誰にでも失敗はあります。しかし、そのあとの対応が肝心。申し訳ないという気持ちを品格ある言葉で伝えることができるかどうかで、その人の評価が違ってきます。例えば、謝罪のときに使う「ごめんなさい」という言い方は、ビジネスシーンにおいては不適切。その場にあった言葉を使い、しっかりと大人の対応ができるようにしましょう。
【教えてくれたのは…】
梶原しげる
1950(昭和25)年、神奈川県生まれ。早稲田大学第一法学部卒。文化放送に入社してアナウンサーとなり、1992年からフリー。バラエティから報道まで数々の番組で活躍中。東京盛徳大学経営学部客員教授(口頭表現トレーニング)、日本語検定審議委員、日本語大賞審査委員も務める。主な著書に『口のきき方』、『即答するバカ』、『不適切な日本語』(いずれも新潮社)、『敬語力の基本』(日本実業出版社)などベストセラー多数。
相手に嫌な思いをさせない「謝罪・お断りの言葉」
1.「許してください」
⇒「ご容赦ください」
相手に許しを請いたいときは、できるだけ丁寧な表現で気持ちを伝えたいもの。「何卒(なにとぞ)」「どうか」を冒頭に加えてもOKです。
2.「もろもろの事情がありまして……」
⇒「今回はよんどころない事情がございまして……」
断るときは「何かの理由がある」ことを暗に示すこと。「諸事情」よりも「よんどころない事情」のほうが状況の重さが伝わります。
3.「お酒は飲めないのです」
⇒「申し訳ございません。あいにく不調法でございまして」
お酒を断るとき、ストレートに言っては相手に不快感を与えることも。「不調法」という遠回しの言い方でやんわりと断ります。
4.「その場所は私にもわからないです」
⇒「このあたりは不案内なもので」
訊かれた場所を自分も知らないことはよくあること。お詫びの気持ちを示し、「不案内」「疎い」などの言葉でやんわりと伝えます。
5.「お受けできません」
⇒「ご期待(ご要望)には沿いかねます」
あまりに否定を強調するニュアンスになるのは避けたいもの。「お受けいたしかねます」など「~かねます」の表現がベターです。
6.「今、都合が悪くて……」
⇒「ただいま手を離せない仕事がございまして……」
「都合が悪い」では自己中心的な伝わり方になりかねません。手を離せず、すぐの対応が難しいことをお詫びするのが無難です。
7.「とても私にはできません」
⇒「若輩(じゃくはい)者の私がお役に立てそうもありません」
「若輩者ですので」「未熟者ですので」という謙虚な姿勢を示して丁寧に断ることで、相手を不快な気持ちにさせずにすみます。
誠意をもって謝ることで、あなたの気持ちがしっかり相手に伝わるはずですよ。
〈参考〉
TJ MOOK『大人の品格を身につける 語彙力練習帳』
https://tkj.jp/book/?cd=TD289797&path=&s1==
編集/FASHION BOX
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