「性暴力」といえば、知らない人からの痴漢やレイプをイメージする人は多いでしょう。しかし、実はカップルの間でも性暴力は起こりえるのです。
例えば、気分じゃないと言ったのに無理矢理キスされそうになったことはありませんか? もしくはコンドームなしでの性行為を強要されたことはないでしょうか。相手の嫌がることを押し通した時点で、それは「性暴力」なのです。
出典:#つながるBOOK
とはいえ、特にこれから恋愛を経験する10~20代前半の若い男女のなかには、「嫌だけど彼氏/彼女だから受け入れないと」と我慢していたり、反対に「彼氏/彼女だから受け入れてくれて当たり前」と考えたりしている人もいるかもしれません。
そんな若者たちに向け、厚生労働省の研究予算により制作されたのが、性教育啓発冊子「#つながるBOOK」です。性暴力に関してだけでなく、恋愛、セックス、月経、妊娠、性感染症(STI)をテーマに、性にまつわる「あるある」を取り上げ、「こんなときどうしたらいいの?」という疑問に答えています。
つながるBOOK(WEB版)
https://www.jfpa.or.jp/tsunagarubook/
つながるBOOK(冊子版)
https://www.jfpa.or.jp/tsunagarubook/tsunagarubook.pdf
出典:#つながるBOOK
性暴力に関しても、「SEX編」に掲載されています。パートナーといるときに、もしこんなことがあったら/してしまったら、性暴力かもしれません。
- 同意なく、無理やりキスやSEXをする
- 避妊なしのSEXを強要する
- 見たくないのに性的な動画を見せられる
- 裸の写真や動画を送らないと別れると脅す
引用:#つながるBOOK
「愛しているから」は性暴力の理由にならない
「愛しているから」といって、無条件に何でも相手が受け入れてくれることを期待したり、本当は嫌なのに自分が受け入れられないのが悪いと考えたりすることが、愛情だと思ってはいないでしょうか。
恋愛や性行為は、お互いを尊重し合い、対等な関係を築くことが大切です。
もしこの記事を読んでパートナーとの性関係について疑問に思ったり、今つらいと感じていたりするなら、相談窓口を頼るのも一つの手。一人で気づいて何とかするのは難しいものなので、「もしかして」と思ったときに頼れる先に連絡してみてくださいね。
DV相談ナビ(電話)
♯8008
デートDV110番(LINE)
相談室@まっしゅるーむ
もし性暴力にあってしまったら…性暴力被害相談の全国共通短縮ダイヤルへ
はやくワン(ストップ)(電話)
♯8891 ※全国どこから電話しても、最寄りのワンストップ支援センターにつながります
文=リンネル編集部