smartでもたびたび取り上げている“メンテック”。「Men(男性)」と「Technology(技術)」を掛け合わせた造語で、男性特有の体や心の悩みに向き合う製品やサービスのこと。ED(勃起障害)、男性不妊、AGA(男性型脱毛症)、排尿トラブル、男性更年期といった課題をカバーするジャンルで、近年ますます注目を集めている。
今回取り上げるのは、25年ぶりの全国調査で明らかになったEDの実態と、アンファーが手掛けるメンテックブランド「HOMTECH」から登場した「ライジングアップ シリーズ」。男性の悩みをサポートする画期的な新アイテムを今すぐチェック!
教えてくれたのは……
アンファー株式会社 取締役兼オムテックブランド責任者
長内 尚さん
早稲田大学理工学部応用化学科および早稲田大学院先進理工学部応用化学研究科を卒業後、大手化粧品メーカーに入社。2015年にアンファー株式会社に転職。スカルプDをはじめアンファー商品全体の商品開発責任者として従事し、現在はアンファー株式会社 取締役兼オムテックブランド責任者を兼務。
そもそもEDって?
ED(Erectile Dysfunction)は、満足な性行為を行うために必要な勃起が得られない、もしくは維持できない状態を指す。原因は主に以下の3つに分けられる。
●器質性ED
血管や神経の障害が原因となるタイプ。脳出血や脊髄損傷、糖尿病性神経障害、動脈硬化などがこれの原因に該当する。特に生活習慣病を抱えている場合はリスクが高まる。血液の流れが滞ることで十分な勃起が得られなくなる。
●心因性ED
体に問題はないものの、ストレスやトラウマ、プレッシャーが原因となるケース。「排卵日だから性交しなきゃ」といった精神的なプレッシャーも一因に挙げられる。また、性交がうまくいかなかった経験がトラウマになり、勃起不全につながることもある。
●混合性ED
器質性と心因性の両方が絡むタイプ。複数の要因が重なり合い、勃起不全を引き起こすケースも少なくない。これらの原因を正確に見極めることが、適切な対策の第一歩となる。
勃起力をセルフチェック
EDを簡単に判定できる評価スケールがこちら。自身の勃起力をチェックし、自覚することが改善の第一歩だ。
グレード1 陰茎は大きくなるが硬くはない
硬さの目安→こんにゃく
グレード2 陰茎はかたいが挿入に十分なほどではない
硬さの目安→みかん
グレード3 陰茎は挿入には十分硬いが、完全には硬くない
硬さの目安→グレープフルーツ
グレード4 陰茎は完全に硬く、硬直している
硬さの目安→りんご
グレード1–2はEDと診断される。3以上なら性交渉に必要な硬さがあると判断される。「最近なんだか調子が悪い」と感じたら、このセルフチェックを活用してみよう。
日本のED有症者数、約1400万人に!
昨年、順天堂大学浦安病院の辻村晃教授が所属する日本性機能学会が、25年ぶりとなる全国調査を実施。このオンラインアンケートには、20~79歳の男性6228人が参加。その結果、ED(勃起障害)有症者は推定1400万人にのぼることが判明。
特に注目すべきは20代のデータ。20~24歳では27%、25~29歳では22%と、30~40代(17~19%)を上回る高い割合が示されています。若年層においてもEDが他人事ではない現実を突きつける結果となった。また、全年齢層における平均ED有症率は31%に達し、世代を問わず広く問題となっていることが浮き彫りに。これには生活習慣や精神的なストレスが深く関係していると考えられる。
進行するセックスレスと性欲低下
調査では、セックスレス(性交頻度が1カ月1回未満~1年に1回未満)と性交未経験をあわせた割合が全年齢で70.4%に達していることも判明。年齢が上がるほどその傾向が強まる一方、20~24歳でも40%台後半という高い数値が示されており、若年層にもセックスレスが広がっている現実が顕著に表れている。
さらに、「性欲をほとんど、または全く感じない」と回答した男性は全体の28.5%にのぼり、20~24歳でも20%以上に達する結果に。性欲低下が若い世代にも広がりを見せていることが明らかになった。この背景には、社会的なストレスや過密なスケジュール、そしてデジタル環境がもたらす生活習慣の変化が関与していると考えられる。
性的動画を見すぎると性欲低下⁉
