日本から直行便で3時間半ほどのところにある台北。おいしいものがあふれて、親日家で温厚な国民性なので、一度行くとなんだか心を奪われてしまうと評判です。そんな魅力がつまった国で、エッセイストの柳沢小実さんと、とびきりのスイーツを味わってきました!
案内してくれたのは……
柳沢小実さん
エッセイスト。『わたしのすきな台湾案内』『わたしのすきな台北案内』(ともにマイナビ出版)を執筆。現在も定期的に台湾に通い、北京語も勉強中。
女性二人がはじめた洗練されたパティスリー
Quelques Pâtisseries 某某。甜點(ケイクス パティスリー モゥモゥ ティエンディエン)
国内の伝統と海外の文化を取り入れたお店が増える中、特に柳沢さんの心を射抜いたパティスリーがこちら。フランスで修業をした女性二人が開店し、台湾茶、台南産のマンゴーなど、国内の素材を活かした創造性の高いスウィーツを提供する。「チョコレートでコーティングされた鉄観音のケーキ(写真左・180元)はお茶の香りが効いていておいしい」。期間限定の桃のケーキ(230元)とレモンのドリンク(150元)を添えて。
フランスのホテルやレストランで働いた経験のあるオーナーとパティシエ。
落ち着いた高級住宅街の中にポツンとあるお店は、入り口の緑が目印に。内装は日本やアメリカのカフェを参考にし、アンティークの家具を配置。
Quelques Pâtisseries 某某。甜點
住所:台北市大安区安和路一段102巷23号
TEL:02-2755-4097
営業時間:13:00~19:00、月火休
バーナーで焼き上げて完成! かき氷も進化しています
金雞母(ジン ジー ムー)
新しいもの好きな台湾人の間で今ブームになっているのは進化形かき氷。特に去年開店した、金雞母のクレームブリュレの紅茶かき氷(180元)に注目が集まっています。氷の中には鉄観音ゼリーと、白玉タピオカを忍ばせ、一口ごとに味と食感に違いが。上をあぶったきっかけは「もともとフランス菓子のシェフが考案したかき氷なんです。クリームと氷がなじむように、改良を重ねました」と店主。
氷の中に食感豊かなゼリーをトッピング。
歴史ある東門市場近くにあり、市場帰りの客も立ち寄るという。
金雞母
住所:台北市中止区杭州南路一段143巷36号
TEL:0908-232-108
営業時間:火~土12:00~20:00、日12:00~19:00、月休
罪悪感の少ないヘルシースウィーツ 絶対に食べてほしい老舗の味
豆花荘(ドウフアジュアン)
1965年創業の豆花の人気店が去年リニューアル。「保存料を使わずに、材料はいいものだけを提供しています」と店主。柳沢さんがトッピングした香ばしいゆでピーナッツは土壌のいい東部・宜蘭という国内の地域から仕入れたもの。ふんわり甘い金糖のシロップとプルプルの豆花は心がほぐれるおいしさです。暑い日はシャーベット状の金糖(無料)を追加しても◎。
タロイモ、くずきりなど、味わい豊かなトッピングは30種以上。
深夜まで営業。外でお酒を飲む風習のない台湾では、シメに豆花を食べるのが定番なんだとか。
豆花荘
住所:台北市大同区寧夏路49号
TEL:02-2550-6898
営業時間:10:00~翌1:00、不定休
台北イチと言いたい! ゴロゴロマンゴーの贅沢かき氷
緑豆蒜啥咪(リュートウスアンシャーミー)
「台北のかき氷屋さんの中でもマンゴーの質と量が群を抜いてる!」と柳沢さんも現地コーディネーターも口をそろえる絶品かき氷。台湾マンゴーの中で最もおいしいと評判の屏東産のアップルマンゴーを贅沢にトッピングし、その上から黒糖、マンゴーソース、練乳、ミルクをたっぷりと。濃厚なのに、後味はすっきりしています(200元)。
もうひとつの看板メニューの緑豆蒜は、黒糖シロップに緑豆、黒きくらげ、白玉などをのせた屏東地方の伝統的なスウィーツ。ホットとアイスを用意(どちらも小 55元)。
緑豆蒜啥咪
住所:台北市中山区伊通街106巷6-1号
TEL:02-2502-6885
営業時間:月~金12:00~20:30、土13:00~19:30、日休
(リンネル編集部)
photograph: Miho Kakuta
text: 柳沢小実, P.M.A.Tryangle
edit: FASHION BOX, P.M.A.Tryangle
※ 文中の店舗情報は『リンネル』2018年10月号 取材時に基づきます。現況とは異なる可能性もあります
※ 画像・文章の無断転載はご遠慮ください
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