足の痛みは、合わない靴を履き続けていることがおもな原因ではありません。足のアーチの崩れに、足首&股関節のかたさが加わり痛みになることが多いんだとか。アーチの状態も歩き方のくせも、靴底を見れば一目瞭然だと専門家の桑原先生は言います。本記事では、そんな靴底のチェックの仕方や、痛みを伴うおもな足のトラブルをご紹介します。
このコンテンツの監修者は……
足のクリニック 表参道
桑原 靖(くわはら・やすし)院長
【Profile】
大学病院の形成外科を経て開業。外反母趾などの一般的な疾患から、糖尿病性神経障害による足病変まで、足の疾患全般が専門。
いますぐ、靴底の減り方をチェック
かかとのやや外側から着地するのが正しい歩き方。正常なのは(1)だけ
(1)やや外側が減っている
かかとのやや外側→足裏全体→親指の付け根の順に地面を蹴るのが正しい歩き方なので(1)は正常。
(2)中心が減っている
(2)は、かたく縮んだアキレス腱に引っ張られ、体が後ろに傾き、重心が中心からかかとに偏ってしまいます。この状態だと、体がバランスを取ろうとして前かがみになるため、腰痛や股関節痛の原因に。
(3)内側が減っている
かかとが内側に傾いた(3)は、足のアーチの歪みが顕著なため、外反母趾や巻き爪などのトラブルを起こしやすくなります。
(4)外側が減っている
(4)は、本来正面を向くはずの膝が外側を向いていることでふくらはぎの骨がねじれ、足首や膝に負担がかかります。
(5)左右非対称
左右で靴底の減り方が違う(5)は、どちらかの足のかかとが内側に傾いていて重心が偏っているか、左右の足の長さが違っているか、です。左右差1〜2㎝以上は、片方の膝や股関節に負担がかかり、痛みの原因に。
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痛みを伴うおもな足のトラブル
<巻き爪>
足の爪が内側に曲がった状態。親指が地面を踏みしめて体重をかけるとき、爪に均一な力がかからないと中途半端に浮いてしまい、爪が丸まってしまいます。浮き指や寝たきりの人、外反母趾、扁平足の人は巻き爪になりやすい。扁平足の人はインソールを使うなど、巻き爪の原因を取り除きつつ、巻いた爪をワイヤーで矯正するか、あるいは手術をするケースが多い。
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<ウオノメ・タコ>
写真提供/足のクリニック 表参道
ウオノメは、皮膚の角質層が厚くなったところにできたかたい芯。ヒールの高い靴を履いたときなど、足の指の付け根で地面を押し、ねじるような動作をするとできやすいです。芯が足の中に食い込み、神経を圧迫すると痛みを感じます。タコは、特定の場所に過度の圧力が加わることで、皮膚表面がかたくなった状態。ともに、インソールで指にかかる力を分散させたり、専用の器具で芯を削る治療を。
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外反母趾の人は、親指の外側にタコができやすく、親指が使えないと隣の指に踏み返しポイントが移り、こちらもタコに。扁平足の人は、足の付け根にウオノメができやすい。
<外反母趾>
写真提供/足のクリニック 表参道
足の親指の付け根が飛び出し、親指が小指側に曲がってしまった状態。初期は痛みが強く、進行すると痛みはなくなることが多い。骨格構造などの遺伝的な要素が大きく、ハイヒールなど生活習慣による影響は、おもな原因ではない。初期であれば、インソールで崩れたアーチを支えるだけで痛みが軽減することも。根本治療は手術が有効。
イラスト/木波本陽子
WEB編集:FASHION BOX
(素敵なあの人2020年1月号)
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