疲れる靴や肩こりするバッグとはサヨナラしませんか? 最近は、足の研究から生まれた高機能シューズや、身体の構造を考えたバッグがいろいろあり、しかもおしゃれ! 靴の選び方やバッグの持ち方を専門家が伝授します。負担が減って姿勢が整い“ラクでキレイ”が叶います。
リュックにもトートにもなる2wayバッグが嬉しい! アウトドアやビジネスでも!
《目次》
●3本のストラップが“歩きやすさ”と“おしゃれ”の秘密
●足幅は自分が思うより細い。ジャストサイズを選んで
○体によい靴選びのポイント
○サンダルは体重移動を支えられるものを
○かかとの硬さのチェック方法
●背中に沿う“しずく型”で首や肩が驚くほどラクに
●“バッグ疲れ”を防ぐコツは身体に近づけて持つこと
○リュックサックは背骨に沿うように
○ショルダーバッグは身体に近づけて
●教えてくれたのは……
3本のストラップが“歩きやすさ”と“おしゃれ”の秘密
サンダル¥20,000/オルフィック(アルファPR)、カシュクール¥72,000、ワンピース¥58,000/ともにヤエカ(ヤエカ ホーム ストア)
スニーカー用のソールを使用したタウンサンダル。デザイン性にも優れたストラップが歩行時の体重移動に沿うように足を固定してくれるので、長く歩いても疲れにくい。
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足幅は自分が思うより細い。ジャストサイズを選んで
「よい靴とは、“足の親指の腹で地面を蹴り、かかとから着地する”という歩行の動きを邪魔せず支えるもの。そのため、足指の付け根が曲がる、かかとが硬いなど、下の5つが靴選びのポイントです」
というのは理学療法士の田中尚喜先生。最近、幅広で柔らかい靴が人気ですが、幅が広すぎると前にずれて変形につながることも。大切なのはジャストサイズ。一度、専門店で足幅などを測り直すのもおすすめです。
体によい靴選びのポイント
サンダルは体重移動を支えられるものを
サンダルはかかとがないので、甲の押さえが特に重要。歩行時の体重移動(かかとから足の外側を通って親指へ)に沿ってストラップなどで固定されていればOK。
かかとの硬さのチェック方法
かかとを片手で持ち上げ、もう片方の手で内側から押します。かかと部分の底が曲がりにくいものが◎。
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背中に沿う“しずく型”で首や肩が驚くほどラクに
バッグ[W28×H49×D17、395g]¥14,000/ヘルシーバックバッグ日本公式オンラインストア、ジャンプスーツ¥64,000/オーラリー、Tシャツ¥14,000/サイベーシックス(マスターピースショールーム)
カイロプラクティックの専門家と医師が共同開発。しずく型は人間工学に基づいて背骨の曲線に沿うように考案されたデザインで、首や肩の一部に圧力が集中せず、快適に背負い続けられます。内外のポケットも便利。
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“バッグ疲れ”を防ぐコツは身体に近づけて持つこと
バッグのせいで肩こりや腰痛になるときは、持ち方に問題あり。「バッグが身体から離れると負荷が増します。身体に近づけて持ちましょう」と田中先生。下図を参考に見直して。
リュックサックは背骨に沿うように
背骨に沿わせると、背中全体に負荷が分散し、軽く感じられます。
肩ひもが長いと、肩と腰に負荷が集中し、肩こりや疲労の原因に。
ショルダーバッグは身体に近づけて
バッグに手を添えて身体に近づけるだけでも肩への負荷は軽減。
ストラップが長すぎると片方の肩への負荷が増すので、腰の近くに調整を。
教えてくれたのは……
田中尚喜さん(たなか・なおき)
【プロフィール】
「JCHO東京新宿メディカルセンター」リハビリテーション士長。理学療法士。著書『百歳まで歩く 正しく歩けば寿命は延びる!』(幻冬舎文庫)が幅広い世代に支持される。
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※ バッグは[W幅×H高さ×Dマチ、重さg]で、単位のないものはすべてcmです
※ 画像・文章の無断転載はご遠慮ください
photograph_Chiemi Nakajima
styling_Asuka Ishii
hair & make-up_Kyoko Fukuzawa
model_Yoko Yama
illustration_Tomoko Shinozuka
text_Keiko Nakayama
(大人のおしゃれ手帖 2020年6月号)
web edit_FASHION BOX, Shoko Taniguchi[vivace]