心もからだも癒やされるクワイエット・ラグジュアリーな体験を、神の島「淡路島」で

大阪から約1時間、新神戸駅からは約30分でアクセスできる「淡路島」は、日本の中心に位置し、豊かな自然に恵まれた“神の島”。日本発祥の伝説が残され、日本最古の神社「伊弉諾神宮」は縁結びのパワースポットとして全国的に知られている。東京23区とほぼ同じ面積の淡路島だが、今回は「美食」「健康」「文化芸術」を3本柱に様々な施設が点在する“西海岸エリア”を中心に探訪。ふらりとドライブ、ゆったり宿泊など、スケジュールや目的に合わせてチョイスができる多彩な施設をご紹介したい。

 

野菜が主役の農家レストランで、“本当の豊かさ”を食す

淡路インターから車で10分、様々な作物を植え付けた畑が広がるエリアにあるコンセプト・レストラン。かやぶきの建物は有名建築家坂茂さんによるもので、再生可能な木材や紙管を生かし、環境に配慮したあたたかみのある空間になっている。ここでは「自然と暮らし研究所」による地産地消の料理だけでなく、ワークショップで四季折々の体験も可能(※要予約)。また、レストラン内には地元野菜のマルシェも併設。“淡路島=たまねぎ”だけでない、豊かな恵みの数々を持ち帰りたい。

毎朝採れたての野菜を中心に淡路島の恵みを食すランチが好評。全4品の「陽・燦燦セット」は2,400円、全6品の「陽・燦燦コース」は3,500円。ランチタイムのラストオーダー15:00。また、野菜ゴロゴロの農援隊カレーセット1,980円も人気。テラス席はワンちゃんの同伴OK。

15:00以降はカフェタイムに。季節の食材を生かした“映えるオリジナルドリンク”も充実。右:アリヤねえさんのヨーグルトスムージー~淡路島“Atom”~900円、左:“禁断の果実”を贅沢に 完熟いちじくまるごとティー980円。

■農家レストラン/陽・燦燦(ハル・サンサン)
兵庫県淡路市野島常盤字源八1510-4
Tel:0799-70-9082
営業時間:11:00-18:00(最終入店17:00)
定休日:水曜日
【公式】陽燦燦-はるさんさん レストラン | Awaji Nature Lab & Resort | 淡路島・淡路市 (awaji-nlr.com)

寛ぎのプライベートヴィラで、“星降る丘”に滞在

日本の標準時を定める子午線135度は、神秘的なエネルギーが集まるとされる注目のスポット。兵庫県立淡路島公園「ニジゲンノモリ」の高台にある「GRAND CHARIOT北斗七星135°」は、その名の通り135度に建つラグジュアリーな宿泊施設だ。アニメやマンガをテーマにしたアニメパークとは異なる趣きで、豊かな自然と静寂に包まれた敷地にコクーンが点在している。まずは、レセプション棟でチェックイン。沈みかけた夕陽がシャンパングラスに反射して、素晴らしい滞在の始まりを予感させる(※通常はウェルカムドリンク&スイーツを提供)。

1~4名までが宿泊できる様々なコクーンは、全てテラス付き。寝室には天窓があり、ベッドに寝ながら星空を見上げれば、天然のプラネタリウムのよう。愛犬同伴ルームやハローキティ、スライムがテーマのキャラクタールームは、争奪戦の人気だとか。

ウェルカムスイーツの他、淡路島にゆかりのあるソフトドリンクやアルコール、ナッツ、クッキーは全てフリー。ウェルカムカードには、日の入り時刻と日の出時刻が記載されている。レセプション棟にある「シャリオポルテ」や「シャリオテラス」、星降る丘にある「展望台」、また自室のテラスで、記憶に残る時間を過ごしたい。

ディナー(朝食も)はレセプション棟にあるダイニングルームで。アペリティフは「シャリオテラス」から眺めるサンセットと地ビールの「七福神ビール」。

一流シェフがプロデュースした和食は、もちろん淡路島産の食材を惜しげもなく使ったもの。日本で唯一、食料自給率100%を誇る淡路島ならではの「淡路ビーフ山海トマトすき焼きコース」は、洲本・由良港の雲丹を添えた贅沢な美食。コースは食材と味の変化が絶妙で、男性も大満足のボリュームがあり、オススメ。

食後は展望台までゆるい坂道を散歩。展望台からは、明石海峡大橋から関西国際空港の明かりまで見える。ヴィラにある「星座早見盤」で星空をチェック。流星群の時期には、1時間に何個もの流れ星を見ることができるそう。11月は牡牛座流星群、12月は双子座流星群、こぐま座流星群がピークを迎える。星に願いをするチャンス!

