『リンネル』10月号の表紙に初登場を果たした杉咲花さん。ぱっつん前髪の印象が強い杉咲さんですが、今回の撮影では、いつもよりも大人っぽいダウンスタイルを披露。なんでも、これから撮影する作品の役作りのため、前髪を伸ばしている途中なんだとか。シックな秋のコーディネートも、そんな大人な杉咲さんの雰囲気にお似合いです。
《目次》●今ほしいのは「コーデのポイントになるような指輪やバングル」(杉咲 花)
●映画の原作は「ぐさっと刺されるような衝撃がありました」(杉咲 花)
●吉沢亮さん演じる楓にとって「秋好寿乃はまぶしい存在」(杉咲 花)
●Information……杉咲 花さん出演映画『青くて痛くて脆い』
●Profile……杉咲 花
今ほしいのは「コーデのポイントになるような指輪やバングル」(杉咲 花)
ワンピース¥117,000/フォルテ フォルテ(コロネット)[9月末入荷予定]
「(前髪が)今ちょうど中途半端な長さなので、どうすればいいかわからなくて。早く伸びないかなあと、もどかしく思っているところです」
初登場となるリンネルへのイメージは、「色は白で、気持ちのよさそうなナチュラルな素材」。
「白のワンピースを着ているとき、わあ、リンネルの撮影してる〜!って思いました(笑)。私服では、高校生の頃からコム デ ギャルソンが好きなので、黒のモードっぽいファッションが多いんです。最近はアクセサリーに興味が湧いていて。コーディネートのポイントになるような指輪やバングルがほしいですね」
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映画の原作は「ぐさっと刺されるような衝撃がありました」(杉咲 花)
デニムジャケット¥38,000/コモリ(ワグ インク)、ワンピース¥129,000/フォルテ フォルテ(コロネット)
8月に公開した『青くて痛くて脆い』は、『君の膵臓をたべたい』で知られる住野よるさんのベストセラーを映画化した作品。大切な仲間と居場所を奪われた大学生の青年・楓が復讐をたくらむ……というストーリーで、若さゆえの痛々しさがサスペンス要素も交えて描かれます。
杉咲さんが演じるのは、楓とともに「世界を変える」という目標を掲げたサークルを結成する、大学生の秋好寿乃。もともと住野さんの小説のファンだったという杉咲さんは、原作を読んだときから「もし実写化されるなら、自分がこの役を演じてみたい」と思っていたそう。
「胸をえぐられるような痛々しい描写があって、小説を読んだときはぐさっと刺されるような衝撃がありました。まさか本当に出演できるとは思わなかったので、決まったときはすごくうれしくて。秋好の魅力は、まっすぐで純粋なところ。私自身と共通しているかはわからないですが、楽しく物事を捉えよう、明るい方向へ進んでいこうという精神には共感します」
秋好は理想を追い求めるあまり、授業中にも空気の読めない発言を連発し、周囲から浮いてしまう……というキャラクター。
「たとえば環境問題や世界平和のような、秋好が向き合いたい課題について自分なりに調べてみると、秋好が言っていることもよくわかるんです。周りから見たらきれいごとのように思われるかもしれないけど、きっと本人の中では純粋な思いで行動していて。『世界を変えたい』というのは嘘じゃないし、自分のためではなく、誰か大切な人を思ってのことなんだろうなと感じていました」
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吉沢亮さん演じる楓にとって「秋好寿乃はまぶしい存在」(杉咲 花)
秋好たちが目指すもうひとつの目標「なりたい自分になる」についても、自分なりに考えたという杉咲さん。
「最初聞いたときは、漠然とした言葉だなあと感じたんです。どういう意味なんだろう? 私にとってなりたい自分って何なんだろう? と考えるうちに、感謝を伝える、やさしくありたい、素直でいる……。そういう小さなことなのかなと思うようになりました」
楓と秋好の、友情とも恋愛とも言い切れない複雑な感情を抱えた関係も、物語の緊張感を高める要素に。杉咲さんは二人の関係を、どのように捉えたのでしょうか。
「お互いが大切な存在になりすぎたがゆえに、『自分を分かってほしい』と求めすぎて、どんどん相手に依存してしまう。相当相手を信頼していないと、ここまでの関係性にはなれないですよね。私は、楓は秋好のことを好きだと思っていたんですけど、楓役の吉沢亮さんは『恋じゃないと思う』と言っていて。友情と恋、どちらにしても、楓にとって秋好は、まぶしい存在でいなきゃいけないと思いながら演じていました」
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Information
杉咲 花さん出演映画『青くて痛くて脆い』
(C)2020映画「青くて痛くて脆い」製作委員会
人付き合いが苦手な大学生・田端楓(吉沢亮)と、空気の読めない発言で周囲から浮いている秋好寿乃(杉咲花)。ひとりぼっち同士の二人は、「世界を変える」という目標を掲げるサークル「モアイ」を結成するが、秋好は“この世界”からいなくなってしまう。就活サークルに成り下がったモアイを潰し、秋好が叶えたかった夢を取り戻すため、楓は親友や後輩と手を組み「モアイ奪還計画」を企む。
監督:狩山俊輔
出演:吉沢亮、杉咲花、柄本佑ほか
全国公開中
Profile
杉咲 花
すぎさき・はな/1997年生まれ、東京都出身。2013年のドラマ「夜行観覧車」で注目を集める。2016年の映画『湯を沸かすほどの熱い愛』では、第40回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞など多くの賞を受賞。主な出演作にドラマ「花のち晴れ〜花男 Next Season〜」「とと姉ちゃん」「いだてん〜東京オリムピック噺〜」、映画『楽園』など。2020年度後期のNHK連続テレビ小説「おちょやん」のヒロインを務める。
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photograph_Emiko Tennichi
styling_Yuriko E
hair & make-up_Yusuke Kawakita
text_Hanae Kudo
(リンネル 2020年10月号)
web edit_FASHION BOX, Satoko Ishikawa[vivace]