目の前の仕事や家事に追われ、常に不安や焦りできゅーっとしている人も多いことでしょう。交感神経のエンジンがフルスロットル状態では、免疫力にもよくありません。メディアにも多数出演している工藤孝文先生考案の、気分転換の方法を紹介します。
≪目次≫●完全に脱力して物事を客観的に見てみる
●「死んだ」と思って思考をゼロにしてみる
●教えてくれたのは……
完全に脱力して物事を客観的に見てみる
疲労やストレスで「もうオーバーヒート寸前!」と感じたときは、目を閉じて、いったん「死んだふり」をしてみてください。座った姿勢でも寝転んだ姿勢でも、とにかくだら~ん、と完全に脱力して、「もう自分は死んでこの世にはいない」と本気で思うのです。すると、それまでは自分が当事者として、主観的に見ていた目の前の物事が、どうでもよくなります。一歩引いて客観的に見られるようになり、不思議と気持ちが軽くなるのです。
「まさか」「バカバカしい」と思う人もいるかもしれませんが、私自身、悩みの沼にハマりそうになったとき、これで何度も救われました。いくら焦ったって、一気にすべてが片づくわけではありません。「死んだふり」は、それを思い出させてくれるのです。
この作業は開き直りや問題放棄、逃げではありません。自分の体を守り、新鮮な心と体で未来に進むための儀式だと考えましょう。暴走寸前の交感神経にブレーキをかけ、副交感神経を優位にするために必要な儀式なのです。
「死んだ」と思って思考をゼロにしてみる
考えてもどうしようもないことや、いくら悩んでも、すぐに解決できないことは起こり得るもの。一度「死んだ」と思って思考をゼロにしてみると、今抱えている悩みが他人事のように見えてきて、悩みや問題と冷静に向き合うことができるでしょう。
1分間でも本気で「死んだふり」をするだけで、心がスッキリしますよ。
糖尿病だと新型コロナ肺炎で重症化しやすいのはなぜ? 理由を医師が解説ヨーグルトでイライラ、落ち込みが解消!? 驚きの効果を工藤孝文医師が解説
教えてくれたのは……
工藤孝文(くどう・たかふみ)先生
【Profile】
福岡大学医学部卒業後、アイルランド、オーストラリアへ留学。帰国後、大学病院、地域の基幹病院を経て、現在は福岡県みやま市の工藤内科で地域医療に従事している。糖尿病・ダイエット・漢方治療を専門とし、NHK「ガッテン!」、日本テレビ系「世界一受けたい授業」、フジテレビ系「ホンマでっか!?TV」など、メディアに肥満治療評論家・漢方治療評論家として多数出演。日本内科学会・日本糖尿病学会・日本肥満学会・日本抗加齢医学会・日本東洋医学会・日本女性医学学会・日本高血圧学会所属、小児慢性特定疾病指定医。著書は『1日1杯飲むだけダイエット やせる出汁』(アスコム)、『女性専門の疲労外来ドクターが教える 疲れない大百科』(ワニブックス)、『心と体のもやもやがスーッと消える食事術』(文藝春秋)、『高血糖の9割は早歩きだけで治る!』(宝島社)など多数。
風邪薬で風邪は治らない!? 免疫力アップの重要性を医師が説く(抜粋)
書籍『新型肺炎に負けないからだをつくる! 医者が考案した究極のヨーグルト健康術』
著者/工藤孝文
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編集/神崎宏則(山神制作研究所)
取材・文/福田(渡邉)真由美、森田啓代、乙野隆彦(山神制作研究所)
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WEB編集/FASHION BOX