ヴィラのアメニティは、OSAJIのスキンケアセット。ゆったりしたつくりのヒノキ風呂で手足を伸ばし、心とからだをゆるめ、解放したい。

レセプション棟の近くには、グループや家族で利用できる贅沢な広さが魅力の一棟貸し切り施設「シャリオ・デ・エステ」もある。米ぬかやおがくずを発酵させた酵素風呂でしっかりとデトックスしたら、2階にあるサウナや足湯、五右衛門風呂を何度か繰り返し、フルリセットを(※料金別途、要事前予約)。

■GRAND CHARIOT北斗七星135°
兵庫県淡路市楠本2425-2
Tel:0799-64-7090
受付時間:10:00-18:30
風のコクーン(1泊2食付2名利用)1名45,980円~
【公式】Grand Chariot | 東経135° 星降る丘、眺めた北斗七星。淡路島に広がる、満天の星空。光輝く夜を、わたしは忘れない。 (awaji-grandchariot.com)

リトリート施設「禅坊 靖寧」で、心が洗われる贅沢な4時間を体験

神秘的な東経135度の地にすっくと建つのは、名建築家・坂茂さんの設計による特別な空間。凝り固まった心が解ける太陽のぬくもり、マイナスイオンの癒やしの風をダイレクトに感じながら、禅やYOGA、マインドフルネスなどのアクティビティと禅坊料理を堪能したい。360度を自然に囲まれた全長100メートルのウッドデッキで行うZENプログラムは、日常の雑事から切り離され、空中に浮遊するような感覚に浸れるもの。調味料から手作りにこだわった禅坊料理の清らかな美味しさにも癒やされるはず。

瞑想・ヨガ、禅坊料理、ZEN書・茶、瞑想・ZEN香と盛りだくさんの「日帰りZEN wellness」プログラム(約4時間)は、1名23,000円で要予約。ZEN書は、書家・紫舟さんの書が手本で、書き写すだけでポジティブな気持ちになれる。着替えなどは個室にて。また、ウェアや防寒具などの貸し出しも行っている。この他にも宿泊コース、アフタヌーンティーコースなど多彩なプログラムが。

禅とヨガをミックスした初心者にも優しいプログラムにゆったりと導いてくれるのは、インストラクターの茶木さん。それぞれのペースを楽しみながらも、いつしか無の境地へと。また、11月以降は、世界のトップシェフによる健康美食を愉しみながら、心とからだが癒やされるZEN Wellnessのディナーイベント(16:30~20:00)を開催予定。第一弾として、2019年にフランス・ミシュランガイドの一つ星を獲得したSolaの鍋多光介シェフを招き、11月8日(水)に実施する『禅坊 靖寧×Sola』(ペアリングコース1名25,000円)。

オリジナルの「禅坊料理」は、動物性食品や砂糖、油、乳製品、小麦粉を使わず、自家製の甘酒や醤の他、伝統的な製法で作られた調味料を使用している。また、“ご自身をもてなすため”に銘々で抹茶を点てる「ZEN茶」に添えられたのは、季節のお菓子。10月は無病息災を願う亥の子餅。黒ゴマの求肥に甘酒で甘みをつけたこしあんも全て手作り。

■禅坊 靖寧 (ゼンボウ セイネイ)
兵庫県淡路市楠本字場中2594-5
Tel:0799-70-9087

淡路島の恵みを食す滞在型レストランで豊かな時間を

ハーブや四季折々の花々が咲くガーデンに囲まれた「オーベルジュ フレンチの森」。3名のシェフがそれぞれに腕を振るう3つの棟で構成されて、フレンチ×和、フレンチ×イタリアン、フレンチ×スペイン・バスク地方と趣の異なる本格的な料理が飽きさせないと好評だ。記念日や女子旅を盛り上げるアニバーサリーコンシェルジュの存在も心強い。宿泊なしで気軽に利用できるランチやディナー、アフタヌーンティー(※全て要予約)もあるが、美食を心行くまで堪能したあとは、フレンチシックな邸宅で寛ぎ、朝を迎えたくなるはず。

「プランス・エトワール」棟は、バスク地方を融合した新感覚のフレンチが好評。シェフのこだわりが詰まった華やかな朝食は、焼き立てパンや淡路島の牛乳、ヨーグルト、淡路島のピオーネや温州ミカンなど、この地の恵みをふんだんに取り入れた、“宿泊プラン”でのみ味わえる贅沢。11月末までになるが「美食×夜更かしお楽しみの女子旅プラン」もあるのでぜひ!

■オーベルジュ フレンチの森
兵庫県淡路市楠本字場中2593-8
Tel:0799-70-9060
ランチ/11:30~15:30(13:00最終入店)
ディナー/17:30~21:30 (19:00最終入店)

 

ドライブ途中に気軽に立ち寄れる、海沿いのカフェ

淡路島の新鮮な魚介類を味わうことができるシーフードダイナー&カフェ。カフェは2階になり、ベーグルやスコーン、アサイーボウルなどの軽食を眺めのよいテラスでもいただける。

■miele the DINER(ミエレザダイナー)
兵庫県淡路市野島蟇浦985-1
Tel:0799-70-9123
1階シーフードダイナー/11:00-20:00(19:30最終入店)
2階カフェ/11:00-19:00(18:30最終入店)
定休日:火曜日

小学校をリノベしたマルシェ×レストランは地元でも人気

閉校した小学校を再生したプロジェクト「のじまスコーラ」では、本格イタリアンのリストランテやBBQテラス、カフェの他、無農薬野菜や地元の食材などがそろうマルシェも併設。敷地内にはアルパカのいるふれあい動物園「のじま動物園」もあり、子供達や家族連れでにぎわっている。

■のじまスコーラ
兵庫県淡路市野島蟇浦843
Tel:0799-82-1820
定休日:水曜日

 

text : MANAMI ARITA
web edit : & ROSY編集部
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