アートと暮らす家
Zoom会議の背景が気になったり、家にいる時間が長くなると必然的にインテリアについて考えるようになりますよね。そこで、今回は家を彩るアートについてお届けします。ハードルが高いと思われがちなアートですが、日常に取り入れている人の家の楽しそうなこと！ 選び方や飾り方のコツなど、インテリアやアートに精通したプロの家は参考になるヒントがいっぱいです。自由な発想で、アートのある暮らしを楽しんでみませんか。
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「写真を効果的に飾る」 ────写真家・中川正子さん
フォトグラファー、中川正子さんの自宅には、いくつもの写真作品が飾られている。それらは中川さんにとって、撮ったときの気持ちや空気そのもの。
「旅先で何かを見て心が震えたときだったり、近所の噴水のしぶきや川の光の美しい瞬間だったり。自分にとって写真は感動のかけらなんです。それを部屋にちりばめておくことで、その写真からまた力がもらえる」中川さんの写真を買う人も、同じように感じている人が多いよう。
「私は世界は切り取り方次第だと思っていて、できるだけ明るいサイドを見るようにしています。ありがたいことにそんな考え方に賛同して、購入していただくことが多いみたい」慣れていない人にとって、アートは安い買い物ではない。でもきっと洋服よりも付き合う時間の長い、一生ものともいえる。
「だからこそ、単に絵面が好きというだけではもったいない。その作家の思想や考え方、ものの見方に賛同できるものを手に入れることで、より深く味わえると思うんです。好きなミュージシャンみたいなもので、私生活全てを知っているわけではないけれど、その人の生き様が好きで、その気配を手に入れて、エネルギーをお裾分けしてもらう、という感じかな」
家族にとってもはや当たり前の景色
90×90㎝という大きなサイズの木製パネルはかなりの存在感が。「小学生になった息子が、友だちが遊びに来たときに嫌がるようになるかな、そしたら寂しいなと思っていたんです。でも彼にとってはもう家の一部のようなものらしく、心配は無用でした」
山が見える窓の近くに旅先で撮った火山の写真を
コスタリカの火山の写真は、チャレンジだった仕事への想いもこもった大切な作品。「小さな噴火がぽこって出るのをずっと待っていて、やっと撮れた写真。旅先での思い出を飾ることは多いですね」。飽きたら気軽に変えられる30×30㎝のサイズもいい。
日常的に見て元気になれるものを
「広い壁に小さいものをひとつだけ飾るのも印象的。狭い廊下に大きな写真を飾ってもいい」
玄関には大橋歩さんの絵が。「岡山へ移住して間もないころ、思いきって購入。ちょっとした決断だったけれど、これを新しい暮らしの“しるし”にしようと思いました」
写真や絵を組み合わせて飾っても
枯れ葉に光が当たっているときを捉えた写真は木製パネル。額装した暮れゆく空に鳥が羽ばたく写真は、オンラインショップでも販売中。
「コーナーには息子の写真と、噴水のしぶきを捉えた写真、友人の画家、大岡弘晃さんの作品を」
写真家・中川正子さんプロフィール
雑誌や書籍、広告、CDジャケットなどで活躍しながら、個展も定期的に開催。現在は、岡山を拠点に国内外の撮影を手掛けている。https://masakonakagawa.com/ オンラインショップは https://masako-nakagawa.stores.jp Instagramは @masakonakagawa
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高橋愛 自宅の花とインテリア｜花を買うときは2～3本♡ 少しずつ花瓶に飾るのが好き！
花や植物で部屋をお洒落に！ 上手な飾り方をインテリアスタイリストが指南
photograph_NORIO KIDERA, MASAKO NAKAGAWA
text_SHIORI FUJII
（otona MUSE 2021年6月号）
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