健康とお掃除に関わる問題で、よく寄せられる疑問を集めました。共働きの忙しいご家庭や高齢のご家庭の方でも効率的にお掃除をする方法や、寝具の掃除頻度など、Q&A形式で学びましょう。
教えてくれたのはこの方
松本忠男(まつもとただお)さん
株式会社プラナ代表取締役、ヘルスケアクリーニング株式会社代表取締役、日本ヘルスケアクリーニング協会代表理事。東京ディズニーランド開園時の正社員、ダスキンヘルスケア勤務を経て、亀田総合病院のグループ会社に転職。清掃管理者として約10年間、現場のマネジメントに従事。1997年、医療関連サービスのトータルマネジメント事業を目的として、株式会社プラナを設立。これまで数多くのスタッフを指導してきた経験や、現場で体得したノウハウを、医療、介護施設、清掃会社などに提供している。現在は、スポーツと掃除を融合させたSOZY SPORTSを提唱するなど、健康と掃除に関する新しい取り組みに挑戦している。著書に『健康になりたければ家の掃除を変えなさい』(扶桑社)。
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こんなときどうする? お掃除Q&A
Q1. 部屋に日が入らず年中ジメジメ。何か対策はある?
A. ジメジメした環境はカビの温床。可能な限り水分を拭き取って
カビの発生を防ぐためにも、できるだけ水分を拭き取り、ホコリをためないことを心がけましょう。室内の風通しを良くすることも大切ですが、車の往来が多い場所や公園など土砂が多い場所の場合、大量の排気ガスや土砂が室内に持ち込まれるため注意が必要です。空気清浄器や除湿器を使っての除湿のほか、サーキュレーターの活用がおすすめです。サーキュレーターの風を壁に当て、風を回すと風通しが良くなります。
Q2. こまめに掃除ができない場合、最低限やった方がいい掃除は?
A. ものを減らし掃除しやすい環境をつくろう
共働きの忙しいご家庭や高齢のご家庭など、こまめに掃除をすることが難しい場合は、最低限掃除をすべき場所を理解し、効率的に汚れを取り除くことが大切です。例えば、ホコリは壁沿いや家具などのもの沿いにたまる性質があるので、隅を中心にした掃除の組み立てがポイントです。また、不要なものを減らし、整理収納を心がけるだけでも、掃除の負担は減らせます。
Q3. 寝具はどのくらいの頻度で掃除すればいい?
A. ダニの繁殖・発生時期はこまめに洗いしっかり乾燥させよう
寝具を洗う頻度については使い方や生活習慣によっても異なるため、一概には言えませんが、梅雨時期から夏にかけてのダニの繁殖期、ダニが多く発生する時期は特に増やした方が良いでしょう。また、洗った後の完全乾燥は必須です。寝具をこまめに洗えない場合は、枕の上、枕の下、掛け布団の顔が当たる部分にタオルを敷いておき、毎日交換するのがおすすめです。
Q4. 布団クリーナーを愛用中。天日干しをしなくても大丈夫?
A. 天日干しの必要はなし! ホコリが飛散しないよう注意を
布団クリーナーを使う場合、天日干しはしなくても問題はありませんが、クリーナーで布団を吸うときに布団が波打つことで、ホコリの飛散が激しくなるため、ゆっくり、丁寧に吸うことを心がけてください。寝具からのホコリの飛散を最少に抑えるには、粘着ローラーで静かに貼りつける方法もおすすめです。
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(抜粋)
TJ MOOK『カビ・ホコリ・菌を撃退! 家の「正しい」掃除ワザ』
https://tkj.jp/book/?cd=TD295569
監修:松本忠男
編集協力/引田光江、齋藤那菜(グループONES)
執筆/上野真依(MANICO)、内田桃孔
イラスト/藤井昌子
撮影/竹内浩務、北原千恵美
編集/FASHION BOX
(TJ MOOK『カビ・ホコリ・菌を撃退! 家の「正しい」掃除ワザ』)
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