ワーカホリックとは? 仕事中毒になりやすい人の特徴や抜け出すための方法

「ワーカホリック」という言葉を聞くと、「働きすぎ」というネガティブなイメージを抱く人もいれば、「仕事熱心」というポジティブな印象を持つ人もいるでしょう。業種や役職、性別や年齢などにかかわらず、仕事をしている人であれば、誰でもワーカホリックに陥る可能性があるはずです。この記事では、ワーカホリックの意味や特徴などを詳しく解説していきます。また、ワーカホリックになりやすい人の性格や、ワーカホリックになったときの対処法をご紹介しましょう。

※本記事は『FASHION BOX』編集部員が自身の経験を踏まえて執筆しており、専門家によるものではありません

≪目次≫
●ワーカホリックとは?
○意味
○ワーク・エンゲイジメント
●ワーカホリックな人に多く見られる特徴
○常に仕事のことを考えている
○自分の健康よりも仕事を重視
○職場での評価や評判を過度に気にする
○プライベートは後回し
○趣味がない
●ワーカホリックに陥りやすい人の性格
○責任感が強い
○負けず嫌い
○自信がない
○完璧主義者
○思い込みが強い
●ワーカホリックへの対処法
○オンとオフの切り替えを明確にする
○趣味を見つける
○親しい人との時間を大切にする
○食事と睡眠をしっかりとる
○転職や異動を視野に入れる
●仕事と向き合うことは、自分と向き合うこと

 

ワーカホリックとは?

ワーカホリックとは?

仕事をしている人であれば、一度は「ワーカホリック」といえる状態になったことがあるのではないでしょうか。ここでは、ワーカホリックの意味や、ワーカホリックとよく比較される言葉である「ワーク・エンゲイジメント」の意味を解説していきます。

意味

そもそも、ワーカホリックとはどんな状態を意味する言葉なのでしょうか? 実用日本語表現辞典(weblio辞書)によると、以下のように説明されています。

一般的に、家庭の環境などを顧みず、仕事に打ち込みすぎている人を指す語。それにより、自身の健康を悪化させたり、家庭の環境を崩してしまうことなどが発生することがある。日本語では「仕事中毒」と言う。

※参照:実用日本語表現辞典(weblio辞書)

自分の時間や体調、家庭を犠牲にしてまでも仕事に打ち込んでしまうことをワーカホリックというようです。勤勉さ、真面目さ、責任感などから「もっと働かなければいけない」という思いに心を支配され、仕事に依存してしまうような状態とも考えられます。

ワーク・エンゲイジメント

ワーカホリックとともに語られることが多い、ワーク・エンゲイジメント。「令和元年版 労働経済の分析 ─人手不足の下での『働き方』をめぐる課題について─」(厚生労働省)では、その意味を以下のように説明しています。

ワーク・エンゲイジメントは、仕事に関連するポジティブで充実した心理状態として、「仕事から活力を得ていきいきとしている」(活力)、「仕事に誇りとやりがいを感じている」(熱意)、「仕事に熱心に取り組んでいる」(没頭)の3つが揃った状態として定義される。つまり、ワーク・エンゲイジメントが高い人は、仕事に誇りとやりがいを感じ、熱心に取り組み、仕事から活力を得て、いきいきとしている状態にあるといえる。

※参照:「令和元年版 労働経済の分析 ─人手不足の下での「働き方」をめぐる課題について─」(厚生労働省)

活力に満ち、熱意を持って仕事に没頭している人は、ワーク・エンゲイジメントが高い人といわれるようです。ワーカホリックといわれる人も仕事に励んでいるのですが、ワーク・エンゲイジメントが高い人のほうが、ポジティブに仕事に取り組んでいるといえるのかもしれません。

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ワーカホリックな人に多く見られる特徴

仕事中毒ともいわれるほど、業務に打ち込んでしまうワーカホリックな人。実際のところ、ワーカホリックな状態とはどのようなものなのでしょうか。ここでは、ワーカホリックな人に多く見られがちな特徴を集めてみました。すべてのワーカホリックな人に当てはまる特徴ではないかもしれませんが、何かしらの共通点が見い出せるはずです。

常に仕事のことを考えている

ワーカホリックな人は、常に仕事のことを考えてしまいます。就業前や就業後はもちろん、休日でも頭と心の中は仕事のことばかり。オンとオフの切り替えができていない状態ともいえるかもしれません。自主的な早朝出勤や残業が多いところも、ワーカホリックな人の特徴のひとつと考えられます。

自分の健康よりも仕事を重視

多少体調を崩しても、働き続けようとしてしまうワーカホリックな人。体調不良や睡眠不足といった不健康な状態でも、仕事を休んだり、手を止めたりしないことが多いかもしれません。自分の健康よりも、仕事を重視してしまいがちな人もいるでしょう。

職場での評価や評判を過度に気にする

ワーカホリックな状態に陥ると、職場での評価や評判が過度に気になる場合もありそうです。「こんなに働いているのだから、周囲に認められるべき」という承認欲求が強くなるからかもしれません。また、評価を気にするあまり、仕事に対して結果のみを重視するところも、ワーカホリックな人の特徴のひとつと考えられることもあります。

