これまで幾度も塗り替えられてきた「筋トレの常識」。いざトレーニングを始めても、なにが正しくて、なにが間違いなのか、情報がありすぎて迷ってしまう……、という人も多いのではないでしょうか。 そんな筋トレの常識を最新情報から解説。なかでもよく話題にあがる「筋トレのタイミング」について、理学療法士・トレーナーの庵野拓将先生に伺いました。
≪目次≫
●筋トレに効果的なタイミングは?
●教えてくれたのは……
筋トレに効果的なタイミングは?
Q.筋トレはどのタイミングに行うのがもっとも効果的でしょうか? 午前中ですか? それとも夜ですか?
A.長期継続するのであれば時間帯での差はありません
以前はよく、こんな風に言われていました。「筋トレのゴールデンタイムは午後6時である」と。
概日リズム(体内時計)にもとづくと、肉体が、もっとも活性化している夕方に行ってこそ効果が出るとの考え方から導き出されたものです。
しかしながら、2019年にビクトリア大学が報告した研究結果では、この常識が覆されています。平均11週間(約3カ月間)という長期に筋トレを継続している場合は、朝でも夕方でも筋トレによる筋力増強、筋肥大の効果に差はないことが示されています。ここからわかることは、長期で続けられるのであればどの時間帯でも同じ効果を得られますが、短期であれば夕方がもっとも効果が高いということです。
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●教えてくれたのは……
理学療法士・トレーナー、博士(医学)
庵野拓将(あんの・たくまさ)先生
【Profile】
大学院修了後、大学病院のリハビリセンターに勤務。怪我や病気を患った人々からアスリートに至るまで、これまで延べ6万人に肉体づくりを指導してきた。大学病院においては、世界最先端の研究成果をトレーニング現場にフィードバックすべく、研究発表、論文執筆にも精力的に取り組んでいる。筋トレ、スポーツ栄養学をはじめとする最新の研究報告を紹介するブログ「リハビリmemo」主宰。著書に『科学的に正しい筋トレ 最強の教科書』(KADOKAWA)がある。
ブログ :「リハビリmemo」
ツイッター:「庵野拓将 @takumasa39」
(抜粋)
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監修:庵野拓将
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構成:近藤隆夫
編集協力:SLAM JAM、廣井章乃、村中崇
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WEB編集:FASHION BOX、株式会社エクスライト