昭和ファンシー紙袋でおなじみ! エモすぎる「ストップペイル」柄の生みの親が誕生秘話を語る!!

昭和ファンシー紙袋でおなじみ! エモすぎる「ストップペイル」柄の生みの親が誕生秘話を語る!!

生みの親が語る!「ストップペイル」誕生ストーリー

キャラクターやローマ字が描かれた、赤と白のデザインが特徴の紙袋&包装紙「ストップペイル」。包装資材専門会社シモジマのオリジナル包装紙として登場し、昭和時代にファンシーショップや文具店を中心に、多くの店で包装用品として使われていました。そんなストップペイルが2020年、シモジマ創業100周年を記念して復刻発売され、注目を集めています。ストップペイルのデザインはどのように生まれたのでしょうか。ストップペイルをよく知るシモジマの社員さんを交え、ストップペイルの包装紙をデザインした、元テキスタイルデザイナーの板垣順子さんにお話をうかがいました。

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ファンシー柄が全盛の時代に気負わずに描いた「ストップペイル」が大ヒット

ーー板垣さんは70〜80年代を中心に、シモジマのHEIKO包装紙をたくさん手掛けられたということですが、「ストップペイル」が誕生したきっかけを教えてください。

板垣:シモジマさんとはじめてお仕事をさせていただいたのは、約50年前ですね。東京に出てきて、デザイン学校の雑用をやっていたときに、そこの先生が「シモジマっていう会社がキャラクターを描ける人を探しているから、行ってみない?」と誘ってくれたのがきっかけでした。私は生徒じゃありませんでしたが、どんな絵を描けるか先生は知っていたので、君の絵ならいけるんじゃないかと。それからずっとシモジマさんの包装紙のデザインをさせていただいていました。
ストップペイルをいつ頃デザインしたかは、正直はっきり覚えていないんですが、他のデザインなどと見比べていると、自分でも「なんでこんなにズレズレのものを描いているのかな?」とちょっと恥ずかしくなることもあるので(笑)、多分初期だと思います。

シモジマ:こちらでもはっきり何年という記録はないのですが、70年代の初期だと聞いています。

ーーストップペイルという名前は板垣さんが考えたのでしょうか。

板垣:いいえ、シモジマさんが考えてくださったものですね。デザインするまでが仕事なので、手を離したあとにどんな名前で売られているかについては知りませんでした。

シモジマ:ストップペイルの名前の由来は、「バケツにストップと書いてあったから、「STOP」にバケツの意味の「PAIL」をくっつけてストップペイルとなった」ということです。

包装紙のストップペイル誕生秘話をデザイナーにインタビュー|創業100周年を迎えたシモジマが復刻して話題!
「ストップペイル」の名前の由来となったバケツのイラスト。「SAND BUCKET」と上に書いてあり「BUCKET」もバケツの意味があるのに、あえて「PAIL」を持ってきたのはなぜなのか気になるところです。

ーーいろいろキャラクターが描いてあるのにバケツに注目されるとは。時代のおおらかさが出ているネーミングですね。

板垣:そうですね。いい加減ですね(笑)。あの頃はそういう時代だったんですよね。
ストップペイルは、イラストよりも、特に文字が、自分はこんな描き方しないなと思うくらいにつたなくていい加減なので(笑)、何にも考えず気楽に描いたような気がします。

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シモジマのファンシー柄を多数手掛けてきた板垣さん。ストップペイルっぽさを継承する柄も多く、この「3色グッドバイ」はカプセルトイ第4弾にも採用されています。

ーー私たち昭和世代にとっては、ストップペイルの紙袋をファンシーショップや文具店などで頻繁に見た印象だったのですが、当時板垣さん自身もそう感じましたか。

板垣:いえいえ、全然。たまにシモジマに行くと見かけるくらいで。ファンシーショップは流行を見たりするためにもよく足を運んでいましたが、自分ではよく使われていると感じることはなかったですね。でも、たまに自分のデザインした袋に入れてもらえると、思わずニヤッとしちゃいました。

包装紙のストップペイル誕生秘話をデザイナーにインタビュー|創業100周年を迎えたシモジマが復刻して話題!
写真のデザインは、シモジマ2代目社長の下島通義氏の要望で描いたデザインの一つ。「街で売れている商品やいいなと思うものをいっぱい買ってこられるんですよ。ヒントをいっぱいいただいて、作ったものもたくさんありました」(板垣さん)

ーー数ある包装紙の中でも、特に私たちの心に残っているのはストップペイルの柄なんですが、なぜだと思われますか。

板垣:私にもはっきりわかりません。このデザインを描いたあとに、ローマ字や英語などもしっかり調べて、きっちりと描いたものもあるんですが、それよりもこの初期に描いたデザインが人気を集めたようなので、この気楽な感じがよかったのかもしれませんね。

シモジマ:ストップペイルは人気商品で、当時は大きな手提げ袋から鉛筆を入れる用の細長いものまで様々なサイズを扱っていたので、ファンシーショップや文具店はもちろん様々なジャンルのお店で使っていただいていました。ストップペイルは色も派手なようでいて2色なので、かわいすぎないところが使いやすかったのかもしれません。

包装紙のストップペイル誕生秘話をデザイナーにインタビュー|創業100周年を迎えたシモジマが復刻して話題!
写真右の「グッドバイ」はストップペイルよりも、文字などもしっかり調べてデザインしたという柄の一つですが、やはりストップペイルのほうが人気が高かったそう。

ーーストップペイルがシモジマの100周年で復刻すると聞いたときは、生みの親としてどんなお気持ちでしたか。

板垣:それはもちろん嬉しかったですね。今はおばあちゃん業しかやっていないところに、自分がデザインした商品がこんな形で復刻され、いろいろな人の目に触れる機会ができるなんて、とてもありがたいことだと思っています。

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最後は当時のストップペイル手提げ袋(左)と復刻版の紙袋(右)を両手にパシャリ! 当時の貴重なお話をありがとうございました♪

ストップペイルの柄をじっくり見てみよう!

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▲りんごの木のはずが星?
文字では「APPLE TREE」と書いてあるのに、実際木になっているのは星。そして隣には「ピカピカたべたいな…」というローマ字が。

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▲印象的な猫のキャラクター
板垣さんが手掛けるほかのデザインでもよく登場する猫のキャラクター。ローマ字を読んでみると「ママのお手製エプロン」と書いてあります。

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星の砂や香り玉を思い出す♪
瓶に入った星のキャンディのイラストは、昭和世代ならファンシーショップで流行った香り玉や、星の砂を思い出す人も多いはず。

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教えてくれたのは……板垣順子(いたがき・よりこ)さん

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板垣順子(いたがき・よりこ)さん

【PROFILE】
元テキスタイルデザイナー。ストップペイルをはじめとするシモジマの包装紙を多く手掛ける。そのほかに、イトーヨーカドーや、ワコール、イトキンなど大手企業のテキスタイルも担当するなど幅広く活躍。


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(抜粋)

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編集協力/山田美穂
ライター/川上純子
カメラマン/宮本信義、宗野 歩
協力/株式会社シモジマ(0120-997-157)

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WEB編集/FASHION BOX

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