初めての人でもこれなら安心! 婦人科検診で自分のカラダと向き合おう

まだ若いし特に異常もないから……と後回しにしがちな婦人科系の検診。病気を早期発見するためにも定期的にチェックすることが大切です。どのような流れで行うの? 事前の準備は必要? 検診にまつわる疑問や悩みに、MET BEAUTY CLINICの福山先生がアンサー!

 

教えてくれたのは

MET BEAUTY CLINIC 福山千代子先生

 

 

 

 

 

様々な年代の悩みに寄り添い、その人に合った治療や施術を提案。日本産婦人科学会 産婦人科専門医も務める。miniをはじめとする、多くの女性誌でお悩みコンテンツを監修。https://www.met-beautyclinic.jp

 

そもそもなぜ検診が必要なの?

子宮頸がんや卵巣嚢腫、子宮筋腫など女性特有の病気は、初期段階ではほぼ自覚症状がなく、気づいたときには進行している可能性も。クラミジアなどの感染症も無自覚のことが多いため、定期的な検診が大切なんです!

 

 

検診の流れとは?

ここでは、MET BEAUTY CLINICにて自費で行っているセーフティ検診の流れを紹介します。まずはクリニックに予約を入れ、検診の前にカウンセリングを行い、いざ診察。

 

 

 

 

 

 

内診

内診台に座り、膣内や子宮、卵巣の様子を内診。子宮頸部の細胞を採取して、子宮頸がんの有無についても検査を行います。

 

おりもの検査

専用の綿棒などを使って、膣内のおりものを採取。細菌の有無、淋病やクラミジアなどの性感染症の検査を行います。

 

超音波検査

超音波機器を使い、子宮や卵巣の中の状態をチェック。小さな異常もわかるため、疾患の早期発見にもつながります。

 

採血

B型・C型肝炎や梅毒、HIVに感染しているかどうかの血液検査を行います。カウンセリングを含め約30分で検査は終了。約2週間後に結果がわかります。

 

 

 

こんなときどうすればいい? 検診にまつわるQ&A

 

Q.どんなときに受ければいいの?

A.定期的に、または新しいパートナーになったとき

性感染症は将来の不妊の原因にもなるため、新しいパートナーができたタイミングで検査を受けるのがおすすめです。病気の早期発見・早期治療をするためにも、一年に一度は検診を受けましょう。少しでも不安や違和感があれば、自己判断で済ませずクリニックに相談を。

 

 

 

 

 

Q.事前の準備は必要?

A.特別な準備は必要なし。いつも通りの状態で受診して

検査前にエチケットとしておりものをキレイに洗い流す人もいますが、細菌検査などで正しい判定や診断ができなくなる可能性も。外陰部は清潔にし、膣の中は洗わないように心がけて。生理中も検査の精度が下がるため、検診を受けるなら生理前もしくは生理後が◎。

 

Q.内診が恥ずかしい……

A.顔を合わせずに検査できるから安心して!

下着を脱いで開脚姿勢で内診台に座るため、恥ずかしい・抵抗感がある……という人も。内診台には仕切りのためのカーテンがついているので、医師と顔を合わせる心配はありません。力を抜けば内診時の違和感や痛みも軽減するので、リラックスするように心がけて。

 

 

 

 

 

Q.子宮頸がんなど重大な病気が見つかったら?

A.早期発見ならレーザーなどの比較的軽い治療で済むことも

完全ながんになる前の細胞異常や上皮内がんのステージなら、子宮の入り口にレーザーを照射して病変を焼く方法や、円錐切除術での治療が可能。早期発見できれば子宮を残せ、妊娠・出産に影響しない治療を選択できるので、必要以上に不安にならないで!

 

 

illustration_SHINO OKUBO

text_YOKO SUENAGA

(mini 2023年12月号)

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