日本初の自然派ラグジュアリーリゾート・Six Senses Kyoto宿泊レポート!
上質な心地よさに包まれながらプレミアムなひとときを……

歴史地区の中心部である京都・東山に2024年4月にオープンした、日本初の自然派ラグジュアリーリゾート・Six Senses Kyoto(シックスセンシズ 京都)。都会にありながらも、一歩足を踏み入れると驚くほど静かで心安らぐ、総合的なウェルネス、サステナビリティ、非日常の体験を融合させた自然派ラグジュアリーリゾートです。今回はそんな憧れホテルを宿泊レポートします!

 

一歩足を踏み入れた瞬間から、アートがちりばめられたスタイリッシュな空間が広がる

シックスセンシズ 京都は妙法院と豊国神社の目の前に位置し、清水寺などの観光へも徒歩圏内の好立地。京都駅からはタクシーで約10分でアクセス可能です。京都らしい雅と伝統をモダンに落とし込んだアートが館内や客室の随所にちりばめられ、広々とリラックス感あふれる客室、魅惑の食体験がかなうレストラン、さらに伝統と先端科学を融合させたスパの充実度も大きな魅力です。
エントランスから館内に入ると、緑と光があふれる開放的な空間が広がり、京都の伝統的な焼物である楽焼タイル504枚を使った大きな屏風絵や、〝日本最古の漫画〟と呼ばれる鳥獣人物戯画をユーモアたっぷりにアレンジしたメタルアートが目を引くロビーラウンジが。こちらのソファにボーッと座っているだけでも飽きないし、たっぷりのマイナスイオンを感じてしまうほど。

 

穏やかに心を調えながら、記憶に深く刻まれる香りに魅せられて……

右から:シックスセンシズ 京都 ルームミスト 70mL 4,500円、同 ブレンドオイル 5mL 5,500円

ホテルのロビーラウンジは空気が流れる開放的な空間でありながら、入った瞬間から心地いい香りがふわっと漂い、喧騒から逃れ、心身ともにリフレッシュするスイッチが一気に入るかのよう。ざわついていた心がスッと整い、ポジティブなエネルギーで満たしてくれるような香り。
この香りはシックスセンシズ 京都のシグネチャーセントで、アロマ調香デザインの第一人者である齋藤智子さんのプロデュースによるもの。雨があがり空から柔らかな光が降り注ぐ鞍馬の山をイメージした香りは、生命の源である深い森に、みずみずしい鴨川の水源、そしてどこまでも透明で心地よく清らかな空気感……なにかが始まる期待感に満ちた瞬間をオリジナルブレンドで表現したのだそう。
「空間を満たすアロマにあえてのスパイス系の香りをブレンド。檜、北山杉や黒文字など日本の木の香りをベースに柚子やグレープフルーツなど爽やかな柑橘系、さらにカルダモンをアクセントに。リラックス感に包まれながらも、自然と前向きなエネルギーに満ちていくような香りにこだわりました」(齋藤智子さん)

 

ロビーラウンジでは塗香体験もぜひ!

塗香(ずこう)とは、香木や漢薬などの香りの原料を、細かいパウダー状にして混ぜ合わせて作ったもの。古くから身だしなみとしてからだに塗ったり、寺社の参拝時に水の代わりに手を清めるために使われているものなのだそう。木のさじで少量を手の平にとり、手を合わせるようにしてなじませて香りを楽しみます。ご到着の際のウェルカムリチュアルとして用意されているので、京都らしいたしなみとして、ぜひ体験したいもの。

 

客室はナチュラルな木のぬくもりに癒やされつつ、日本らしさを感じさせる粋でモダンなムード

客室は8室のスイートを含む12種のタイプ(42~238㎡)があり全81室。平安時代の〝雅〟を軸に自然とのつながりを重視したデザイン。ハンドメイドによる特注のNaturalmat社のオーガニックマットレスを採用したベッドをはじめ、快眠環境にも並々ならぬこだわりあり。シックスセンシズグループ全体がウェルカムとサステナビリティにもとことんこだわるホテルである故、サステナブルなバスアメニティを採用したり、部屋におかれた水はペットボトルではなくホテル内の浄水施設で瓶詰したボトルウォーターだったり……。100%コットンのバスローブやインド天然ジュートのヨガマットが用意されているのもシックスセンシズならではのこだわりを感じます。

さらにパジャマは話題のリカバリーウェアメーカー・TENTIALとのコラボのもの。ウェルネスにこだわるホテルだけあり、さすがのチョイス!

 

忙しい現代人のためのスリーププログラムも話題!

TOMOKO SAITO AROMATIQUE STUDIO SLEEP(ブレンドオイル5mL×3本・ムエット20枚のセット) 12,100円

シックスセンシズ 京都ではスリーププログラム「Sleep With Six Senses」も実施しており、齋藤智子さんプロデュースの「TOMOKO SAITO AROMATIQUE STUDIO」の「SLEEP」シリーズの精油をターンダウンサービスに導入。「眠りが浅い」「寝つきが悪い」「すっきり起きられない」……睡眠に悩みを抱える忙しい人にこそ試してほしいプログラム&製油です。
気温が高くて寝つけない、頭を休めたいときの「COOL」、温もりや安心感に包まれたいときの「WARM」、上質で深い眠りを誘いたいときの「DEEP」。副交感神経を優位にし、自然で心地いい眠りを促す日本の木の精油を厳選して配合。スリーププログラム「Sleep With Six Senses」ではこの香りをムエットで楽しめます。(「SLEEP」アロマのターンダウンサービスは2025年3月に開始予定)

