日頃から冷えが気になる……。そんな方は自炊に欠かせない調味料でも温活しましょう。石原結實先生が、体を温める調味料を教えてくださいます。
このコンテンツの監修者は……
石原結實 (いしはら ゆうみ)さん
【Profile】
1948年、長崎市生まれ。長崎大学医学部卒業、同大学大学院医学研究科博士課程修了。現在、イシハラクリニック院長として漢方薬と食事指導による治療法を実践。メディアへの出演や書籍の出版、講演会などの実施に加え、伊豆の保養所「ヒポクラティック・サナトリウム」の運営を通じて、これまでに5万人近くの患者の健康増進、体調改善・回復を実現したカリスマ医師。著書は『「体を温める」と病気は必ず治る』(三笠書房)、『生姜力』(主婦と生活社)、『「医者いらず」の食べ物事典』(PHP研究所)など、300冊を超える。
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砂糖を摂るなら黒糖をセレクト:黒糖
料理の味つけに欠かせない調味料。よく使うものだからこそ、自分の体質に合ったものを選ぶことが健康につながります。
漢方では、「胃腸を丈夫にして肝臓を温め、血行を促進して瘀血(おけつ)を解消する」といわれている黒糖。黒糖は、原料となるさとうきびの絞り汁をそのまま煮詰めたものです。白砂糖は99%が糖質で、ビタミンやミネラルはほとんど含まれていないのに対して、黒糖は糖質を体内で燃焼させるのに必要なビタミンB1、B2やカリウム、鉄、亜鉛などのミネラル分を含んでいます。とくに、カルシウムの含有量は100g中約240mgと豊富なため、骨や歯を強くする効果もあるのです。
糖質は虫歯や肥満、糖尿病の原因として避けられがちですが、砂糖を使うときは、黒糖を摂るのがおすすめです。黒糖は、血糖値やコレステロール、中性脂肪を低下させるため、ダイエットのときにも摂りたい食材です。
【選び方】
味に深いコクとまろみがあるものが◎。水飴などが加えられていない、さとうきびの純度100%のものを選んでください。
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古くより折り紙つきの殺菌効果:はちみつ
古代エジプトでは、はちみつの高い殺菌効果が注目され、解熱剤や下痢止めなどとして利用されていました。また、脳神経伝達物質のセロトニンによる鎮静・入眠効果、整腸効果のほかに、イソマルトオリゴ糖が腸の免疫細胞を活性化させ、がん予防にも働きかけます。ビタミンB2の効果で、美肌・美髪効果も期待できます。
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人間の最重要な栄養素のひとつ:塩
塩は、旧石器時代から存在する世界最古の調味料です。人間の血液や妊婦の羊水の塩分バランスと海水が酷似していることを考えても、人間にとって重要な栄養素であることがわかります。ミネラルを含む塩分が不足すると、食欲不振、消化不良、疲労、倦怠感、嘔吐などの不調をきたします。体を温め、気力・体力を増強するためには、塩が不可欠です。
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番茶に入れて飲めば冷えが改善:しょうゆ
しょうゆは、大豆、小麦、塩、水を混合してしょうゆ麴菌で発酵させてつくる調味料です。その中には300種類近くの香りと味の成分が含まれていることがわかっており、その香りを利用して、食物のくさみを消す「しょうゆ洗い」という方法もあるほど。熱い番茶にしょうゆとしょうが汁を少量たらして飲むと冷えが改善します。
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(抜粋)
TJ MOOK『体を温める! しょうが味噌でずっと健康!』
監修:石原結實
編集:野村枝里奈(EYEBOX)
文:須川奈津江
撮影:柴田佳彦、萩原一秀(EYEBOX)
写真協力:Shutterstock
WEB編集:FASHION BOX
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