スマホの普及にともない、昨今はスマホ首(ストレートネック)になる人が増えているようです。では、スマホ首になると、どのような不調が起こるのでしょうか?
この記事ではスマホ首が引き起こす精神疾患や神経症、首・肩のコリなどについて解説します。
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危険なスマホ首
スマホを使っていると前かがみになり、首が不自然に伸びた状態になります。
この姿勢が長時間続くと筋肉の緊張がほぐれなくなり、顔が突き出た姿勢で固まってしまいます。これがスマホ首(ストレートネックやテキストネックと呼ばれることも)で、首の痛みはもちろん、肩コリや腰痛などの原因になります。
ニューヨーク脊椎外科・リハビリ医療センターのケネス・ハンスラジによると、スマホ首でスマホを見ていると最大27キロもの重さが脊椎上部にかかるのだそうです。
ハンスラジの研究では首が15度うつむくと12キロの重さが脊椎にかかり、一般的にスマホを使う時には60度まで首が曲がります。それが27キロの負荷となるわけです。
その姿勢で1日に2〜4時間も過ごすのは大変な負荷がかかります。ハンスラジは顔を上げて、目を下に向けてスマホを使うべきだと言います。頭を下げるのではなく、スマホを手で持ち上げて目と水平に近い高さで使うといいでしょう。脊椎上部に負担をかけない姿勢とは、肩甲骨を後ろに引き、耳と肩が揃う位置だそうです。まさに姿勢がいい状態ですね。
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スマホ首からうつ病に?
東京脳神経センターの松井孝嘉医師は不定愁訴(肩こり、目まい、腰痛などの不調)のうち、首のコリが原因のものを頚性神経筋(けいせいしんけいきん)症候群と名付け、積極的な治療を行っています。
松井氏は最近の論文で首の筋肉が異常を起こすことで、筋肉の副交感神経系が機能不全となり、原因不明の全身の症状(頭痛やめまい、疲労感など)を引き起こす可能性があるとしています。
首に負担をかけるスマホの長時間使用は、まさに松井氏の指摘する首のコリが原因の不定愁訴を引き起こしていると考えていいでしょう。首のコリによる体調不良から、うつ病に近い症状を示す人もいます。ストレスから発症するうつ病ではないため、薬やカウンセリングによる治療も効果が出ず、症状が悪化します。
どうも調子が悪いという人は、スマホの使い過ぎで、首のコリがひどくなっているのかもしれません。
スマホ首を治すには?
スマホ首は悪い姿勢が原因で、首の筋肉が緊張している状態です。
まずスマホ首かどうかをチェックしてみましょう。スマホ首=ストレートネックは、ようするに極度の猫背。日本人は欧米人に比べて猫背が多いと言われてきましたが、スマホでさらにひどくなっているようです。
スマホ首を治すには、筋肉をマッサージでほぐし、正しい姿勢に矯正する必要があります。お風呂で体が温まっている時に首から鎖骨にかけての筋肉をよくほぐしたり、首を回す・肩甲骨を引いて胸を張るなどして筋肉を動かし、コリを解消しましょう。
あなたは正常? スマホ首? まずはチェックしてみよう
○ 正常な首
正常な場合、腰、背中、首は難なく壁につきます。
× ストレートネック
スマホ首の場合、肩から上を壁につけようとすると痛くてつかず、首が前に出てしまいます。
(協力 BEST BODY DESIGN 南浦和)
文:川口友万(かわぐち ともかず)/Profile
サイエンスライター。富山大学理学部物理学科卒。パソコン誌編集者を経てフリーに。ラーメンから都市伝説までなんでも科学で読み解くことを得意とする。科学関連のテレビ出演多数。「サイエンスにもっと笑いを!」がモットー。スマホではマンガばかり読んでいる。
フェイスブック https://www.facebook.com/tomokazu.kawaguchi.73
(抜粋)
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[監修者]
佐久間寛之(独立行政法人国立病院機構 さいがた医療センター副院長)
霜田里絵(銀座内科・神経内科クリニック院長)
坪田 聡(雨晴クリニック副院長)
奥村 歩(おくむらメモリークリニック理事長)
遠藤美季(任意団体エンジェルアイズ代表)
BEST BODY DESIGN 南浦和
目の美容院
[編集]光元志佳、中澤雄介(オフィスJ.B)
[イラスト]さゆ吉
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[WEB編集]FASHION BOX