東京湾のウォーターフロントにある『メズム東京、オートグラフ コレクション 』は、“TOKYO WAVES”をコンセプトに、変化し続ける東京の“今”の波長を感じられるサービスやコンテンツを提供するラグジュアリーホテル。その『メズム東京』にて、「アフタヌーン・エキシビジョン」第6弾が開催されているとあり、さっそく行ってきました。
「アフタヌーン・エキシビジョン」とは?
アフタヌーンティーはよく耳にしますが、「アフタヌーン・エキシビジョン」とは一体何なのか? メズム東京が提供するアフタヌーンティーのことを指し、世界的に有名な画家の名画を、遊び心あるスイーツとこだわりのセイボリーやペアリングモクテルで表現した新感覚のアフタヌーンティーシリーズのこと。過去には、スペインの画家サルバドール・ダリの「記憶の固執」の世界観をイメージした『メモリー(Memory)』や、巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」の情景を表現した『サパー(Supper)』などがある。絵画が好きな人やヌン活をしている人はもちろん、至福のひとときを過ごしたい人にも話題のアフタヌーンティー。
『真珠の耳飾りの少女』が“再展示”
現在開催されている第6弾は、オランダの画家ヨハネス・フェルメールの代表作「真珠の耳飾りの少女」を再現した『パール(Pearl)』。第2弾で好評だった『パール』の“再展示”の要望に応え実現された。前回参加した人も、今回初めて参加する人も楽しめるよう、画家フェルメールの生涯や当時のオランダの人々の暮らしや食文化を深く堪能できるセットメニューに進化している。
一列に並べられた8種のスイーツ&セイボリー
フェルメールが生きた17世紀のオランダを表現した8種のスイーツ&セイボリーが一列に並べられ、まるでアートのように美しい。絵画のタイトルのように各スイーツとセイボリーに名前を添えているところにもアート要素を感じられる。そして、ひとつひとつに込められたストーリーを知ることで奥ゆかしさを覚えながら楽しむことができ、美術館で絵画の解説文を読みながら鑑賞するのと似ている気がする。
スイーツとセイボリーの内容はこちら。
・タイガーブレッドバーガー
ジューシーな自家製粗挽きハンバーグやチェダーチーズを、オランダ発祥と言われているタイガーブレッドでサンド。 ナツメグやブラックペッパーなどのスパイスをハンバーグに混ぜ込み、スパイスが盛んに流通していた1632年頃のオランダの時代背景を再現。
・セモリナプディング
オランダで親しまれているデザート。セモリナ粉と牛乳を
ゆっくり煮詰めて焼き上げ、ベリーのソースをかけた。 香りづけのシナモンと、セモリナ粉特有のもちっとした食感が絶妙。
・パート・ド・フリュイ
高級品なラプスラズリが原料のウルトラマリンを、
顔料として絵画に取り入れたフェルメール。 代表作「真珠の耳飾りの少女」で目を引くこのウルトラマリン色を、
グレープフルーツやライチをゼリー状に固め爽やかな風味に仕上げて表現。
・パンプディング
代表作「牛乳を注ぐ女」に描かれる食材をパンプディングで表現。牛乳に浸したパン・ド・カンパーニュのしっとりした味わいと素朴な甘さが、
当時の食生活と絵画に描かれた人々の日常を連想させる一品。
・ワインゼリーシャーベット
絵画「紳士とワインを飲む女」に着想し、当時、井戸水がまだ飲むことができず、水分補給としても親しまれていたワインに思いを馳せた一品。 アルコール分は飛ばしつつも、赤ワインの芳醇な赤ブドウの風味が口いっぱいに広がるひんやりとしたスイーツに仕上げました。
・スペキュラース・サレ
オランダではクリスマスなどに食べられるクッキー。絵画「窓辺で手紙を読む女」に描かれているキューピッドにちなみ、天使を模した形に。 シナモンやジンジャーなどのスパイスを加えて香ばしい風味に。長期保存が必須であった当時を再現し、硬くてザクザクした食感に。
