳は「右脳」、左腕が下なら「左脳」。⽚付けではものを戻すときに使います。
●右脳タイプ
直観力、感覚的。空間認知能力も高いが、細かな分類や毎日決められたことをするのが苦手。
●左脳タイプ
分析力に優れ、論理的。細かい部分を見るのが得意だが、全体をイメージするのが苦手。
kazumiさんに合った収納とは?
□ざっくりと入れられて、すべて目視できる収納へ
□入り口・出口を決める
□取り出しやすい、わかりやすい動線づくり
□外部に荷物を預けましょう
田中さんがkazumiさんとお話しした結果、この4項目を守れば理想のクローゼットになることが判明!「kazumiさんは細かな分類が苦手なタイプなので、わかりやすく、シンプルな収納を目指すといいですね。見えない場所にある洋服はないものと同じなので、ちゃんと把握できることが課題。そして、これを機に、オサラバできる洋服は思いきって処分しましょう!」(田中さん)
<使いやすくて整えやすいクローゼット作り>収納エリアを決めて片付けもラクに!|モデルkazumiの引っ越し
思い入れのあるアイテムはトランクルームを活用
玄関先まで無料でスタッフが集荷&配送に来てくれる宅配型トランクルームサービス。預けた荷物をすべてスマホで管理し、温度と湿度が管理された空間で大切な荷物を保管してくれます。クリーニングなどのオプションも充実。
エアトランク
https://www.air-trunk.net/
キレイが続くクローゼットの収納方法|たたみ方を変えるだけで簡単に解決!
YouTube公式チャンネル「リンネル チャンネル」でも配信中!
『リンネル』で紹介するkazumiさんのクローゼットを動画でもお届け。きれいになったクローゼットでコーディネートを楽しむ様子やファッションチェックなどをアップ予定です!
「リンネル チャンネル」でチェック!クローゼット収納は区分け&量をコントロール! プロ直伝の技あり収納術公開!
教えてくれたのは……ライフオーガナイザー(R) 田中由美子さん
【PROFILE】
自身の整理下手を克服するためライフオーガナイズを学ぶ。現在は片付けのプロとして多忙なママたちが少しでもラクになるためのアドバイスを行っている。SMART STORAGE!所属。
無印良品や100均グッズでキッチン収納! 使いやすさ抜群のテクを収納の達人が伝授!
photograph:Masahiro Tamura
text:Tokiko Nitta
(リンネル 2021年4月号)
※ 画像・文章の無断転載はご遠慮ください
※ 「利き脳片付け術」は、故・坂野登京都大学名誉教授の「しぐさ利き脳理論」をベースに(一社)日本ライフオーガナイザー協会が片付けに応用してまとめた、行動やくせを知るためのライフオーガナイズの手法の一つです
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