射精に関わる神経に問題がないのに、妻や恋人との関係では射精できない男性が増えている。その背景には、SNSやネット、VRなどの技術発展により、性的刺激を得る手段が多様化したことが影響しているようだ。
特に高画質な性的動画がネット上で簡単に手に入る現代では、実際の女性とのセックスにおけるコミュニケーションや緊張がストレスとなり、勃起力が低下するケースが報告されている。「うまくできるだろうか」という不安やプレッシャーが勃起障害を引き起こす原因になることも。また、結婚後は妻を家族として見てしまい、性的欲求が薄れてしまう現象も珍しくない。
また、過度なマスターベーションが問題視されることも。20〜24歳の男性を対象とした調査では、20%以上が「毎日マスターベーションをしている」と回答。さらに、20〜30代全体では「毎日」と「週1〜2回程度」を合わせると約8割に達した。これらの結果から、若者の性欲そのものが低下しているわけではないものの、情報過多や過剰な刺激がリアルな女性への興奮を薄れさせている可能性が指摘されている。
加えて、不妊原因の約4割が“男性側にある”というデータも報告されている。EDの治療が広がることで、個々の悩みを解消するだけでなく、日本の少子化問題にも貢献できると期待されている。
ED治療に踏み切れない男性が多数
アンファーが20〜40代の男性450人を対象に実施した調査では、209人が「勃起力に悩んでいる」と回答。それにもかかわらず、約8割がED治療薬を試したことがないという結果に。主な理由として挙げられたのは、「まだ薬に頼るのは早いと思っている」「費用が高そうで手が出せない」といった声。治療薬を“最後の手段”と考える傾向が強く、多くの男性が一歩踏み出せずにいる現状が際立っている。
カラダの内外をケアする新ライン「ライジングアップシリーズ」
この秋、アンファーから男性力をサポートする「ライジングアップシリーズ」が新登場。Dクリニック監修のもと、「整える」「鍛える」「補う」という3ステップを軸に、揺るがない“硬派な”自分を目指すための4アイテムを展開している。
オムテック ライジングアップ サプリメント
男性の活力も日々の生活もWでサポート!
注目は、オクトロール社の原料「テストサージ」を500mg配合した日本初の処方。テストサージは、西アジア原産のマメ科植物「フェヌグリーク」の種子由来の成分で、テストステロン生成や血流促進、精子形成をサポート。さらに、亜鉛10mgやマカ、アルギニン、シトルリン、トンカットアリといった成分を組み合わせた「ライジングアップ処方」で、男性力を総合的に底上げする。
オムテック ライジングアップ ローション
気持ちよさと血流ケアを同時に叶える
血流促進に効果的なビタミンE(酢酸トコフェノール)を配合した密着型の温感ローション。グリセリンによる温かな塗り心地と、垂れにくいテクスチャーで使いやすさを追求している。硬さをサポートするトレーニングとしても優秀な一本。
オムテック ライジングアップ カップ
マスターベーションをトレーニングに変える新発想!
快感と硬さを同時に鍛えられる新感覚のトレーニングアイテム。超柔軟素材で硬さが不十分な状態でもフィットし、内部のヒダとイボが多様な刺激を生み出す。使い終わったら裏返して洗えるから、清潔さも保てる設計だ。ライジングアップ ローションと一緒に使えば、さらに効果がアップする。
オムテック ライジングアップ ウォッシュ
男を磨くデリケートゾーン用ウォッシュ
ニオイやかゆみ、黒ずみケアが一度に叶う泡タイプの洗浄料。炭と泥成分で汚れを落としつつ、配合されたマカ、アルギニン、シトルリンが血行促進と保湿効果を発揮。エアゾールから出るきめ細やかな泡が肌をいたわりながら、デリケートな部分をしっかりケアする。
いかがでしたか? 今回の調査結果は、少子化や男性の健康課題を考えるうえで重要な示唆を含んでいましたね。特に、若い世代におけるEDの増加は、社会全体で取り組むべき重要な課題といえるでしょう。気になる方は、Dクリニック監修の「ライジングアップトレーニング(整える→鍛える→補う)」を生活に取り入れ、男性力の向上を目指してみてはいかがでしょうか。もちろん、専門医への早めの相談も大切です。健康な未来のために、一歩踏み出す勇気を持ちましょう!
文=鈴木恵理子