無茶ぶりされても「できません」は悪印象？相手にムッとされない断り方［話し方のプロ監修］

人間関係を円滑にするためには、相手の気持ちに配慮した言葉選びが重要です。
同じことを伝えるとしても言い方次第で、相手に良い印象を与えることもできれば、悪い印象を与えてしまう恐れもあります。

特に相手からのお願いごとを断るときには、相手を不快にさせないよう注意が必要です。

そこで今回は相手に悪印象を与えない、スマートな断り方をご紹介します。

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悪い印象を与えない断るときのフレーズ

何か頼み事をされたけれど、いろいろな事情があって断らなければいけないときがあります。そんなときでも、適切なフレーズを使えば、相手に悪い印象を与えず、良好な関係を維持することができます。

× できません

○ いたしかねます

≪対話例≫

「開封して使ったんだけど返品していい？」
○ 申し訳ありませんがいたしかねます
× できません。無理に決まってるじゃないですか

ビジネスでもプライベートでも、頼み事をされて断らなければいけないシチュエーションはあります。
ただし、「できません」とストレートに断ってはいけません。「いたしかねます」と丁寧な言い回しを選べば、頼み事をしてきた相手を立てることができるのです。

× この話はなかったことにしてください

○ 今回は見送らせてください

≪対話例≫

「先日の弊社からの提案ですがいかがでしょうか？」
× なかったことにしてください
→ （もう我が社と付き合う気はないんだな……）

断る場合でも、相手と良好な関係が続くようにしたほうがよいでしょう。
「この話はなかったことにしてください」だと今後の可能性は感じられませんが、「今回は見送らせてください」なら、相手は次回の可能性を感じることができます。

× 今ちょっと忙しいんで……

○ 今週は厳しいですが来週でしたら

≪対話例≫

「一度お伺いしてご挨拶させてください」
→「今ちょっと忙しいから無理ですね」

「忙しいんで」とだけ言って断ると、本当に忙しいのか、ただの言い訳なのか、言われた側は判断できません。「今週は厳しいですが来週でしたら」などと日にちを提案すれば、スケジュールの都合がつけば断らないとアピールできます。

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このコンテンツの著者は......櫻井弘（さくらいひろし）

【PROFILE】
東京都港区生まれ。（株）櫻井弘話し方研究所代表取締役社長、（株）話し方研究所顧問。製薬、金融、サービス、IT関連等の民間企業をはじめ、人事院、各省庁、自治大学校、JMA（日本能率協会）などにおいて各種コミュニケーションに関する研修を手がけ、研修先は2000以上に及ぶ。著書・監修書に『「話し方」「伝え方」ほど人生を左右する武器はない！』（三笠書房）、『すぐに使える！できる大人のモノの言い方ハンドブック』（永岡書店）など。

（抜粋）

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櫻井弘

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［編集］株式会社G.B.
［執筆協力］龍田昇、川村彩佳、山本洋子
［イラスト］本村誠

［WEB編集］FASHION BOX

公開日：2021.09.06

無茶ぶりされても「できません」は悪印象？相手にムッとされない断り方［話し方のプロ監修］