& ROSYで連載中の「犬山紙子の美欲おもむくまま」。今回は、長田杏奈さんとのトークショーで、親から言われた一言に悩む人達の傷の深さを改めて感じた犬山さん。ルッキズムなんて百害あって一利なし! 美を否定する必要なんてない! 犬山さんが思うことについて……お話ししようと思います。
犬山紙子 プロフィール
1981年大阪生まれ。仙台の出版社で編集者として勤務後6年間東京でニート生活を送る。2011年『負け美女 ルックスが仇になる』で作家デビュー。現在はTVのコメンテーターなど幅広く活躍中。1児の母。
私達の魅力は、経験と知性とともにより深まるものだって胸を張りたい
「自尊心の筋トレ10訓」のおかげで 自信のある振る舞いができるようになった気が
ルナソルのグロウイングシームレスバームがよ過ぎる!!! 求めてましたこの「整え力」「カバーしつつ自然」「奥ゆきのあるツヤ」。乾燥する季節に入り、秋冬のファンデはあなたに決まりました〜ぱちぱちぱち! ついでに秋のアイライナーはUZUのバーガンディにしました。色っぽい。フウ〜!
このファンデは、美容ライターの長田杏奈さんとトークショーをやる前の打ち合わせで教えてもらったのです。「自然でツヤの出るいまっぽいファンデ教えてくだせ〜!」って細かい質問をぶつけたら、即答でこれ。誰にでも自然なツヤを出すために開発する際、かなり試行錯誤をされたとか。体感としては「これ1万円以上するファンデのつけ心地やん」です。
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長田さんとのトークショーも最高でした。最近「シミをお洒落に見せたい」という気持ちがある(ばっちりシミ隠すのは気分じゃない、自分の好きな分量を残したい)と話したら「太陽と仲よくした証拠だからね」と。シミに愛着持てました。
可愛い、シミ。チャームポイント、シミ。こう思えたのもスマホで手軽に肌を修整することができるようになって、みんな同じ肌に見えてしまうのも一因でしょう。
逆に生っぽい肌の人の魅力が際立ち、そのよさを実感するきっかけになったと思うんです。やはり、個性に美しさは宿るもんだと思うわけです。だって誰の肌か分かんない肌は、記号となってしまうから。
ちなみに長田さんが提唱している「自尊心の筋トレ10訓」が最高なので引用します。
① 生きてるだけで美しい
② 自分大好きは褒め言葉
③ 楽しい努力を選ぶ
④ コンプレックスは魅力の泉
⑤ 自虐で笑いを取るべからず
⑥ 褒められたら「ありがとう」
⑦ 嫉妬は自分の磨き石
⑧ 夜中にモテで検索するな
⑨ みんなで浮けば怖くない
⑩ いまの私が一番イケてる
は〜全部最高。私自身、だいぶ自分のことを自虐しないようになってきたのですが(だって自分で自分のこと醜いって傷つけたくない)、かなり落ち着いて自信のある振る舞いができるようになった気がします。「私悪目立ちし過ぎてない?」とか「うわ、いま私絶対変だ。どうしよう帰りたい」とかそういう気持ちはそこそこ消え去りました。
不安になると自分を責めちゃう癖があるんですよね、それが取れてきた気がする。責めずに「いやいや大丈夫っしょ〜!」って。メイクが薄くたって、目が細くたって「それもそれでいいじゃん」って。メイクをフルで楽しんだ顔は華やかだし、薄いメイクの顔は生々しい魅力があるし。どっちもよい。
そしてお客さんのお悩みを長田さんと一緒に聞いていたのですが(2人でお客さん囲んで、背中ぽんぽんってしながら)、親から言われた一言に悩む人達の傷の深さを改めて感じます。
「あなたは美人じゃないから、愛嬌で勝負」と我が子に言う親。つい最近までこれは美談のように語られてきましたが、実際はそうじゃない。子供の容姿を否定する必要なんてどこにもないですから。愛嬌はあると可愛く見える。でも、それを伝えるために容姿を否定する必要はないんですよ。
「あなたは鼻が残念だからね」などパーツではっきり言う親もいます。これもただの呪いです。世間の勝手に作られた美の枠組みを、更にぎゅうぎゅうに狭くして子供のからだを否定する。私は絶対にしたくない。
これらは「ルッキズム」の呪いを親から子へ伝えてしまっている例です。ルッキズムなんて百害あって一利なしで、いつも誰かの心を深く傷つけています。見た目による差別なんかなくさなきゃいけないし、ブスいじりなんかもってのほか。ブス自虐もです。「私はブスだって分かってますよ、わきまえてますよ」って自虐する子が、傷ついていないだなんてそんなわけがない。
全員が全員の容姿を認め合う方向へ進むべきだし、そうなれると、誰かの軸じゃなく自分の軸で美を感じられるようになる。
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更には親から「エイジズム」の洗礼を受ける人も多いです。親はいまより更に激しいエイジズムの中で生きてきたからしょうがない部分もある。でも、私達の魅力は経験と知性とともに、より深まるものだって胸を張りたい。
こういう親からの言葉はなかなか「はいはい」って聞き流せない特徴があるからやっかいです。子供時代は、どんな親であれ親からの愛情を欲するもの。愛が欲しい相手からの言葉は心に深く深く刺さります。まだ心が柔らかい、ガードのできない幼少期ならなおさら。親を否定してはいけないのでは? という気持ちがはたらく場合もあります。
でも、その刺さったトゲは抜けないわけじゃない。優しさで包まれて、誰かとコミュニケーションする中でお互いの美を感じ取るうちにいつしかトゲは抜けて、傷も修復するはずです。
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親も人間ですから、間違ったことを言うこともあります。愛情は愛情で受け取って、ダメなものはダメと冷静に判断できると少し楽になれるのかもしれません。
あまりに呪いばかりかけてくる親からは距離を置いた方がいいだろうし。友人と手を取り合ってトゲを抜いて、癒やしていけたらいいなあと思うのでした。
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web edit_FASHION BOX, Ayaki Ando[vivace]
(& ROSY 2019年12月号)
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