・パンネクーケン
オランダの家庭料理。少し厚めでモチモチとした食感が特徴のクレープ生地のような食べ物。 ゴーダチーズ、ホウレンソウ、チコリのハーモニーが楽しめる一品。
・タルトプルーン
17世紀頃オランダで出版された料理本のレシピをもとに表現。旬のプルーンの甘酸っぱさと果肉感と、しっとりとしたアーモンドクリーム生地の優しい甘さが絶妙な一品です。
ペアリングモクテルは、ハイビスカスティー/ リンゴジュース/ ホエー/ ソーダ/ レモン
「真珠の耳飾りの少女」を表現したケーキとモクテル
メインとなるケーキは、フェルメールの代表作「真珠の耳飾りの少女」を表現し、まるで絵画のような美しい一品。8種のスイーツ&セイボリーとのバランスを整え、第2弾よりもバージョンアップしているとのこと。
ローズの香りとふんわりとした食感が口の中に広がるローズムース、ふわふわした柔らかいマスカルポーネ、ミルフィーユのようにサクッとしたパイ生地と甘いクリーム、そしてフェルメールブルーを再現したホワイトチョコレートとクレープの全てで、“見る・香る・食感・聞く・味わう”の五感を刺激している。
そして、真珠の飴には仕掛けがあるとのことで、心躍らせながら真珠をナイフで割ると……香り豊かなソースが溢れ、クレープと絡めることでクレープシュゼットとしても楽しめるようになっている。
ペアリングモクテルは、ヨーロッパの夏の定番ドリンクのエルダーフラワー。自家製シロップにマスカットジュースとソーダとレモンを加え、しっかりと酸味をきかせ、ケーキの甘味と絶妙なハーモニーを奏でていてる。
全体的にボリュームがあるように思いましたが、しっかりとした味なのにしつこくなく、ひとつひとつがちょうどいいサイズ。無理なく”美味しい”をキープしたまま全て食べきれるのも嬉しいですよね。
バー&ラウンジ「ウィスク」で過ごす至福のひととき
会場は、ホテル16階にあるバー&ラウンジ「ウィスク」。都会の高層ビルを背景に、浜離宮恩賜庭園の緑豊かな自然と隅田川の穏やかな水の流れを一望できる絶景が広がる。アーティストのアトリエをイメージした空間には立体感のある高音質のFGM(フォアグラウンドミュージック)が流れ、心地よい音楽を聴き、美しいウォーターフロントを眺め、「アフタヌーン・エキシビジョン」を堪能できる。
画家サンドロ・ボッティチェリの『ヴィーナスの誕生』を表現 宝箱を開けるとスモークが溢れ、中には貝殻の上に置かれたドリンクが現れる演出 柚子がほんのりと香る甘くてさっぱりとした「Venus(ヴィーナス)」¥2,600
また、バー&ラウンジ「ウィスク」では、アフタヌーン・エキシビジョン以外にも、古今東西の名画を表現したドリンクの数々を提供。さらに、毎夜開催されているライブパフォーマンス「ショーケース」の舞台であり、ドリンクを一杯飲みながらライブ感に満ちたショーをたしなむのもおすすめ。
サーブされてきたときの甘い香り、絵画のように美しいビジュアル、ナイフを入れた時の音、当時の食文化を反映した食感、優しくて素材を感じるテイストなど、五感を刺激してくれる『アフタヌーン・エキシビジョン』をウォーターフロントの絶景とともに楽しめて、心が癒されているのを感じました。第7弾はどのアーティスト、どの絵画を題材にするのか期待し、また訪れようと思っている。
第6弾『パール(Pearl)』アフタヌーン・エキシビジョン詳細 期間:2022年7月1日(金)~10月31日(月)の平日 時間:14:00~/15:00~ 場所:メズム東京16階 バー&ラウンジ「ウィスク」 料金:5,350円(消費税・15%のサービス料込み) キャンセル料:前日50%/当日100% 予約:https://www.mesm.jp/restraurant/whisk.html 前日の17:00までの予約が必要
Text: & ROSY編集部 ※画像・文章の無断転載はご遠慮ください。