10月5〜7日にかけて、東京ビッグサイトで開催された第2回フェムテックトーキョー。女性のライフステージに合わせた「健康」と「活躍」をサポートしてくれる企業が集まり、最新のフェムテック情報に触れられます。今回は、フェムテックトーキョーのオフィシャルパートナーである宝島社が注目する、３社のブースをレポートします！
⚫︎妊娠検査薬や排卵日予測検査薬をいち早く開発・ロート製薬
女性が自分自身でヘルスケアをできるように、女性の健康を支えるアイテムを幅広く扱っているロート製薬。ブースでは、ヘルスケアアイテムから妊娠検査薬までずらりと並びます。それまでは病院に行かないとできなかった妊娠検査ですが、セルフチェックできるキットを開発。さらに近年では排卵日予測検査薬も発売し、常に女性の健康課題に寄り添っています。また、男性向けの妊活ツールも開発され、男女ともに妊活に関わり、命を育んでいけるようにサポートしています。
生理に関するコーナーでは、和漢箋という漢方シリーズがラインナップ。温活作用のあるルナエールは、生理前や生理中の不調な症状の悩みに。ホルモンバランスを整えてくれるルナフェミンは、月経不順が気になる人におすすめ。
妊活・出産コーナーでは、妊娠検査薬のドゥーテスト、排卵日予測検査薬のドゥーテストLHⅡを手に取って見ることができました。さらに、卵巣のエイジングを抑えてくれる成分、PQQを配合したサプリ・セルアライブも注目です。
女性のニオイケアのアイテムも豊富！ リフレアシリーズは、気になるワキのニオイにアプローチ。ジャーやチューブ、ロールオンなど形状もさまざまなので好みを選べます。また、年齢を重ねるとともに変化する、大人の女性のニオイ対策の商品、デオコも。
なかなか人には言いづらい、デリケートゾーンの悩み。フレディCCは、一度罹患すると再発することが多いと言われている腟カンジダの治療薬。2008年に国内で初めてドラッグストアで購入できる腟カンジダ治療薬として発売され、2020年には1回で効果があるフレディCC1、さらにアプリケーター付きで挿入しやすくなったフレディCC1Aが誕生しました。腟カンジダの治療薬は、今まで１週間弱使わないと治らないものでしたが、1回で効果があるというのが頼りになります！
閉経前後に訪れる、更年期。女性ホルモンが揺らぎ、体やメンタルの不調を感じるのが更年期障害と言われています。今年発売されたラフローラは、更年期の女性ホルモンのバランスを整える、生薬処方。ブースでは、配合されている生薬を実際に見ることができました！
小林製薬のブースは、企業全体のヒストリーを振り返るような仕様。創業当時から女性のお悩みを解決するべく、努力を重ねてきた様子がわかります。本社が大阪にある小林製薬は、一般の方にも浸透しやすいように、商品ネーミングもわかりやすいものが多いのも特徴。今年ちょうど発売開始120周年を迎えた命の母をはじめ、私たちにとって身近な商品がたくさんあることに気づきます。
小林製薬の代表的なフェムケアアイテムといえばこの３商品。1903年に生まれ、今なお多くの女性の不調をケアしている命の母、日本初のおりものシート・サラサーティ、さらに日本で初めて「デリケートゾーン」という言葉を発信し、専用ケア商品として誕生したフェミニーナ。発売当時に世間から風当たりが強かった製品もありましたが、「やり続ければ、タブーも当たり前になる」という言葉の通り、徐々に世の中に浸透していったのだそうです。
ブース内では、女性が健やかに過ごすための"引き出し”を増やしてもらいたいと言う想いを込めて、その時々の悩みに役立つ知恵や製品をひとつの引き出しにまとめて提案。たとえば、月経関連の引き出しには、貧血対策のサプリメント、冷え対策のカイロ、デリケートゾーンを清潔に保つアイテムなど。ひとつの悩みに対して、これだけ多くの選択肢から選べると思うと安心します。
製薬企業として正しい知識を提供すること、10代の若者でも大人の女性でも、どんな人にも理解できるように説明していくこと、気軽に手に取れて末長く使い続けられるものを開発すること。これが小林製薬が掲げるフェムテック三箇条です。女性が健やかに生きていくために、これからも身近な製薬企業であり続けてもらえるのは頼もしい！
ブース内には、サラサーティの詰め放題コーナーが。今年9月に原宿で開催されたサラサーティのイベントでも同様のコーナーを設けたのだそう。今まで使ったことのない２枚重ねのおりものシートや、ロングタイプなどを見て触り、持ち帰ることができます。持ち帰り用の袋やシール、ガイドブックもとってもおしゃれ。
⚫︎ロングセラーのデリケートゾーンケアのアイテムが人気・持田ヘルスケア
デリケートゾーンケアと言っても、何から始めたらいいのかわからない人も多いと思います。そんな初心者の人は、持田ヘルスケアのコラージュフルフル 泡石鹸（ピンク）から始めてみては？ 敏感肌向けのアイテムや、ベビー用アイテムなど、1970年代からデリケートな肌向けの商品開発に力を入れてきた持田ヘルスケア。スキンケア、ボディケア、シャンプー＆コンディショナーと、幅広いラインナップでトータルサポートしてくれます。
コラージュという商品名は、「コラーゲン」という言葉が由来。デリケート肌向けの商品が少なかった1980年代に、無香料・低刺激にこだわって作られた商品です。コラージュフルフル泡石鹸（ピンク）は、細菌の増殖を抑える殺菌成分と、真菌（カビ）の増殖を抑える抗カビ成分が配合された、W抗菌を実現したアイテム。日本初のこのW抗菌処方で、デリケートゾーンをすっきり清潔に保つことができます。潤い成分も含まれているので、洗い上がりしっとり。泡タイプだから、泡立てる手間も省けます。実は全身にも使えるソープなのもうれしい！
ブース内の展示では、商品とともに使用ガイドが表示されていてわかりやすい！ 沐浴剤のスキナベーブは、ロングセラー商品。生理前のゆらぎがちな肌には、コラージュリペアのローション＆ミルクでいたわって。コラージュフルフル 泡石鹸（ピンク）は、生理期間中のほか、デリケートゾーンのムレが気になるときに。
こちらはシャンプーや育毛シリーズを展示。シャンプーは、フケやかゆみを防いでくれるもの。育毛シリーズは、スプレー、フォーム、ローションと３タイプあり、好みをチョイス。女性ホルモンが含まれていて、更年期や産後に髪質が変わってきたときに使うのが有効です。血行促進効果もあるので、若い世代の方が予防として使うのもあり。このシリーズを使って頭皮マッサージの習慣をつければ、エイジングケアにつながるはず。また、これからの乾燥しやすい時期に重宝するボディの保湿ジェルもディスプレイ。3大保湿因子の働きを持つ成分が配合されているので、潤い力抜群の保湿ジェルです。同シリーズの入浴剤もあり、乾燥肌の人でもなめらかな肌に。
今回、3社のブースをピックアップしてお届けしましたが、いかがだったでしょうか？ 気になる商品や情報があれば、ご自分でもアクセスしていただき、フェムテックに関する意識を高めていきましょう。フェムテックトーキョーは、来年10月17日木曜〜19日土曜、東京ビッグサイトにて開催予定。興味のある方はぜひ足を運んでみてください！
取材・文／弓削桃代
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