[断捨離®]の生みの親が伝授! “捨てるor捨てない”を決める3つの基準

[断捨離(R)]の生みの親が伝授! “捨てるor捨てない”を決める3つの基準

「断捨離(R)」という言葉は知っていても「とにかくモノを捨てること」と勘違いしている人が多いのでは? 提唱者のやましたひでこさん曰く、「『断捨離(R)』は、捨てる行為をくり返すことで環境を快適にし、心も整えていこうとすること」。つまり、“心地よく暮らすためのメソッド”で、ただ単に何もかも捨ててしまうことではないのです。モノを吟味し、不要なモノは捨てることで、暮らしの新陳代謝を促す。やましたひでこさんに、正しい「断捨離(R)」を教えていただきました。

《目次》
「捨てられない」マインドから脱出する
モノを出して俯瞰し、ふるいにかけて選びなおす
モノを捨てるためのKEYWORD
これからの人生に合った道具と衣装を選びなおそう
やましたひでこさんのプロフィール

“断捨離(R)=とにかく捨てる”は間違い! やましたひでこさんに聞いた正しい断捨離(R)

「捨てられない」マインドから脱出する

・「面倒くさい」

面倒だから、何かと理由をつけて行動を起こさない状態。モノと向き合い、ケアすることから目を背けて、モノがたまっていくことを諦めないで。

・「もったいない」

「まだ食べられる」「まだ使える」から、「もったいない」と考えてしまう。モノを捨てることに罪悪感や後ろめたさを抱くことはやめましょう。

・「せっかく」のモノだから

アルバムや賞状など思い出の品々は「せっかくだから」と残しておきたくなるもの。しかし、それは過去に執着している証し。これから先の暮らしへ目を向けて。

「断捨離(R)」したいなら真っ先に捨てるべき3つのキーフレーズ

モノを出して俯瞰し、ふるいにかけて選びなおす

STEP 1 モノを出して俯瞰する

食器棚や押入れ、クローゼットなどに収納されているモノを水平面にすべて出してみましょう。「こんなにあった」「こんなところにあった」と気付いたり、存在を忘れていたモノが出てきたりします。

STEP 2 ふるい1:「ゴミ・ガラクタ」は捨てる

「壊れている」「汚れている」「使えない」「存在を忘れていた」などのモノは即処分しましょう。捨てて困ることなんてほとんどないはずです。手放すことで、新しいモノとの出合いが待っていますから、安心して捨ててください。

STEP 3 ふるい2:「自分軸」と「時間軸」の関係性を意識

「せっかくもらったモノだから」「まだ使えるし」と悩んだら、夫や子どもなどの他人ではなく「自分」、過去・未来ではなく「今」に注目してジャッジを。“自分軸”と“時間軸”を意識すれば「今の自分」に本当に必要なモノを絞り込めます。

STEP 4 ふるい3:「要・適・快」で選び抜く

最後は、「必要か(要)」「ふさわしいか(適)」「心地よいか(快)」の3つの視点で選び抜きます。便利でまだ使えても、なくて困らなければ「不要」、昔は大切でも今の自分に合わなければ「不適」、長年使っているモノでも違和感があれば「不快」と心得て。

断捨離(R)で部屋がスッキリ! もう家を散らかさない片付けのコツ まとめ

モノを捨てるためのKEYWORD

□モノとして使えないゴミを処分

□機能するけど使っていないガラクタを処分

□なくても困らない不要なモノを処分

□自分にふさわしくない不適なモノを処分

□自分の感性で不快なモノを処分

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これからの人生に合った道具と衣装を選びなおそう

[断捨離(R)]の生みの親が伝授! “捨てるor捨てない”を決める3つの基準
出典: FASHION BOX
今までは家族を軸とした舞台でサポートに徹していた人も、これからは自分が舞台の主役。家族という舞台の役から降ろされ、寂しさを感じているかもしれませんが、主役をはれる大チャンスと捉えましょう。

「新しい舞台では、今の自分を軸とした道具と衣装を選びなおさなくてはいけません。夫婦二人の家族や、一人暮らしの方の場合でも、40代50代になると、これまでとは人生のステージが、大きく変わってきます。そのうえで、すべてのモノを出して俯瞰で見て、ふるいにかけてみましょう。他人軸で考えていたため捨てられなかったモノは処分を。さらに、これから必要になるかも、昔買った大事なモノだから、など未来や過去ではなく、今という時間に当てはめて選び抜いてください。『今の自分に必要なモノ』『新しい人生に連れていきたいモノ』だけを残すんです」

「『断捨離(R)』は、地道にコツコツ取り組むもの」と、やましたさんは言います。私たちは生きている限り、散らかし、モノをため込んでいきます。毎日お風呂に入るように「断捨離(R)」を続けていきましょう。

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教えてくれたのは……

やました ひでこさん

[断捨離(R)]の生みの親が伝授! “捨てるor捨てない”を決める3つの基準
出典: FASHION BOX
プロフィール:一般財団法人 断捨離(R)代表。ヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」に着想を得た「断捨離(R)」メソッドを構築し、関連書籍は11か国語に翻訳。国内累計400万部を超える。近著に『シニアの断捨離』(宝島社)、『公式本 ウチ、断捨離しました!』(大和書房)がある。

※ 「断捨離(R)」は、やました ひでこ個人の登録商標です
※ 画像・文章の無断転載はご遠慮ください
photograph_Yumi Furuya[SORANE]
styling_Shoko Sakamoto
edit & text_Mizuki Sakaguchi
thanks_AWABEES, UTUWA
大人のおしゃれ手帖 2020年3月号
web edit_FASHION BOX, Satoko Ishikawa[vivace]
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