スマホは生活に欠かせない便利な道具。そんなスマホについて、各家庭のルールを知るため、自らも3人の子どもを持つライターが直撃取材! どの家庭でも参考になりそうなスマホルールを聞いてきました。今回はK山さんのお宅のルールをご紹介します。
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娘を信頼しすぎた結果、事件が発生!
K山さんのお宅では、長女が中学生になるのと同時にスマホを買い与えました。3年間にわたる塾通いの末、中高一貫の私立に合格。そのお祝いと記念を兼ねてのプレゼントでした。長女は真面目で素直な子のため、乱用や悪用をすることはないだろうと思っていたそうです。
明確なスマホルールは設けず、「遅い時間まで使ったらダメだよ」「友だち同士のSNSのトラブルに巻き込まれないようにね」と、やんわりと注意する程度。両親は娘のことを信頼し、完全に使用方法をゆだねていました。
異変が起こったのは夏休みに入ったあたりのことです。お父さんのクレジットカードの引き落とし額が、2カ月続けて通常より数万円多くなっていることに、通帳を見て気づきました。お父さんは接待や打ち合わせ、出張などで頻繁にカードを使う、自営業の社長さん。カード使用が重なって請求額が増えるケースは過去にもあったため、このときは「そんなに使ったっけ?」と首を傾げながらも、ちゃんと請求書をチェックしなかったそうです。
ところが、その次の月はそこからさらに数万円、通常よりも10万円以上多く引き落とされていることが発覚。「これは絶対におかしい」と確信し、細かく調べました。すると、なんと犯人は中1の長女だったのです。
お父さんが娘にプレゼントしたスマホは、自分名義で契約した2台目。あまり深く考えずにクレジットカードの情報を登録し、IDとパスワードが長女にすぐにわかる状態で渡してしまっていたのでした。
長女を問い詰めると、すぐに自分の仕業であることを白状し、大泣きしながら謝ってきました。最初は常識的な使い方をしていたけれど、あるときソーシャルゲームにハマってしまい、そこで仲間ができ、「ガチャ」と「時短」に対する欲求を抑えることができずに課金してしまった。悪いことだとは自覚しつつも、両親が何も言ってこなかったため、調子に乗ってエスカレートしてしまった、と。これが事の真相でした。
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失敗から学んでスマホルールを設定
お父さんは娘を叱りつつも、自分自身の責任が大きいことも痛感。スマホを取り上げることはせずに、親子でスマホの使い方についてしっかり話し合う時間をつくりました。そのときに設定したのが、下記で紹介するK山家の5つのスマホルールです。
大げさに言うと“諸悪の根源”はソシャゲにあったので、プレイすることと、SNSのツールとして見ず知らずの人たちと接点を持つことをまずは禁止しました。もちろん、自由に課金できないように名義や設定を変更したことは言うまでもありません。
同時に、使用条件についても、厳しくないと言える範囲の制限を設けることにしました。まずは学業第一ということを念頭に、帰宅したら宿題を優先。宿題が終わるまでは、お父さんがスマホを預かるかたちにしました。サラリーマンには無理なルールですが、自営業のお父さんは仕事場と自宅がイコールのため、実現できたのだそうです。
そして、食事中は家族との会話の時間を確保するため使用不可に。さらに、夜更かしの原因をつくらないためにも、auの「あんしんフィルター」を利用して、深夜早朝は自動的に使えなくなるように設定しました。
世の中には同じ過ちを繰り返す人がいますが、過ちを経験したことにより成長を遂げ、2度と失敗しないように努力できる人もいます。K山家の長女は典型的な後者のタイプ。もともと真面目な性格ということもあり、中3になった現在はルールと節度を守ってスマホを使用していると言います。
4つ離れた弟の長男は現在小5で、お姉ちゃん同様、中学生になったタイミングでスマホを買い与えることを計画中。その際は、お姉ちゃんが起こした"事件"について説明し、あらかじめルールを決め、それを守れるという約束ができてはじめて渡すつもりとのことです。
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わが家のスマホルール五カ条
一、ソーシャルゲームのプレイは禁止
一、ソーシャルゲームで見ず知らずの人とつながりを持たない
一、学校から帰宅後は宿題完了確認まで父親が預かる
一、食事中は充電器につないで視界に入らないようにする
一、auの「あんしんフィルター」により23時~翌朝6時の間は使用不可に設定
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(抜粋)
取材・文/岡田 大
イラスト/Illust AC
写真提供/Photo AC
編集/小山田花子(OT EDIT)、高野成光(OT EDIT)
WEB編集/FASHION BOX
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※ 記事に掲載されている情報は、いずれも2019年9月時点のものです
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