（2020年3月3日 更新）
体の冷えが気になる人は、食べる食材に気をつけてみましょう。石原結實先生によると、北国産の果物は体を温める効果あるそうです。
このコンテンツの監修者は……
石原結實 （いしはら ゆうみ）さん
【Profile】
1948年、長崎市生まれ。長崎大学医学部卒業、同大学大学院医学研究科博士課程修了。現在、イシハラクリニック院長として漢方薬と食事指導による治療法を実践。メディアへの出演や書籍の出版、講演会などの実施に加え、伊豆の保養所「ヒポクラティック・サナトリウム」の運営を通じて、これまでに5万人近くの患者の健康増進、体調改善・回復を実現したカリスマ医師。著書は『「体を温める」と病気は必ず治る』（三笠書房）、『生姜力』（主婦と生活社）、『「医者いらず」の食べ物事典』（PHP研究所）など、300冊を超える。
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「医者いらず」な栄養の宝庫：りんご
「1日1個のりんごは医者いらず」といわれているほど栄養豊富なりんご。漢方医学でも、治癒力・免疫力を高める食材として古くから親しまれてきました。
りんごには、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、酵素、有機酸、数種のミネラルのほか、腸内の善玉菌を増やすオリゴ糖、活性酸素を減らすポリフェノール、便通をよくするペクチンなどが豊富に含まれており、がんや炎症、アレルギーなどさまざまな病気の予防・改善に役立つといわれています。消炎作用もあるので、気管支炎や肝炎、膀胱炎の改善にも注目されています。りんごの代表的な栄養素、ポリフェノールを効率よく摂取するには皮ごと食べるのがおすすめです。また、カットしたりんごの場合は、切り口が空気にふれるとポリフェノールが酸化して変色してしまうので、切ったらすぐに食べるようにしましょう。芯や種のまわりにも栄養素が豊富に含まれていますが、種には毒性があるので注意して。
【選び方】
色が明るいもの。とくに、お尻の色が鮮やかでにごりのないものがいいでしょう。硬く、重量感のあるものを選んでください。
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元気を補い気力を充実させる：さくらんぼ
さくらんぼは、漢方では元気を補う果物といわれており、気力の充実や消化促進を働きかけます。主成分は、ブドウ糖と果糖の糖質。リンゴ酸やクエン酸などの有機酸も含んでいるため、疲労回復に役立ちます。柄（え）には利尿作用を促進する成分も。陽性体質の人はそのまま、陰性体質の人はさくらんぼ酒やジャムにして食べるのがおすすめです。
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ブドウ糖がエネルギーになる：ぶどう
ぶどうの主成分は、体内ですぐエネルギーに変わるブドウ糖。そのため、主な効能としても疲労回復と体力増強が挙げられます。漢方でも、滋養強壮や造血作用、食欲増進、血行促進などたくさんの働きをもつ果物とされています。ポリフェノールは、主にぶどうの皮に多く含まれており、その抗酸化作用が病気予防になります。
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豊富な食物繊維で便秘解消：プルーン
プルーンといえば、便秘解消に効果のある食べ物として有名です。プルーンに豊富に含まれている食物繊維や緩下物質が便秘を解消してくれます。プルーンはすももの一種ですが、ドライフルーツとして流通しているものがほとんど。鉄、ビタミンA、カルシウム、カリウムといったビタミンやミネラルも多分に含まれた健康食品です。
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（抜粋）
TJ MOOK『体を温める！ しょうが味噌でずっと健康！』
監修：石原結實
編集：野村枝里奈（EYEBOX）
文：須川奈津江
撮影：柴田佳彦、萩原一秀（EYEBOX）
写真協力：Shutterstock
WEB編集：FASHION BOX
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