体にとって冷えは大敵。石原結實先生が冷えを解消する、穀類の食べ物を教えてくださいました。色の濃い食材が体熱アップに効果的ですよ！
このコンテンツの監修者は……
石原結實 （いしはら ゆうみ）さん
【Profile】
1948年、長崎市生まれ。長崎大学医学部卒業、同大学大学院医学研究科博士課程修了。現在、イシハラクリニック院長として漢方薬と食事指導による治療法を実践。メディアへの出演や書籍の出版、講演会などの実施に加え、伊豆の保養所「ヒポクラティック・サナトリウム」の運営を通じて、これまでに5万人近くの患者の健康増進、体調改善・回復を実現したカリスマ医師。著書は『「体を温める」と病気は必ず治る』（三笠書房）、『生姜力』（主婦と生活社）、『「医者いらず」の食べ物事典』（PHP研究所）など、300冊を超える。
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血管を強化して脳の働きをよくする：そば
「そば75日」といわれるように、種をまいたあと50～75日という早さで収穫されることから、古来、重宝されてきたそば。育てる際にもあまり手間がかからないため、救荒作物としても人の命を支えてきました。そばは、主食では唯一の体を温める食べ物です。消化吸収がよく、素早くエネルギーに変換されるだけでなく、食物繊維が豊富なため、胃の中で水分を吸収、膨張して腹持ちをよくします。
そばに含まれるルチンには、血管を強化して高血圧や動脈硬化を予防する働きがあります。また、ソバポリフェノールやコリンなど、脳の記憶細胞の破壊や認知症を防ぐ栄養素も含まれています。そばのアミノ酸には脂肪の増加を抑える作用もあり、体脂肪の蓄積を防ぐ効果も期待できます。江戸時代の薬学書『本朝食鑑（ほんちょうしょっかん）』には、気分をおだやかにし、胃腸の老廃物を排出する、という旨の記述もあります。そのほかには、鉄分、カルシウムなどのミネラル、ビタミンB1、B2なども豊富です。
【選び方】
色が黒いほどそばの栄養素が詰まっています。つなぎの小麦粉がなるべく少ないものを選びましょう。
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白米より優れた栄養価をもつ食材：玄米
稲からもみ殻だけを取り除いた玄米は、栄養価、健康効果ともに白米より断然優れた食材といえるでしょう。鉄、カリウム、マグネシウムなどミネラル類の含有量は白米をすべて上まわっていますし、米の消化吸収に必要なビタミンB1、B2は白米の5倍。食物繊維は白米の6倍で、腸内の余剰物の排出を促し、生活習慣病を防ぎます。
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小麦の栄養を丸ごと食べる：黒パン
小麦を丸ごと挽いた黒パン（全粒粉パン）は、白パンにはないビタミンB1、B2、Eなどのビタミン類のほか、鉄、亜鉛、銅、マグネシウムなどのミネラル類、食物繊維、ポリフェノール類が豊富に含まれています。そのため、最近ではがんや病気の予防食としても注目されています。体を温める肉類と一緒に食べるのがおすすめです。
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抗酸化力を高めて老化を防ぐ：小豆
漢方では「赤小豆」と呼ばれ、脚気（かっけ）や心臓病、腎臓病、便秘に効くとされてきました。小豆には、サポニンというポリフェノールが含まれています。サポニンには、抗酸化力を高め、老化を予防したり、病気の原因となる活性酸素を除去したりする効果があります。また、むくみがある場合は、利尿作用も発揮してくれます。
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（抜粋）
TJ MOOK『体を温める！ しょうが味噌でずっと健康！』
監修：石原結實
編集：野村枝里奈（EYEBOX）
文：須川奈津江
撮影：柴田佳彦、萩原一秀（EYEBOX）
写真協力：Shutterstock
WEB編集：FASHION BOX
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