いよいよ来年開催される東京五輪。現在、公式サイトではチケット抽選購入の申し込み受付中です。「手が空いたときにやろう」と思っていたら、締切の5月28日(火)*まで残りわずか……。どの競技を狙うか決めていなかった!と焦っている人のために、五輪ツウにオススメの観戦方法を教えてもらいました!!
*抽選申し込みの締切は5月28日(火)23:59です
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東京五輪 ツウが教える観戦テク
チケットが高額という印象の東京五輪ですが、なるべく安く観戦したい!もしくは、会場が近い競技をハシゴして、効率的に楽しみたい!! そんな欲張りさんに、知れば得する観戦テク4つを公開。
1.タダで楽しめる競技がある
最高額となる開会式の30万円をはじめ、割高な印象が強い東京五輪のチケット。しかし、意外にも無料で見られる競技も存在する。中でもフモフモコラム氏が推薦してくれたのは競歩である。
「競歩は今回の種目の中で唯一、チケット販売がない競技。決勝が始まるのが6時(50㎞は5時30分)ですから、始発に乗ってコースとなっている皇居周辺に行けば、選手を間近で見られる“特等席”がゲットできるでしょう」
フモフモ氏によると、競歩の他にもマラソン、トライアスロンなどの公道を走る種目は沿道からタダで観戦できるという。ただし、無料なだけにいい場所を取るには早めに現地に着く必要がありそうだ。
2.午前と午後でハシゴ観戦ができる
今回の東京五輪は17日間で33競技・339種目が開催される。当然、日程が重なる競技も多く、チケットをうまく取れれば午前と午後で「ハシゴ観戦」することも可能。そのコツとしてフモフモ氏は、「敢えて予選は見ない」のも1つの手だという。
「例えば柔道などは、予選と準決勝・決勝は別チケットで10時30分から予選が始まって、長めの休憩を入れてから午後に準決勝・決勝という日程になります。柔道はメダルが期待できる日本人選手が多いので、午前中は別会場で行われている種目を優先すると時間を有効に使えます」
フモフモ氏によると、柔道や体操など、日本人選手にメダルが期待できる種目と日程や時間が重なったマイナーな種目は、申し込みが少なくなるため、比較的チケットを確保しやすくなるという。各競技の重なりをチェックするのも高度なテクニックだ。
一方、野球やソフトボールなどの競技はハシゴ観戦には向かない。その理由について小崎仁久氏はこう説明してくれた。
「同じ球技でもサッカーなどは時間通りに終了しますが、野球やソフトボールはイニング制で時間通りにいかないケースも多いので、予定が立てづらいですね」
ハシゴ観戦の予定を立てる際には、各競技の終了時間も念頭に置いておきたい。
また週末の8月1、2、8日は「スーパーサタデー」「ゴールデンサンデー」として、注目競技の決勝が集中する。比較的高額なチケットが多く、競争率も高いため競技をハシゴできる人は限られる。
3.あえて地方会場に遠征するのもアリ
多くの競技のメイン会場は東京近郊にあるが、競技によっては都心から離れた会場で行われるケースもある。そうした会場だと足が遠のきそうだが、フモフモ氏は「むしろ狙い目」だと語る。
「自転車競技の大半は静岡県内が会場になっていて、トラック競技が行われる伊豆ベロドロームは最寄り駅からバスで20分と行くのが大変ですが、日本では数少ない国際自転車競技連合(UCI)規格の競技場で、周長250mの木製走路を選手たちが走る姿は圧巻。選手は観客席から手を伸ばしたら届きそうなくらいのところを走るので、満足度は高いと思います」
他にも福島あづま球場(福島県)で開催されるソフトボール予選は、1セッションが3試合分のチケットで観戦できるのでコスパも抜群。旅行感覚で楽しみたい。
4.チケットがなくてもパブリックビューイング利用に期待
チケットの抽選に外れ、リセールサービスに申し込んでも購入できなかった場合は自宅でテレビ観戦しかない、と諦めてしまいそうだが、「チケットが取れなかったら、パブリックビューイング(PV)でも楽しめると思います」と語るのは佐野慎輔氏だ。
「サッカーW杯の時もそうでしたが、同じユニフォームを着て日本代表を応援すると大いに盛り上がりますよね。同じものを応援するという連帯感も高まりますし、その場にいなくとも五輪ならではの雰囲気は体験できると思います。当日には出店もあるでしょうから、お祭りのように楽しむのもいいですね」
佐野氏が「五輪はお祭り」と言うように、会場近辺は大盛り上がりなはず。まだ詳細は発表されていないが、仮にチケットが取れなくても、PV会場に行けばきっと存分に楽しめることだろう。
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【教えてくれたのは…】
フモフモコラム氏
日本のスポーツ界を広く浅く見守り、自身のブログ「スポーツ見るもの語る者〜フモフモコラム」で日々コラムを執筆中。著書に『自由すぎるオリンピック観戦術』(ぱる出版)がある。
小崎仁久氏
スポーツジャーナリスト。サッカー、バレーボールを取材しながら、スポーツ文化、アカデミズムに取り組む。主に「スポルティーバ」「サッカーダイジェスト」などで執筆。
佐野慎輔氏
笹川スポーツ財団理事・上席特別研究員を務める。スポーツ記者歴30年を誇り、五輪も5大会を取材している。
(引用文献)
取材・文 福嶌 弘
文・編集 FASHION BOX
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