毎月のことだからと諦めないで! 生理トラブルとの上手なつき合い方

女子のほとんどが悩まされている、生理前や生理中に起こるカラダやココロのトラブル。毎月のことだからと諦めてしまってはNO! 上手につき合うための対処法を、MET BEAUTY CLINIC 福山千代子先生に伺いました。

 

教えてくれたのは

MET BEAUTY CLINIC 福山千代子先生

様々な年代の悩みに寄り添い、その人に合った治療や施術を提案。日本産婦人科学会 産婦人科専門医も務める。miniをはじめとする、多くの女性誌でお悩みコンテンツを監修。https://www.met-beautyclinic.jp

 

 

生理前と生理中に起こるトラブルとは?

「女性ホルモンの変化に伴うトラブルは、いうなればきちんと排卵している証拠です」と福山先生。とはいえ無症状で過ごせる人もいれば、日常生活に支障をきたすほどの辛さがある人もいて、個人差が大きいのも事実。「いつ何をすれば辛さが緩和できるのかを、まずは自分で把握してみましょう。生活習慣を見直すのはもちろん、漢方やサプリ、低用量ピルを服用するのもおすすめです」

 

 

PMS(月経前症候群)

PMSは月経前症候群と呼ばれ、生理が開始する10~3日前から起こる精神的・身体的症状のこと。女性ホルモンのダイナミックな変化やストレスが原因とされ、生理が始まると症状が改善するのが特徴。お腹の張りや眠気、イライラや気持ちの落ち込み、だるさや過食など症状は様々。漢方薬の処方やピルによる治療も効果的。

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月経困難症

生理に前後して下腹部痛や腰痛などが起こる。特別な病気がない場合は機能性月経困難症とされ、低用量ピルによる治療が効果的。病気で生理痛がひどくなるものを器質性月経困難症といい、子宮内膜症や子宮筋腫、子宮腺筋症などが主な原因。子宮内膜症の7割は不妊になるといわれているため、痛みがひどいようなら受診を。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)エキスを配合。重い、だるい、しんどいといった生理の諸症状にアプローチ。和漢箋ルナエール【第2類医薬品】30錠 ¥1,320/ロート製薬 お客さま安心サポートデスク

 

 

PMDD(月経前不快気分障害)

PMSのなかでも、心の不安定さが著しく酷い症状のこと。生理開始数日前から気持ちが激しく落ちこんだり涙もろくなったり、反対に攻撃的になったりと感情のコントロールが難しく、日常生活に支障をきたすことも。元々鬱傾向にある人は、精神的症状が酷くなるともいわれていて、場合によっては抗うつ薬による治療が必要なことも。

 

あまりに辛いならピルで生理をコントロールしよう!

低用量ピルは排卵や子宮内膜増殖の抑制効果があるため、生理痛の軽減やPMSの緩和に効果が。本格的な治療を考えるなら、医師に相談してみましょう!

 

 

生理と上手につき合う方法4選!

 

いつもの生活に少しの工夫をプラスするだけで、辛さや痛みを軽減できることも。心が落ち着くアロマや、温活アイテムなどを上手に取り入れて、生理中のQOLを向上させよう!

 

1.ストレスをためない

ストレスは自律神経のバランスを乱し、心と体の不調の原因に。お気に入りの香りで心をリラックスさせることや、睡眠をたっぷりとることが重要。規則正しい生活を心がけましょう。

ラベンダーやオレンジ、カモミールに、MTAナチュラルオイルとセダーウッドを配合した、眠りのための自然な香り。スイッチング アロマオイル SLEEP 10mL ¥3,850/アスレティア

 

 

2.体を冷やさない

体が冷えると筋肉が収縮し、血行が悪くなって痛みが悪化することも。生理中は薄着を控え、お腹や腰、足首を温めて。ウォーキングやヨガ、ストレッチなど、適度な運動を取り入れるのもおすすめ。

火を使わず、繰り返し使えるデジタルタイプのお灸。優れた速暖性で、気になる部分を温めてくれる。3段階の温度調節が可能。ルルドボーテ フェムオンテック 温灸  ¥9,900/アテックス

 

3.バランスのよい食事をとる

南国のフルーツや瓜科の食べ物は体を冷やす傾向にあるので、生理中は避けるのが◎。カフェインも控えましょう。生理中は貧血になりやすいため、鉄分を積極的に摂取して。

体にやさしいヘム鉄、亜鉛、葉酸、ビタミン3種を1日5粒に配合。小さい形状のソフトカプセルだから、引っ掛かりがなくスムーズに飲める。ベア ザ・サプリメント Fe 30袋 ¥4,750/ベア

 

 

4.適度な入浴を心がける

生理中だからといってシャワーで済ませず、ぬるめの湯船に浸かるのもおすすめ。体が温まって血行が促進されるので、生理痛の緩和や腰のだるさの解消にも。衛生面的に、生理中は公共のお風呂に入るのは避けましょう。

 

 

illustration_SHINO OKUBO

text_YOKO SUENAGA

(mini 2023年12月号)

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