プライベートは後回し

自分のプライベートを後回しにしてしまいがちなワーカホリックな人。仕事のために家族や恋人との約束を破ったり、友人からの誘いを断ることも珍しくありません。何よりも仕事を最優先するのは、ワーカホリックな人の最大の特徴ともいえるでしょう。

趣味がない

ワーカホリックな人は、これといった趣味を持っていないこともあるかもしれません。仕事をしていないと落ちつかないため、生産性がないと感じる趣味に対して時間や労力を費やすことに罪悪感すら感じる人もいるようです。

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ワーカホリックに陥りやすい人の性格

ワーカホリックに陥りやすい人の性格
ワーカホリックに陥りやすい人の性格

自分の私生活を犠牲にしてまで、仕事に没頭してしまうワーカホリックな人。このような状態に陥りやすい人の性格に、共通点はあるのでしょうか。ここでは、ワーカホリックな人の性格の共通点について考えてみましょう。

責任感が強い

ワーカホリックな人は、責任感が強いことが多いでしょう。真面目であるため、無理難題を押し付けられても、会社やクライアントからの指示を受けた以上、何としてでも最後までやり遂げようと努力する人が多いのではないでしょうか。

負けず嫌い

負けず嫌いも、ワーカホリックな人が備えている性格のひとつかもしれません。プライドが高く、競争意識が強いため、人に頼ることが苦手で、誰かに相談することに抵抗を感じることもあるでしょう。

自信がない

自分への自信のなさも、ワーカホリックな人が持つ性格のひとつといわれています。自己肯定感が低いためか、どれだけ仕事をしても満足感を得ることができないのかもしれません。また、多くの仕事を抱えていても、頼まれたら断れないという人もいるでしょう。

完璧主義者

仕事に対して妥協を許さず、同僚や後輩にも自分と同じレベルで仕事に取り組むことを望む場合もありそうです。こだわりが強くて完璧主義者であるため、周囲から疎まれるほど仕事に打ち込むことも。それはまさに、ワーカホリックな人の典型的な性格ともいえるかもしれません。

思い込みが強い

「仕事を休めない」「定時で帰ってはいけない」「楽をすることは許されない」。そんな思い込みの持ち主も、ワーカホリックな状態に陥りやすいかもしれません。

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ワーカホリックへの対処法

現代社会において、「ワーカホリックな状態から抜け出せない」と悩む人も少なくないでしょう。ここからは、そんな人に向けた対処法をご紹介します。ポイントは、仕事とプライベートの線引きをすることや、心と体の健康を保つことのようです。

オンとオフの切り替えを明確にする

ワーカホリックな状態への対処法として、オンとオフを明確に切り替える習慣を身につけてみましょう。仕事とプライベートにしっかりと線引きができていれば、仕事だけにとらわれない広い視野や思考を持てるようになるかもしれません。また、そうすることで、結果的に作業効率を上げることにもつながる可能性があるでしょう。

趣味を見つける

仕事以外に熱中できる趣味を見つけ、自分の時間を確保できるようにしましょう。自分の時間を持てるようになると、自然と仕事だけの日常から解放されるかもしれません。また、気分転換や日頃のストレスを解消するためにも、趣味を持つことは最適な対処法といえるでしょう。

親しい人との時間を大切にする

家族や恋人、友人との時間を大事にしましょう。意識的に親しい人と会う場を設け、仕事以外の時間を作るようにしてみてください。大切な人と過ごす時間は、心身をリラックスさせ、自分を冷静に見つめなおす機会にもなるはずです。

食事と睡眠をしっかりとる

しっかりと食事や睡眠をとっていますか? 仕事に没頭できるのも、健康な体があってこそ。体調を崩してしまっては、仕事からの離脱を余儀なくされることも考えられます。健全な肉体と精神を養うためにも、食事や睡眠の重要性を理解しましょう。

転職や異動を視野に入れる

転職や異動など、職場の環境を変えてみるのもひとつの対処法です。同じ会社の上司や同僚よりも、友人知人のような第三者や、転職の専門家などに相談してみてください。自分で判断するよりも、冷静かつ的確なアドバイスがもらえるはずです。

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仕事と向き合うことは、自分と向き合うこと

業務の経験を集中的に積めば、仕事のスキルが上がることもあるため、ワーカホリックな状態は決して悪いことばかりではないはずです。ワーカホリックといわれる人の多くは、真面目で責任感が強く、仕事と真摯に向き合っていることでしょう。しかし、何事も過剰になってしまえば、自分を追い込むばかりではなく、愛する家族や恋人、友人までも犠牲にしてしまうことがあります。仕事と向き合うことは、自分と向き合うことです。オンとオフの切り替えをしっかりと実践し、自分を大切にすることを忘れず、ポジティブな気持ちで仕事に取り組んでいきましょう。

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編集/FASHION BOX
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