夏は、冷たい飲み物や冷房のきいた室内など、体を冷やす要素がたくさん。不調を招く冷えを防いでしっかり養生したいですね。そこで、日常生活でちょっと空いた時間に取り組める温めストレッチを、整体師の小森先生がレクチャー。冷房で冷えた体の血流を促してポカポカに!
教えてくれたのは……
小森麻梨子先生(ストレッチ整体師)
女性専用ボディメンテナンス「葉山SUN」代表。骨盤や内臓下垂矯正にストレッチを組み合わせた施術で、疲れにくく引き締まった体へ導く。アクアソムリエ。
呼吸や姿勢を整えるだけで体の温めにつながります
女性専用の整体サロンで、不調に悩む多くの女性をケアする小森先生。日本人の姿勢の悪さが血流を滞らせ、冷えを促進させるといいます。
「現代人の生活には、猫背を加速させる要素がいろいろあります。筋肉を柔軟にするストレッチで、血が巡る体を手に入れましょう。無理せず、気持ちいいところで止めるのがポイントです」
すぐできる!夏冷え対策ストレッチ
《横隔膜ストレッチ》
〔1〕呼吸にかかわる横隔膜。猫背が続くと肋骨間の筋肉と筋膜が癒着し、浅い呼吸になり血流悪化の原因に。癒着を取り除くことが大切。まずは、口から息を吐きながら肋骨のキワを指4本で押して5秒キープ。
〔2〕息を吐き切ったら、指を肋骨から離して鼻から息をゆっくり吸う。これを3回くり返す。強く押しすぎると背中が丸まってしまうので注意。真ん中の胸骨の下部は強く押すと折れることもあるので押さないこと。
《肩まわし》
〔1〕冷えてこり固まった肩をほぐすには肩まわしがおすすめ。まずは、背筋を伸ばして直立し、息を吸いながら両肩を上げる。
〔2〕次に、肩をじんわりと後ろにスライド。息を止めないように気をつけて。
〔3〕息を吐きながら肩を下におろす。急に行うと肩を痛めるのでゆっくりと。肩を下げるときは胸を開きながら肩甲骨を寄せるイメージで。
《もも裏のばし》
座って右脚を伸ばし、左脚は曲げて足裏を右膝横につける。ゆっくり息を吐きながらつま先を引き寄せる。上半身を丸めず、腰から前へ倒すのがコツ。1回15~30秒キープ。左脚も同様に。
《腸腰筋のばし》
右膝を90度に立てて座り、左脚はなるべく大きく後ろに伸ばす。手は右膝に。ゆっくり息を吐きながら上半身と重心を前に移動。伸びてきたところで15~30秒キープ。
《おしりのばし1》
うつぶせに寝て膝を曲げ、土踏まずをそれぞれの側の手で持ち、息を吐きながら足先をゆっくり床に近づける。伸びてきたところで15~30秒キープ。力任せに引っ張らないよう注意。
《おしりのばし2》
仰向けに寝て右膝を立て、左足首を右膝にのせる。両手を右もも裏で組み、ゆっくり胸に近づけ、伸びてきたところで15~30秒キープ。頭を起こして膝に近づけてもOK。
\小森先生 おすすめ!/
冷えとりさんのための夏の水分ととり方
生姜を5パックすべてミキサーにかけ、冷蔵庫に常にストック。飲み物や料理にすぐ使えるようにしています。豆乳で作ったココアに入れて生姜ココアにするのもお気に入り。
自然栽培のレモンの皮をむき浄水につけておくだけのレモン水は夏のお助けドリンク。血行を促して、アレルギー症状を和らげるといわれています。
(右から)抗酸化作用の高い天然炭酸水「ナベグラヴィ」、カルシウム量の豊富な硬水「ベラフォンタニス」、世界大会で金賞を受賞した軟水「CAPI」など、ミネラル豊富な炭酸水を愛飲。
※ 画像・文章の無断転載はご遠慮ください
photograph_Kozue Hanada
text&edit_Tokiko Nitta
edit_Ayaki Ando[vivace], FASHION BOX
(リンネル 2019年9月号)
【いま読まれている人気記事】
男はぽちゃ好き?マシュマロボディの作り方
デリケートゾーンの匂い&黒ずみ対策
結婚って本当にしたほうがいいの?[恋愛指南塾]
女医に聞いた大人のニオイが独特なワケ
納豆を食べるなら朝と夜、どっちが健康にいい?
更年期障害の予防にはアーモンド!?