 

シックスセンシズ スパ 京都にはオリジナリティあふれる多彩なメニューが魅力

そして特筆すべきは、スパメニューの充実度! 最先端の科学と伝統的なヒーリングテクニック、さらに日本の禅文化を組み合わせたユニークなウェルネスメニューが40種類以上揃っています。あらゆる視点から、ゲストひとりひとりのニーズや状態を把握するため、独自のウェルネス・スクリーニングを用意。測定デバイスを通じて30以上の主要な生理学的バイオマーカーを分析するスクリーニングを通し、丁寧なコンサルテーションを行い、パーソナルなウェルネス滞在がかないます。体調やニーズに合わせた各種ウェルネスプログラムのほか、フェイス&ボディトリートメント、鍼灸・指圧、サウンドセラピー、さらにヨガやフィットネスのレッスンまでとにかく多彩。今回は京都限定のシグネチャートリートメント「OMAKASE」(ボディトリートメント60分)を体験させていただきましたが、心身ともにスッキリしてバランスが整う実感がスゴかったです!

ちなみにオリジナルの3種類のSpaマッサージオイルも齋藤智子さんが創香したもの。日本の精油を使い、シックスセンシズならではのエネルギーワークとも親和性がある3種の香りを。月桃などを配合した温かくエナジーチャージできる「Energize」、柑橘と花の香りに包まれてゆっくりとほどける「Calm」、思わず深呼吸したくなるようなすっきりとした森の香り「Detox」。トリートメント前にオイルをかぎ、フィットする香りをチョイスしてみて。

日本では出会うことがなかなかない興味深いプログラムも。こちらは「WATSU(ワッツ)」というア水中ボディワーク(60分)で、心身の状態を整える水中で行うボディワーク。慢性的な痛みや関節のこわばり、関節炎、ストレス、睡眠障害などを抱えている人にオススメだそう。浮力を使いカラダの感覚をラクにするだけでなく、深いリラックスも期待できるそう。

さらにスパエリアには、バイオハック リカバリー ラウンジも。マッサージガンや赤色LEDフェイスマスクなど、からだや肌のポジティブなリカバリーが期待できる機器が用意され、旅の疲れを癒やすことも。

 

体験型スペース「アルケミー バー」にも注目

スパエリアに併設された「アルケミーバー」。立春から大寒まで二十四節気に基づいた素材を使ったオリジナルのスクラブやバスソルトをハンドメイドできる体験型スペースも話題です。米麴や酒粕を使用したハーバルボール作りワークショップを含めた体験型アフタヌーンティーパッケージも用意されています。

スパにはスチーム&ドライサウナ、水風呂も完備した温浴施設も併設しており、何回も利用できるのも嬉しいポイント。

 

ダイニングでは、二十四節気に合わせた全身が喜ぶ食体験も!

「オールデイダイニングSekki」では、天然由来で地元での持続可能な栽培法による食材を用いたシックスセンシズ流の食体験をさらに進化させ、日本古来の暦に基づく美食を堪能できます。メニューは二十四節気に合わせて変わり、深い感動を覚える食体験がかないます。1年で24回(月に2回)メニューが変わるので、変わるタイミングに合わせて連泊して楽しむ手も。

取材にうかがった際のディナーの内容。ローカル&季節の食材をふんだんに用いた野菜を中心にしたからだが喜ぶメニューの数々。徹底したサステナビリティへの取り組みにより、根や茎まで素材の魅力をたっぷりと活用し、美味しさとともにパワーをしっかりチャージできる幸せ過ぎるお食事でした。

 

朝食の満足感もスペシャル!

朝食は朝の心地いい空気感も味わいたくて、オープンエアのテラス席で(冬はちょっと寒いので、屋内がオススメですが)。

朝食のメイン料理はオーダー制、そのほか野菜料理やおかず、フレッシュフルーツ、自家製ヨーグルト、ペストリー、スロージュース、スムージーをはじめとするドリンクは好きなだけ自由に楽しめるビュッフェスタイル。バリエーションがとにかく多く、自家製グラノーラも何種類か用意されていたのには驚きでした。彩り豊かで栄養価が高そうで満足感の高いメニュー内容に朝からワクワクが止まらず、ついつい食べ過ぎてしまいました。

 

サステナビリティに徹底的にこだわるホテル

シックスセンシズが最も大切にしている価値観のひとつが、サステナビリティ(持続可能性)。開発段階における環境に配慮した設計・建設から運営、地域社会への貢献に至るまで、とことん徹底しているのが大きな特徴。隣接する神社の未利用地を無農薬農法でハーブや野菜を育てるガーデンを運営し、有機土壌に再生する活動を実施。収穫された素材は「アルケミーバー」や、ワークショップを行っている「アースラボ」で使用したり、シェフの手によりレストランのメニューに登場することも。
また、ホテル収益の0.5%を寄付するためのサステナビリティ基金を設置。京都に拠点を置くふたつの組織「ビオトープネットワーク京都」と「京都伝統文化の森推進協議会」を支援するなどの取り組みを。
京都の街中にありながら、まるで秘境のリゾートに来たかのようなリラックス感に包まれて、心身ともにポジティブに調う場所。シックスセンシズ 京都は極上のリフレッシュがかなう夢のようなラグジュアリーホテルでした!

 

Six Senses Kyoto
京都府京都市東山区妙法院前側町431
☎075-531-0700
https://www.sixsenses.com/jp/kyoto/

 

text: NORIKO MONJI
web edit:& ROSY編集部
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